4月の聞法

4月の聞法
3月は、時間に余裕がなく、こ法話も聞くことができずじまいでした。
4月は、17日に紫雲会の講座に参加できました。「浄土真宗とは」と基本をお聞かせいただきました。基本でありますが根本のことでもあります。親鸞聖人のご著書の「顕浄土真実教行証文類」を始め、「和讃」や「一念多念文意」、「唯信鈔文意」などから引用をいただき充実した時間でした。後半は、浄土真宗の救い=利益(りやく)について法然聖人の言葉も引用され浄土真宗の要をお聞かせいただいた気持ちになりました。
個人的には、「身体の痛みと心の痛み」から「煩悩具足」の有り様や、「本願」・「名号」・「信心」を川の譬えで伝えていただいたのが印象に残りました。
※中川個人の感想です。

境内の修理

境内の修理
3月の彼岸前からお墓の北側のポンプの調子が悪く皆様にご迷惑をおかけしていました。
お墓の2カ所の水屋は、井戸水を手動でくみ上げる昔ながらのポンプです。
自動ポンプや水道水への変更をするには、2カ所の水屋まで電気系統や水道管を引くことが必要になります。今後は考えなければいけない課題ですが、今の時点では新しい手動ポンプに取り替えました。


また、最近お寺のある地域(市内中心部)でアライグマが民家の屋根裏にいて捕獲されたことを聞きました。2キロ離れたお寺ではハクビシンがいることも聞いています。お寺周辺ではイタチも見ます。このような事から本堂の下部に金網を設置しました。これまでは本堂下部の作りは立板だけでしたので小動物が入れる状態でした。


山門西側の駐車場は8年前にアスファルト整備をし車止めも設置しましたが、タイヤが車止めに当たらず後ろの倉庫に接することもあり、改めて車止めを増設しました。

4月のおてらおやつクラブ

4月のおてらおやつクラブ
今月は、24日に一人親家族様、二つの支援団体様へ、お供えをおすそ分けさせていただきました。
また、妙華寺でも年2度回収の古本勧進での古本も募集しています。
今回は8月末までに集まった古本を寄付させていただきます。
不要になりました古本がありましたらいつでもお寺にお持ち込みください。
対象の本は、裏表紙にバーコードのあります文庫本・新書本・単行本です。
申し訳ございませんが、週刊誌・雑誌・百科事典・全集は対象外です。
本以外、書き損じのハガキ・不要なCDも受け付けています。

昨年、おてらおやつクラブがグッドデザイン大賞を受賞したことで、素敵な催しが東京であったようです。既に催しは終了していますがご紹介します。

【おてらおやつクラブHP】から
【4/2〜4/22】グッドデザイン大賞展「おてらおやつクラブ 丸の内別院」のご案内
特定非営利活動法人おてらおやつクラブは、公益財団法人日本デザイン振興会と「おてらおやつクラブ 丸の内別院」という企画展を共同主催にて開催します。
東京丸の内のGOOD DESIGN Marunouchiに仏さまや三宝をお運びして会場をお寺と見立て、おてらおやつクラブの活動紹介や子どもの貧困という社会的背景、どういった点がグッドデザインと評価されたのかについて、より多くの方に知っていただく場として開かれます。
期間中は、仏さまへの「おそなえ」も常時受け付けております。ご関心ある方はぜひ一度、足を運んでみてくださいね。
■ 会期
2019年4月2日(火)~22日(月)
■ 時間
11:00~20:00
*会期中無休、入場無料
■ 会場
GOOD DESIGN Marunouchi
東京都千代田区丸の内3−4−1 新国際ビル1F
■ 内容
1)常時「おそなえ」受け付け
会場へ、お菓子やレトルト食品、日用品(タオル・洗剤)などの「おそなえ」をお持ちください。後日、おてらおやつクラブ事務局から必要な方や団体さまへ「おすそわけ」いたします。
*どのようなものが持ち込み可能かは、ホームページ「よくあるご質問」>「Q.おやつしか送ってはダメですか?」の項目をご参照ください(https://otera-oyatsu.club/temple/faq/)
*食品は、賞味期限が2週間以上あるものをお願いいたします
*生肉や生魚などの生鮮食品やアルコール類、金券などの換金性の高いものはご遠慮ください
2)古本勧進
読み終えた書籍等をお持ちください。「古本勧進」とは、読み終わった書籍やCD・DVD・ゲーム等を集め、その買取金額を寄付することで、おてらおやつクラブの活動を支援する仕組みです。開催期間中「おてらおやつクラブ 丸の内別院」にお持ちいただいた書籍等は提携会社バリューブックスを通じて、おてらおやつクラブの活動に役立てられます。
*ISBNの無い本、百科事典、コンビニコミックス、個人出版本、雑誌類の持ち込みはご遠慮ください

4月の法語カレンダー

4月の法語カレンダー
「真実の信心は かならず名号を具す」

『顕浄土真実教行証文類』より

『顕浄土真実教行証文類』6巻
親鸞聖人が、経(釈尊が説いた教え)、論(経説等をインドの高僧が解説した書)、釈(中国の高僧が経論の意味を解説した書)の重要な文章を集め、自身の文章も加えて真宗の要義を組織的体系的に論じ明らかにした書で立教開宗の根本聖典。教、行、信、証、真仏土、化身土の6巻よりなる。74歳の時完成するがその後幾度となく加筆訂正をする。聖人自筆本が東本願寺に蔵されている。

この法語は、『顕浄土真実教行証文類』の「信文類」から抜粋されています。
「真実の信心は かならず名号を具す 名号は必ずしも願力の信心を具せざるなり」
浄土往生を決定せしめる真実信心は、かならず「南無阿弥陀仏」の名号、念仏が離れずともなう。

ただ念仏を称えているからといって、かならずしも阿弥陀仏の本願にもとづいた信心をそなえているわけではない」

 

「水が入っていない水鉄砲を押しても水はでてこない」もともとお念仏を称えるはずもなかった、仏様に向かって手を合わすはずもなかった、頭を下げるはずもなかった私が、今「なんまんだぶつ」とお念仏しています。それは阿弥陀さまが私に至り届き、入り満ちて、今ご一緒してくださっていることです。

4月の花

四季の花 今年は、3月の終わりから4月上旬まで比較的長い間、桜を楽しむことができました。桜が散り始める頃に、境内のフジやボタンが蕾を膨らませました。初夏の花と思っていましたが、最近は、4月の中旬にきれいな花を咲かせています。
ハナミズキやドウダンツツジ、芝桜と多くの彩りがきれいです。

お寺の掲示板

お寺の掲示板

本当にだいじなものは 隠れて見えない
ささやかすぎる日々の中に かけがえのない喜びがある

「いのちの歌」 作詞Miyabi(竹内まりや)

昨年「いのちの積み木ワークショップ」を受講した時に、以前小学生の合唱曲で聞いた「いのちの歌」を思い出しました。改めて聞きながらとても懐かしい思い出がよみがえってきました。見えない存在の先祖を見える化するすることで、「当たり前」が「ありがたい」ことに気がつきました。

 

春千部会は4月29日です

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永代経法会というと、亡くなられた方が少しでも早くお浄土へ往生させてもらうための供養法事と思いがちですが、大きな考え違いです。この法会は、亡くなられた方が、後に残った私たちに「仏法を聞きなさい」「お念仏を申しなさい」と呼びかけてくださる大切な仏縁であります。私たちが亡くなられた方へではなく、すでに浄土に往生された亡くなられた方が私たちの為にしていただく法会であります。

妙華寺では、永代経冥加金をお納めいただきますと、現在、永代千部会(えいたいせんぶえ)として春は4月29日(祝日)、秋は10月第四土曜日に、西余間(向かって左の余間)に加入されましたご法名を法名帳・法名軸を掲げてお勤めしています。
また、お勤めの後ご法話をお聴聞していただけます。
春の千部会のご法話は、義明寺の高藤英光師です。

ご法話をお聴聞していただきますと「法会参加票」に押印させていただきます。ご聴聞をお喜びするご縁となりますように、10回ご参加いただきますと記念の品をお渡ししています。

ご法話は、その時、その場所で布教使様とお聴聞されていますお同行の皆様とが共に仏徳讃嘆されることで成り立つお話しです。その臨場感はその空間でしか味わえない法悦(ほうえつ)を感じます。

また、お寺の行事の時は、ご聴聞されるお同行の皆様と共に、行事のお手伝いをしていただく方々もいらっしゃいます。お堂にお入りいただいた所の帳場ではお同行の皆様方が仏様へお供えいただきましたご懇志を各行事ごとに懇志帳に全て記帳していただいております会計担当のお同行様がいらっしゃいます。皆様のご懇志は、妙華寺にお預かりさせていただき、今後の妙華寺の護持、阿弥陀仏の「み教え」を伝える一助にさせていただいています。

 

「お寺の講演会」ご講師の浦上哲也師から 6

今回、来月5月18日の親友婦人会総会後の「お寺の講演会」のご講師をお願いしています横浜市の「なごみ庵」のご住職 浦上哲也(うらかみてつや)師に「お寺の講演会」の半年前の11月から月一度のペースでご寄稿をお願いし快く受けて頂きました。その6回目を掲載します。
浦上さんは、僧侶ですがお寺の本堂から飛び出して、多彩な活動をされています。
平成27年の親友婦人会総会の日には、希望者に「死の体験旅行」と言うワークショップを受講していただきました。私(住職)も受講して、死に向かっていく自分の感情や取捨選択を受講した者同士が共有しながら、今生きていることの不思議を感じたことでした。
「死の体験旅行」と言うワークショップを全国で開催されたり、「自死・自殺に向き合う僧侶の会」の共同代表や、「仏教死生観研究会」を立ち上げられたり、お坊さんが回答する「hasunoha」の回答僧のお一人であり、「まちのお寺の学校」の講師であったり、最近は「方丈社」マガジンに連載が始まりました。また妙華寺も賛同する「おてらおやつクラブ」に参加する寺院の住職でもあります。そのような多くの顔を持つ浦上さんの今感じることを月一度、妙華寺のHPにも掲載して5月18日の講演を楽しみに待ちたいと思っています。

浦上さんの掲載文で、何か感想などございましたら、お寺にお知らせください。

 

◇ 還る場所 ◇
 また1人、恩師がこの世の縁を終え、浄土にお還りになりました。
 16年前、私が東京都中央区の築地本願寺にある東京仏教学院で学んでいた際、「伝道と教養」という数人のご講師が順に講義をされる授業があり、最初のS先生からは「都市開教」について教わりました。文字通り都市部で新しく寺院を開く活動についての授業で、新しくお寺を開くなんてことができるんだ! と非常に驚いた記憶があります。後にそのS先生から個人的に都市開教について詳しくご指導いただき、徐々に構想を練っていきました。

 2人目のご講師が、今回お亡くなりになったT先生です。第一印象は、なんとも大らかな方だなぁ、というもの。聞くと北海道のお寺のご出身で、若い頃は海外開教使としてカナダで仏教を広めていたとのこと。北海道もカナダも大地が広い土地柄です。広い土地で育まれた人は、心も大らかになるのだな、と感じたことを覚えています。お寺に伺うと、関西出身の明るい坊守さまと一緒に迎えてくださり、お二人の人柄が醸し出す居心地の良さを感じました。

 最初のS先生から都市開教について色々と伺ったものの、なかなか踏ん切りはつきません。その時にT先生のお寺を尋ね相談すると、「どちらにしても住まいを借りるんだから、ちょっと頑張って借家を借りて、一室を本堂にしてみたらいいじゃない。それでダメだったら場所を移っても、やめてもいいんだし」と朗らかに言葉をかけていただき、悩みがスコーンと突き抜けたように感じ、布教所を開く決心がつきました。

 T先生のお寺は「奏庵(かなであん)」。音楽が好きで「奏でる」と、カナダにご縁があったので「カナディアン」とかかっていて洒落ています。それにならい私たちも「なごみ庵」と名付けました。最近はお目にかかる機会がなかなか無いままの別れになったことが悔やまれますが、私もいつか浄土に還った時、しっかりお礼とご報告をさせていただこうと憶念しています。

お寺の掲示板

お寺の掲示板

「死」と向き合うことは 「自分」と向き合うこと

 

『人は人を救えないが、「癒やす」ことはできる』 谷川洋三著から
著者は、「身近な人の死を受け入れることは、容易ではありません。
自分を見つめるもう1人の自分をもつことで、今やるべきことに目を向けることができます」と著書に書かれています。

私(住職)は、自分の苦しみの象徴として「死」と向き合うことはとても覚悟が必要と思いますが、向き合わない人生は虚しいと感じます。

ひとくち法話

太子のご功績(たいしのごこうせき)
憲法17条の第2条に「篤く三宝を敬え、三宝とは仏法僧なり(あつくさんぽうをうやまえ、さんぽうとはぶっぽうそうなり)」とあります。聖徳太子(しょうとくたいし)は三宝を敬うことによって、みんなが平和に生きる世界、仏国をめざされたのでした。
太子の仏教に対する功績としては、四天王寺(してんのうじ)や法隆寺(ほうりゅうじ)などを建立されたことと、もうひとつは勝鬘経(しょうまんぎょう)と法華経(ほっけきょう)を講経され維摩経(ゆいまきょう)を加えた注釈書、三経義疏(さんぎょうぎしょ)を書かれたことは特筆すべきことであります。
太子が政治的に活躍されたのは28歳から39歳ごろまでであります。三経義疏を書かれたのは、36歳から42歳までの間であると伝えられています。太子は49歳で亡くなられますが、晩年は法隆寺の夢殿(ゆめどの)にこもられ、この三経義疏の著述に没頭されたと言われています。
最澄(さいちょう)が法華経を中心とする日本天台宗(てんだいしゅう)を開宗されたのも、太子の思想を受け継ごうとされたものでした。そして親鸞聖人(しんらんしょうにん)は、太子を「和国の教主」と仰がれ讃えられました。
『皇太子聖徳奉讃(こうたいししょうとくほうさん)』第1首に
日本国帰命聖徳太子 仏法弘興の恩ふかし (にっぽんこくきみょうしょうとくたいし ぶっぽうぐこうのおんふかし)
有情救済の慈悲ひろし 奉讃不退ならしめよ (うじょうくさいのじひひろし ほうさんふたいならしめよ)
と、あります。聖徳太子は阿弥陀仏(あみだぶつ)が、日本の地に現れてくださったのです。その仏さまの教えである念仏に出会って私たちは救われていくのですと親鸞聖人が導いてくださいました。私たちは太子のご恩を讃え、おこたらずに念仏を称えましょう。