今月の聞法

今月の聞法

布教伝道研修講座 「入出二門偈2」一楽真師
高田本山はすっかり夏でハスがきれいです。
私にとって対面の講座は先月に続いて今年3度目。
「入出二門偈」の講座は、昨年が中止で2年ぶりですっかり前回の内容を忘れていいましたが、ご講師が前回のこともお話いただくなかで思い出す部分もありました。親鸞聖人が著作された「偈頌」では「正信偈」が有名で、「文類偈」は、高田派の夕時のお勤めとして大切にされています。「入出二門偈」は、本山の報恩講の15日後夜(ごや)でお勤めする機会がありますが、私(住職)はまだそのお勤めに出会っていません。
「入出二門偈」の内容は、自利利他のことが中心で、共に仏の領域のものであることや、法蔵菩薩と阿弥陀如来の関係を「因」と「果」で捉えるとどう見えてくるのか。
今よく使う「想定外」の言葉の意味は、私と仏との出遇いのことで、親鸞聖人は「不可思議」と呼ばれたのだろう。と講義を聴きながらいろんなことを感じていました。

前回の時もそうでしたが、対面の講義は、とても有意義に感じられる時間です。
※中川個人の感想です。

8月の日曜学校は1日 午前7時30分から

今年も昨年に続いて地域の花火大会もなくなり少し寂しい気持ちですが、暑さに注意しながら夏を過ごしましょう。
8月の日曜学校は、8月1日の朝7時30分から8時頃までです。

ご家庭での平素の夕時のお勤め(重誓偈・文類偈・5首和讃)を一緒にお勤めいたします。輪(りん)の鳴らし方や、念珠の持ち方もご一緒にしますので自然と覚えます。
また、ご参加いただきますと念珠の一珠をお渡しして、24珠で単念珠が、108珠で二連念珠ができるようにご用意しています。(親珠には「妙華寺」の寺院名が刻印されています)
※新型コロナウィルスの感染拡大防止の件について、様々な意見があることは重々承知しておりますが、最終的にはお寺の住職の判断で、開催を考えています。

風邪の症状や熱のある方はご遠慮願います。
マスクの着用をお願いします。(お持ちでない場合お寺にお申し出下さい)
本堂入口に手指の消毒を行っていただき、うがいや手洗い場所も用意しています。
手が触れる出入り口のアルコール消毒もこまめにしています。
本堂内の換気・間(ま)の確保などして対策を講じます。
とはいえ、決して不安や不満を抱えながら参加する催しでもありません。
どうかご無理ない範囲で判断をしていただきますよう、よろしくお願いいたします

お寺の掲示板

お寺の掲示板
「外野席」に座ったまま人生を終える人

『大往生できる人 できない人』潔く、とらわれず、おまかせして生きる 田畑正久著 から
著書では、「 私たちは「合理的で客観的な思考」ができるのが有能な人間である、と学校教育ですり込まれます。この思考法がすべてと思ってしまうと2つの点で問題があります。1つは、「この考え方(合理的で客観的な思考)を極めていけば、善・悪の判断もきちんとできて、みなが仕合わせになれる」と幻想を抱いてしまうこと。もう1つは、合理主義という「理知分別」だけでは、「うれしい、悲しい、寂しい」といった「感情の部分」がほとんど抜け落ちてしまうのです」と述べられています。

「私」と「周囲の出来事」を切り離すことで、いつの間にか「傍観者的な人生」を歩んでしまうことになります。傍観者の良い面は、自分が責められないこと、自分というものを問われないことです。しかし、そこには「本当に生きた」という実感がなくなる危険があるのです。
「自分が問われる」ことを、仏教では「内観」といいます。自分の姿が仏の光に照らし出されてはっきりする。

※最近は、外部からの情報が多すぎて、自己の中で消化できずに人ごとのように「傍観者的な意見」を発してしまう場合があります。
いつも感じることですが、自分を見つめることはとても難しいです。しかし、自分の姿を映し出していただくはたらきに遇うと、恥ずかしい姿であったとはっきり見つめることができます。

【報告】初盆総回向

【報告】 初盆総回向
7月の初盆のお勤めが終わりました。妙華寺では初盆の最後のお勤めを初盆を迎えられましたご家族の皆様と一緒にお勤めしています。
今回も昨年と同様、新型コロナウィルス感染症の感染防止の為に、多くの方が「集う」ことのリスクを考えて同じ内容で、17時からと19時からの2部制にしました。

23日はご本尊の正面に「いのちの積み木」を飾ります。
「いのちの積み木」は、先祖を可視化する積み木のおもちゃです。私の「いのち」のつながりの中で考えさせられることもあります。そして、「感謝の心」を育むことが「生きる力」なることをお伝えできれば良いのですが限られた時間では難しいです。
※「いのちの積み木」のワークショップはコロナ禍では開催が難しいですが、オンラインで開催していますので、ご興味のある方は「いのちの積み木」のHPでご確認ください。

また、「高田派の平素のお給仕」をお話ししてご自宅のお仏壇の作法を改めてご確認していただいています。

今年は、傾聴僧の会が、亡くなられた方へご遺族様が自分の想いを「言語化」して、手向けることで、ご遺族様を援助できればと考えられた事業の「ことはな」を初盆の火入れの時に、ご遺族にお渡しさせていただきました。
23日の総回向までにお供えされました「ことはな」は、24日にお焚き上げさせていただきます。

また、いつも初盆の方の法名を余間に安置しています。その余間には、「南無不可思議光如来」の九字名号と「帰命無量盡十方無碍光如来」の十字名号が掛けられてあります。
共に「南無阿弥陀仏」の名号の別号でありますので、「倶会一処」のお浄土に、一緒にいらつしゃるお姿と見ることもできこちらも、可視化の一方法であるようにも感じています。

消火器の交換

梅雨も明け暑い日が続いています。
お寺にある消火器の取り替え時期になりました。本堂は、後堂に1つ、給湯室に1つ、廊下に1つ、会館に1つ、庫裡に2つ、書院に1つの計7つです。およそ10年毎の交換です。
これまでは、加圧式粉末ABC消火器でしたが、今回は蓄圧式粉末ABC消火器にしました。使い方は同じですが、蓄圧式の方が安全性にすぐれているようです。
初期消火訓練は、毎年1月の文化財防火週間に行っています。(今年は、コロナ禍で中止でした)
近年は、自然災害も多くなりつつあります。東南海地震の発生も論じられています。防火並びに防災に対してお寺ができることも考えていきたいと思います。

【災害支援マップ】

COVID-19(新型コロナウィルス感染症)におけるお寺の対策

COVID-19(新型コロナウィルス感染症)におけるお寺の対策

平素は、法苑院妙華寺の寺院活動にご協力・ご支援を賜り、ありがとうございます。
昨年から妙華寺でもCOVID-19(新型コロナウィルス感染症)における感染対策を講じてきています。改めて現在(令和3年7月21日)のお寺の対策を紹介します。

葬儀は、催される式場が、適切な 密閉・密集・密接でない環境を確保・提供されていましたら行います。

お同行様の法事では、本堂の対策としまして、お参りに見えます皆様に安全、安心を提供できますよう既にHPでご紹介させていただいてますが、本堂入り口での手指の消毒・給湯室にうがい・手洗い場の確保・座っていただく椅子は、仕切り板を使い畳一畳に2席で36席の確保(それ以上の人数の場合は調整させていただきます)・水分補給のウォーターサーバーの設置・手が触られる部分(出入り口や手すり)のアルコール消毒をこまめに行っています。

とはいえ、決して不安や不満を抱えながらお越しいただくことではありません。どうかご無理ない範囲でご検討をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

新しい試みとして、インターネット環境が整っていましたら、遠隔地からでも本堂のお勤めをオンラインで共有(live配信)もできます。
また、これまででもご要望がございます、お寺の住職だけのお勤めもさせていただいています。

尚、私(住職)の健康管理として、昨年3月から一日に2度~3度の検温と、うがい、これまでにない入念な手洗いをしています。また、今年6月中にワクチン接種も完了しました。

他にもご心配がございましたら、気兼ねなくお寺にお尋ねください。

これからも緊急事態宣言が発令され、不安がさらに増すことと思います。
コロナ禍の中、過剰な反応で「不安を差別につなげてはいけません」思い 込みが差別や偏見を生みます。正しい知識・情報に基づいて行動をしましょう。

 今、みんなが不安に包まれやすくなっています。そんな時だからこそ、自分の言葉や行動が差別につながっていないか、「誰か」のことでなく「自分のこと」として考えて見ることが大切です。悪意がない言動が人権侵害につながることもあります。
 そして、感染対策に影響を与える可能性があります。正しい知識と情報をもとに行動しましょう。それが、新型コロナウィルス感染症から、自分を、家族を、みんなを守ることにつながります。    【法務省・全国人権擁護委員会連合会のチラシから抜粋】
長い時間がかかるかも分かりませんが、今の医学や科学の力でこのウィルスの脅威を沈静化できることを信じていますが、それまでに救えなかった「いのち」を忘れず、阿弥陀様の「はたらき」が私の不安な心を安心できるよう「み教え」をお伝えできるよう精進させていただきます。

令和3年7月21日

法苑院 妙華寺 中川 和則

 

※1年3ヶ月ぶりに更新しました。STOPコロナ差別

【報告】7月のお盆

【報告】7月のお盆
妙華寺では地区を分けて7月と8月にお盆勤めをしています。7月のお盆は、毎年梅雨の終わりの頃で雨を気にしながらのお盆です。最近の予報は、雨雲レーダーで自分の居る場所に雨が降るのか詳細にわかる情報がありますが、時間毎に変化していきますので悩むところです。今年は12日から15日の4日間、雷が鳴ったりしましたが、傘は必要ありませんでした。

7月のお盆勤めをお手伝いしていただいています3名の僧侶がいてくださることで例年お盆お勤めができること感謝しています。
今年のお勤めの後の話題は、ワクチン接種のことでした。お仏壇を守られている方は、年配者が多く、津市では、早い方では5月中旬から接種がはじまっています。2回接種が完了された方、1回済まされた方、そしてこれからの方。お盆勤めのその日が接種日で、時間を気にかけられている方様々でした。続いては、墓じまいや終活のことで、元気な時にご家族と話し合っていただくことが大切と話しています。1年に一度の訪問してのお勤めですが、近況を知ることになります。
昨年より、コロナ禍でも前向きな感じを受けました。
毎年でありますが、お仏壇を何代にも渡りその家で大切にされてきたことに頭が下がります。

※住職も65歳以上の高齢者枠で6月中に2回接種が完了していましたので、自分の中で少し安心したお盆でした。

地区を区切って日にちを指定してのお盆のお勤めですのでその日の予定でご都合がつかない場合は、前もってお知らせいただきますと、お墓でお盆勤めをさせていただいています。お盆の期間中は、ご遠方のお同行様へも出向くことが難しい為、ご連絡をいただきますと前後の日になりますが、本堂やお墓でお勤めをさせていただいています。
ご都合のつかなかった方の墓前で12日の午後から時間がある時にお勤めをしております。

【案内】8月15日 津・平和の鐘

【案内】8月15日津・平和の鐘
今年4回目になる、「津 平和の鐘」を8月15日に開催します。「津がつながる津ぅりずむ」が主催し、津市内にある鐘を撞き「戦没者の追悼と世界平和を祈念する」ことに賛同した寺院が正午に黙祷をしてから鐘を撞きます。
妙華寺も趣旨に賛同して終戦記念日の15日(日)正午から13時までの間、一分間の黙祷の後、鐘をつきました。
昨年同様、コロナ禍の中ですので呼びかけはしませんが、新型コロナウィルス感染症の感染防止対策をしています。8月15日正午から13時までの間お墓参りにお越しの場合、鐘をお撞きいただく機会もあります。

※妙華寺の鐘は、お寺の行事の案内の時だけ撞いています。

今月のおてらおやつクラブ

7月のおてらおやつクラブ
7月の「おすそ分け」の配布のシステムが少し変更になりました。
手渡しで、近くの支援団体様へ「おすそ分け」するのはこれまで通りですが、妙華寺の場合、離れた支援団体様へ「おすそ分け」する時は、宅配便を利用していますので宅配業者の事務所へ車で「おすそ分け」を持参してお送りしていました。7月からは、「おてらおやつクラブ」のマイページから「集荷依頼」から支援団体様を選ぶび、「おすそ分け」の準備をしておくと、宅配業者が、お寺まで取りに来ていただくことになり、お寺としては、宅配業者の事務所まで行く手間が省け、また、配送料もおてらおやつ事務局さんの負担になりこれまでと違いありがたいことになりました。
5日に1つの支援団体様へは手渡し、1つの支援団体様へは、今日「集荷依頼」の扱いでお願いしました。
これまで個人負担していた送料を事務局さんが負担していただくことになりましたので、私としては、それに見合う金額を事務局に寄付をすることにしました。ご存知とは思いますが、「おてらおやつクラブ」は昨年「特定NPO法人」になりましたので寄付金には優遇措置として個人の場合、確定申告で寄付金控除をうけることができます。

また、年2度回収の古本勧進での古本も募集しています。
今回は8月月末までに集まった古本を寄付させていただきます。
不要になりました古本がありましたらいつでもお寺にお持ち込みください。
対象の本は、裏表紙にバーコードのあります文庫本・新書本・単行本です。
申し訳ございませんが、週刊誌・雑誌・百科事典・全集は対象外です。
本以外、書き損じのハガキ・不要なCDも受け付けています。

お寺の掲示板

お寺の掲示板
一人で抱え込まないで、専門家の力を借りる

『人は人を救えないが、「癒やす」ことはできる』 谷川洋三著から

著書では続けて、「グリーフケアを受けられる専門家や施設、団体は他にもいろいろあります。長く日常生活を送れない場合は、一人で悩まず、ぜひ相談してみましょう」

周囲の人の助けだけで状況が変わらない場合は、いろいろな団体や専門家のグリーフケアを受けることができます。
・自助グループによるグリーフケア
・カウンセリングによるグリーフケア
・病院によるグリーフケア
・宗教によるグリーフケア
などありますが、受ける側が積極的に求めていかなければならないものもあります。

※「一人で悩まない」ことは頭の中でわかっていても、グリーフケアの団体や専門家につながる手立がわからなくてはどうしても「一人で悩む」ことになるのではないでしょうか。グリーフケアの団体や専門家が、「一人で悩んでいる方」とつながる関係を発信したりする努力も必要なのでしょう。私のお寺も伝える努力をしていきます。