宗教者からのメッセージ10

宗教者からのメッセージ10
京都府に「いのちの日」が制定されて、浄土真宗本願寺派総合研究所から、毎年、宗教者から自死の苦悩を抱えられた方へのメッセージが届けていられます。
今年は、4名の宗教者からのメッセージが掲載されています。妙華寺の副住職も1人の宗教者として掲載されています。まだまだ修学中ですが、必要な方へ届きますよう願っています。春彼岸会にご参加されました皆様にお渡しする予定です。

遙拝(ようはい)

遙拝
妙華寺には境内墓地があります。お彼岸やお盆には、多くの方々がお墓詣りにこられ賑やかです。また、お寺の行事の前後でお墓に参られる方や、年回法要で本堂でお勤めをした後、お墓でお勤めすることがほとんどです。

ただ、雨であったり、風雨が強くお墓でお勤めができない場合もあります。
そのような場合、本堂内でお墓に向かって墓勤め(遙拝)をさせていただいています。

高田本山専修寺では、毎月、親鸞聖人の命日(16日)に御影堂でお勤めのあと、ご廟(墓)に行列を組んで行き、ご廟でお勤めされていますが、雨の日などでご廟に行くことが難しい場合、如来堂からご廟に向かってお勤めされることから、妙華寺でもお墓でお勤めが難しい場合、遙拝にてお勤めしています。

東日本大震災から14年

東日本大震災から14年
今年、私(住職)は、69歳になります。昔の数え方で言えば「古希」です。
私の生きてきた時間で調べれば多くの地震が起こっていますが、30年前の阪神淡路大震災と14年前の東日本大震災と昨年の能登半島地震の映像が印象に残っています。
地震以外でも大きな災害はあります。昭和34年の伊勢湾台風は私の住んでいる地域でも多くの被害が出ました。しかし、私は3歳でしたし、映像として残っているものは今に比べてとても少ないので、余り記憶として残っていません。

大きな災害についてもそうですが、時間が経過していくとそのことを共に考える時間が少なくなることに、申し訳なさを感じますが、生きていくことに精一杯の私にとっては、しかたがないと切り捨ててしまう感情もあります。
しかし、それでも伝えることはしなければいけないのだと感じています。昨年、「伝える」ことの難しくさに悩んだ時間がありました。自分自身の「伝える」スキルが未熟であったとしても、「伝える」努力を続けないといけないことの大切さを改めて感じています。

また、視点を変えて考えると、日本だけでなく世界で地震が起こっている(地球では地震が起こっている)ことは、大地が安定していると言う私の思い込みであったのではないか。本当は、自分の立っているこの大地は決して安定している場所でなかったのかと考えてみることもできます。この視点では、少しだけ宗教的な意味合いも感じられるような気もします。
※中川個人の感想です。

本当の色

本当の色
今年に入って、連続ドラマ「True Colors」に引き込まれました。その人にとって目の前の景色がどのように見えているか想像もしていませんでした。
視覚障がいについては、漠然と考えていましたが、自分事として考えていなかったことがあきらかになり、恥ずかしく思うと同時に、他者に向き合うことの難しさと大切さを学んだことです。
天草の海の色がとてもすてきで、「青」色と言っても、グラデーションがあり、それぞれに名があります。
私が見ている「青」は、あなたの見ている「青」とは違うのでしょうか。違ったとしても私の見ている「青」は私にとって本当の「青」なのだろうと感じます。
私の見ている(見えている)色もそうですが、映像も何が自分にとって気になるかによって同じ映像から目に焼きつくものは違ってきます。
色彩を通して、見え方は多様であることを知り、自分にとっての本当の色について想いを馳せています。

最後に流れる「True Colors」は、私(住職)が若かりし頃、シンディーローパーがうたっていた曲です。落ち込んでいる時に大丈夫だよと励ましてくれたように。ドラマ「True Colors」も、不安な気持ちを大丈夫だよと背中を押してもらえるドラマでした。

季節を感じる

季節を感じる
日常生活やお寺の行事でも季節を感じますが、茶道では、季節に合わせた点前などもあり、学び初めてより季節のことを感じるようになりました。
風炉(5月から10月)と炉(11月から4月)の季節があります。風炉の時期でも、夏の暑い頃は、火を目立たなくしたり、涼を感じる工夫をしたり、晩秋には、火を、お客様に近づけたりします。 炉の時期でも、極寒の時期は、茶室を暖かくする工夫や、お茶碗のお茶を暖かくする工夫など覚える点前はたくさんあります。
3月になりますと、炉の五徳を外して、釣釜が掛かります。点前をしながら、天井から鎖につられた釜が少し揺れている姿に自分自身の姿を見たりします。

年中行事の意味や先達の想いなど、わかっているようでわかっていないこともお茶を通して学べることがありがたいです。

私(住職)は、初風炉と言う5月がとても気に入っています。炉を閉じて立夏に畳替えをして、風炉を据えるのですが、立夏とはいえまだ小寒い日であっても凜とした気持ちになるのが気に入っています。

※中川個人の感想です。

阿弥陀如来坐像

阿弥陀如来坐像

妙華寺二代の融海(ゆうかい)上人が、青巖寺(せいがんじ)より入寺した時に、恵心僧都(源信)作の持参された阿弥陀如来坐像。
印相は、阿弥陀の定印(両手を膝の上に組み左右の第一、二指を結ぶ)

※源信(げんしん)は、比叡山の横川の恵心院に住したことより恵心僧都と言われる。天台教学を究め、『往生要集』(おうじょうようしゅう)三巻を著し、阿弥陀佛の浄土を欣求することを勧めた。真宗の七高僧の第六祖

私(住職)が幼少の頃、この像は、本堂の西側の楽の間に安置されていました。祖父や父の話では、秘仏として本堂裏側の須弥壇の部分に安置されていたようです。 昭和60年までに妙華寺会館ができ、それから会館に安置されていました。平成23年の5月初旬に、本堂西にある資料室にご遷坐いたしました。会館には、妙華寺の一光三尊佛を安置しています。

 

いのちの日

いのちの日
京都府では、(平成28年から)毎年3月1日を「京都いのちの日」と定め、自らの命を見つめ直すとともに、家族や友人など周りの人にも思いをはせ、 共に生きることの意味や絆の大切さについて周知されます。

また、京都では、この趣旨に賛同した宗教者の活動の一つが「Life Walkいのちを想う宗教者の行進」があります。宗教者でしたらどなたでも参加できるようですので時間が合いましたらお申し込みをして参加してください。(Life WalkのHPから申込)

 

行政が進んで、「自殺(自死)対策」に取り組まれ、全国に「いのちの日」が広がることを願っています。

三重県こころの健康センター主催の「自死遺族の集い」(わかちあいの会)
【お申し込み・問合せ】三重県自殺対情報センター
059-253-7821(平日8:30-17:15・祝祭日・年末年始除く)

自死遺族サポート ガーベラ会主催の「自死遺族の集い」(わかちあいの会)
【お申し込み・問合せ】mail miegabera@gmail.com
HP http://www.miegabera.jp

ご注意ください

ご注意ください
墓地北側にある水屋付近に線香をつける為の設備があります。
何時も、ローソクに火を灯して線香に火をつけていただき、ローソクの火を消していただいていますが、ローソクの火を消し忘れたことで、アクリル製の扉が焼けてしまいました。扉自体を修理することが可能か問い合わせいたしますが、墓参に見える方々にご不便をおかけしますことお詫び申し上げます。

道具の扱い

道具の扱い
茶道以外の分野でも道具を大切に扱うことは重要です。
お寺にも大切にされているものが数多くのこされています。大きなものはそのままの状態で保管されますが、掛軸など、小物は桐箱に保管されることが多いと感じます。
箱の真田紐の結び方や掛軸の扱い方は、前住職や僧侶の先輩方から教えていただきますが、慣れていない場合は、保管状況が悪くなるので注意が必要です。
拙寺でも掛軸の管理を考える時、歴代住職によって扱い方が違いますので、大切な掛軸を傷めてしまうこともあったりして、修福不可能な場合もあり考えさせられます。
私は、茶道で道具の扱い方を学び、お寺の大切な道具(宝物)の保管にも役立っています。
掛軸の扱いも「軸荘」で基本を学びました。

講演会「三部経大意」

講演会
三重県地域文化財総合活性化事業で「専修寺聖教」の修理活用事業の一環として毎年講演会が開催されています。今年度修復した聖教の「三部経大意」について、高田派鑑学の清水谷正尊師の講演がありました。専修寺には、親鸞聖人を含めて歴代上人の書かれ大切にされてきた宝物(国宝を含めた重要文化財指定書物など)が数多くあります。

「三部経大意」は、法然聖人の教えを表した著書でありますが、真偽説があります。
「三部経大意」に書かれている教えが、法然聖人の教えを受け継ぐ門弟にどのように伝わってきたかをわかりやすく教えていただきました。「念仏往生」の言葉にも、何を重きとするかで解釈は違ってきます。法然聖人から門弟に伝わる教えも、門弟の一番響く言葉や意味が核になり伝わっていくように感じました。親鸞聖人の言葉も、私(住職)に響く言葉や意味とあなたに響く言葉や意味は一緒ではないでしょう。でも、重なる言葉や意味もあり、共に「み教え」を聞いていく「場」が開かれていくのだと感じました。
※中川個人の感想です。