聖の意識

聖の意識
聖なる場所と聞くとどのような場所を思い浮かべるでしょうか。
今は、「パワースポット」と呼んだり「〇〇の聖地巡り」なども盛んですね。
有名地でなくても、自分の中での神聖な場があると思います。
以前は、自宅にも、仏間や座敷など、生活空間の居間とは違う、気持ちがあらたまる場があったと思います。
また、地域の神社やお寺も聖なる場として認識されていたようにも感じます。
今でも、そのように感じて、神社やお寺の前の道を通り過ぎる時に正面の神殿や本堂に向かって一礼して通る方もいらっしゃいます。

しかし、近年は地域の神社やお寺に、それほど気持ちがあらたまることも感じることが無くなったとの声も聞きます。いつもの風景で、聖なる場と感じる気持ちも少なくなっているのでしょう。

また、「聖域」の言葉は、今はネガティブに捉えられます。現代は、既得権やタブーをなくすことを優先する考え方が支持され、何事も分け隔てなく可視化することが望まれています。

私(住職)もそのように感じますがそれがはたして正しいかどうかは判断できません。
生活をする中で、包み隠さず自分のすべてをさらけ出すことができるかと言えば、できないのが私なのだと思います。そのような私でも居てもよい場が聖なる場所なのかもわかりません。

※中川個人の感想です。

【案内】10月の日曜学校は1日午前7時30分からです

秋彼岸も過ぎ10月になります。衣更ですが、まだ暑さも感じます。体調管理に気をつけましょう。
10月の日曜学校は、10月1日の朝7時30分から8時頃までです。
ご家庭での平素の夕時のお勤め(重誓偈・文類偈・5首和讃)を一緒にお勤めいたします。輪(りん)の鳴らし方や、念珠の持ち方もご一緒にしますので自然と覚えます。
また、ご参加いただきますと念珠の一珠をお渡しして、24珠で単念珠が、108珠で二連念珠ができるようにご用意しています。(親珠には「妙華寺」の寺院名が刻印されています)
※新型コロナウィルスの感染拡大防止の件について、様々な意見があることは重々承知しておりますが、最終的にはお寺の住職の判断で、開催を考えています。

風邪の症状や熱のある方はご遠慮願います。
マスクの着用をお願いします。(お持ちでない場合お寺にお申し出下さい)
本堂入口に手指の消毒を行っていただき、うがいや手洗い場所も用意しています。
手が触れる出入り口のアルコール消毒もこまめにしています。
本堂内の換気・間(ま)の確保などして対策を講じます。
とはいえ、決して不安や不満を抱えながら参加する催しでもありません。
どうかご無理ない範囲で判断をしていただきますよう、よろしくお願いいたします

【報告】秋彼岸会 お勤めしました

【報告】秋彼岸会
今年は暑さが続いて秋彼岸会もエアコンを入れてお勤めしました。
振り返ると昨年は台風の影響の大雨の秋彼岸会でした。
「暑さ寒さも彼岸まで」の言い伝えもありますが、最近の秋彼岸はまだまだ暑く感じられます。そのような中、お越しいただいた方々に感謝申し上げます。
13時30分からお勤めの後、真楽寺の鷲山了悟師が、「老い」をテーマの法話でした。
「老い」とはどのような状態か考えていくと奥深いことのようです。
「生老病死」の四苦の一つであります。
私(住職)自身のことで思うのは、私が学生であった10代20代初めのころ、30歳の方は「おじさん」「おばさん」であり、60歳以上の方は「老人」として見ていました。しかし、自分が30代、40代になっても自分のことは「おじさん」とは思わなかった。60代になっても、若い時のように身体は動かないことは自覚していますがどこかで「老人」とは考えたくない気持ちがあります。医学の進歩で長寿になれば、「老い」が遠ざかっていくような錯覚をしているのかもわかりません。それでも「老化」は進んでいます。そのことに向き合いながら人生を歩む時、心配事は絶えません。私の考えでない「ものさし」に気づくと少しほっと(安心)することがあります。手前みそになるのかもわかりませんが、何度も何度も法話を聴聞する中で「阿弥陀さんのはたらき」が私(住職)の中でしっくりしてきます。※中川個人の感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は、ご法話の後、行政書士法人中村事務所様のご協力で「終活カフェ」を三年ぶりに開催しました。行政書士の高松様から「終活について考える~はじめの一歩~」と題してお話をいただきました。「老い」ていく中での社会生活の心配事の問題解決も大切なことです。それは、家族があっても、おひとり様であっても関係ない問題です。備えることの大切なことをお教えいただきました。「終活カフェ」は、10月の秋千部会、来年の3月の春彼岸会の時も開催させていただきます。

※布教使さんの法話が終わってから控室で、「これからの供養のかたち」の本の話題になりました。既に本を購入され読まれていました。何故購入されたかをお聞きしましたら、これまで生活者の視点で「供養」について書かれた本がなかったこと。真宗では「供養」についてあまり考えることもなかったこと。しかし、生活者の視点の「供養」については知りたかったこと。などあげられました。寺院活動としての年忌法要・お盆などを真宗僧侶は、仏徳讃嘆としてお勤めしているのですが、そこに集う生活者(同行さん)は、亡くなられた方への供養としてお勤めされていると感じていらっしゃる場合がほとんどです。同じお勤めの意義の相違をどのように合意にもっていくかが真宗僧侶の力量が問われているのですが、考えさせられます。

秋分の日

秋分の日
毎年9月23日頃を秋分の日と言い「祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ日」として1948年に祝日法で制定されました。
また秋分の日は、祝日法の上で「秋分日」とされています。毎年2月1日に、国立天文台が作成する「暦象年表」という小冊子に基づき閣議で来年の(秋分の日の)日にちが決定されます。

祖先を供養する日
秋分の日は春分の日と同様に、昼と夜の長さが等しくなる日です。しかし、春分の日よりも昼の平均気温は10度程高く、まだ夏の気配が残ります。
秋分の日を中心とした一週間を「秋彼岸〔あきひがん〕」と言います。各家々では、家族そろってお墓参りに行ったり、祖先を供養する「法会〔ほうえ〕」が行われたりします。
1948年には、お寺参りの日・先祖供養の日など、宗教的慣例としてのまつりの日だけではなく、広い意味で「祖先を敬い、亡くなった人を忍ぶ日」として国民の祝日に制定されました。

妙華寺では9月23日(祝・土)午後1時30分からお勤めをいたします。
そして真楽寺の鷲山了悟師のご法話がございます。
妙華寺では、ご法話をご聴聞していただくと法会参加票にスタンプを押印させていただいています。ご聴聞をお喜びするご縁となりますように、10回ご参加いただきますと記念の品をお渡ししています

※新型コロナウィルスの感染法上5類に変更なりました。拡大防止対策をしての開催について、様々な意見があることは重々承知しておりますが、最終的にはお寺の住職の判断で、開催を考えています。

本堂入口に非接触型体温計・アルコール消毒液を設置するなどして対策を講じます。
マスク着用は個人の判断でお願いします。
また風邪の症状の方・体調の優れない方はご参加をご遠慮していただく考えです。
そして健康である方も、不安を抱えながら参加する行事ではありません。
どうかご無理のないお気持ちでご検討をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

伝えること

伝えること
宗教の教えを伝える言葉として「布教」・「伝道」の言葉があります。
本来、仏教では「布教」の言葉が使われていたようですが、キリスト教の影響で「伝道」の言葉も使っています。「法」を伝えことは、はっきりしていますが、布教使(伝える者)が「法」を確かに伝えているか。同朋(聴聞者)に「法」が確かに伝わっているかは、他者にはわかりません。布教使が伝える工夫をしていますが、「法」が届かない場合もあります。
同朋も「法」を求める縁が熟さないと伝わらないのかもわかりません。
「法」を伝える難しさと厳しさを感じることもあります。

【報告】temple morning

【報告】9月のTemple Morningは、6名の方にご奉仕いただきありがとうございました。6月もそうでしたが9月も朝から暑さを感じる中、ご奉仕ありがとうございました。
「呼吸」に集中することを皆さんで共有しました。
生活する中で「呼吸」のことは考えたこともありませんが、「呼吸」をしているので生きているのです。「鼻」で「息を吸う」「息を吐く」を繰り返していますので、その「鼻先」に集中してみましょう。集中するとそのこと以外のことは、考えませんよね。そのような集中する時間が日常の中であれば、ほんの少しですが、雑念を感じずにいる時間ができるのではないでしょうか。それが必要か不必要かは考えていかなければいけません。

Temple Morningは、年6回 第3日曜日午前8時から1時間
【1月・2月・3月・7月・8月・12月は休会・雨天中止】
次回は、10月15日・ 11月19日です。
清々しい朝の1時間 お寺で過ごしませんか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【案内】終活カフェは23日15時から

【案内】終活カフェ(どなたでも参加できます)
3年ぶりに、中村行政書士事務所のお力を得て「終活カフェ」を開催します。
①9月23日(土・祝) 秋彼岸会終了後15時頃から17時頃
②10月28日(土) 秋千部会終了後15時頃から17時頃
③令和6年3月20日(水・祝) 春彼岸会終了後15時頃から17時頃

※3回とも違うお話です。
※ご参加いただく方に「これからの供養のかたち」井出悦郎著 祥伝社新書を
お渡しします。

 

ご関心のある方はご参加ください。

【案内】秋彼岸会は23日13時30分からです

【案内】
讃佛会(さんぶつえ)
「暑さ寒さも彼岸まで」と言います。日本では、昼夜が同じ時間になり、太陽が西に沈む頃の春分の日・秋分の日を中心に一週間を春秋二季の彼岸と例えます。日本人の心に根付いた仏教への心温まる気持ちの現れです。
彼岸は、仏典に出てくる言葉で、パーラミターというインドの言葉を訳したものです。彼岸とは「到彼岸」の略で、迷いの世界(この世)から悟りの世界に到るということです。この迷いの世界を此岸(しがん)といい、如来の悟りの世界を彼岸と名付けています。
親鸞聖人は、「人みなこの此岸、つまり人間世界から彼岸への途を歩まねばならない」とおっしゃってみえます。
此岸から彼岸へのこの道は阿弥陀如来ご廻向の道であります。浄土への道は、浄土からの呼びかけの道であります。彼岸会はインド・中国にはなく日本独自の法会です。真宗では彼岸の一週間を佛徳を讃嘆する場として、また聞法のご縁の場として大切にしています。
真宗では、彼岸会を讃佛会とも申しています。

法苑院妙華寺では、春分の日・秋分の日の午後1時30分からお勤めと法話を勤めています。 親鸞聖人のご和讃に
「生死の苦海ほとりなし
ひさしくしずめるわれらをば
弥陀の悲願のふねのみぞ
のせてかならずわたしける」とお述べになっています。
苦悩の世界(此岸)に沈んで久しい私たちは、阿弥陀如来の悲願によって救われる(彼岸へ運ばれる)とお諭しになられています。

9月23日(祝・土)午後1時30分からお勤めをいたします。
真楽寺の鷲山了悟師のご法話がございます。
妙華寺では、ご法話をご聴聞していただくと法会参加票にスタンプを押印させていただいています。ご聴聞をお喜びするご縁となりますように、10回ご参加いただきますと記念の品をお渡ししています。

法話終了後、行政書士の「終活カフェ」を開催します。ご関心のある方はご参加ください。

※新型コロナウィルスの感染法上5類に変更なりました。拡大防止対策をしての開催について、様々な意見があることは重々承知しておりますが、最終的にはお寺の住職の判断で、開催を考えています。

本堂入口に非接触型体温計・アルコール消毒液を設置するなどして対策を講じます。
マスク着用は個人の判断でお願いします。
また風邪の症状の方・体調の優れない方はご参加をご遠慮していただく考えです。
そして健康である方も、不安を抱えながら参加する行事ではありません。
どうかご無理のないお気持ちでご検討をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

中秋の名月

十五夜のお月さんを中学生の頃まで家族でその日を楽しんでいました。彼岸会にお供えする団子の材料で、祖母・母が月見団子をつくって、境内にあるススキを花入れに、夕食が終わってから、居間の窓をあけて家族で月を愛でる時間がありました。あの頃は季節を感じて生活していたことを思い出します。日本文化を大切にと思いながらゆっくり月を愛でる時間がないことは残念なことです。今年の中秋の名月は、9月29日にあたるようで時間があれば月を愛でたいと思います。

十五夜 月の満ち欠けから月日を計る暦で日々の行事を行っていた頃、満月は豊作の象徴として「十五夜」は豊作祈願の大切な節目の行事だったそうです。中秋の名月を鑑賞する風習は、中国の唐の時代からあり、平安時代の日本に取り入れられ広まったようです。
九月に収穫される「いも」を供えることから「芋名月」とも呼ばれます。今は、満月のイメージの団子とススキをお供えするイメージです。
『日本の伝統文化・芸能事典』汐文社

【案内】9月のtemple morning は17日午前8時からです

【案内】コロナ下から始まったTemple Morningは、今年で4年目を迎えます。
これまでも多くの方々にご参加いただきありがとうございます。

9月17日(日)午前8時から9時頃までです。雨天の場合は、中止です。
今年は6回のご案内です。
Temple Morning お寺の朝(テンプルモーニング)はじめます
いつもと違う朝 気持ちを整えて集中できる時間を創りませんか

予定 お勤め(10分)・境内の掃除(30分)・お話(10分)・茶話会(自由参加)
風邪の症状のある方・37.3度以上の熱のある方はご遠慮ください。
お勤め・お話は、短めに、自由参加の茶話会は、当面中止します
掃除道具は貸し出します。途中出入り自由です。雨天は中止です。

お寺の掃除を今風に呼びかけるには、これまで妙華寺の境内(特にお墓)の草抜きなどの掃除は、古くは草抜きなどをされている方、そして現在は高齢者(シルバー)人材センター様に登録されている方にお願いをしていました。依頼していました方がご高齢になり、次の世代の方に草抜きを希望される方がいない状態になり2020年から境内(墓)の掃除が難しくなったことが主たる要因です。境内(特にお墓)の清掃として1年の内おそよ8が月延べ160日(1日6時間労働)ほどこれまで高齢者(シルバー)人材センター様に登録されている方々に境内の清掃をしていただいていました。お寺側の身勝手な思いでありますが、お同行の皆様のお力をいただき境内(特にお墓)がこれまでのようにきれいな環境を保てることを願う行事です。
各位のそれぞれのご事情もありますので、お身体の状況をお考えていただきお時間が許しましたら一緒に境内をお掃除しませんか。
Temple Morningは、境内(外)の掃除に集中してすることで気持ちを整える時間です。
お一人お一人十分なほど距離をとることは可能です。

※5月8日から新型コロナウィルスの感染拡大防止について、5類に変更され、個人の判断に委ねられました。様々な意見があることは重々承知しておりますが、最終的にはお寺の住職の判断で、開催を考えています。

本堂入口に非接触型体温計・アルコール消毒液を設置するなどして対策を講じます。
マスク着用は個人の判断になりました。
また風邪の症状の方・体調の優れない方はご参加をご遠慮していただく考えです。
そして健康である方も、不安を抱えながら参加する行事ではありません。
どうかご無理のないお気持ちでご検討をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

年6回 第3日曜日午前8時から1時間【1月・2月・3月・7月・8月・12月は休会・雨天中止】
4月16日(7名参加)・5月21日(5名参加)・6月18日(7名参加)・9月17日・10月15日・ 11月19日
清々しい朝の1時間 お寺で過ごしませんか