境内墓地の通路整備の報告(5月)
境内墓地の通路整備は、墓地の奥にあたる北西側から通路ごとに順次舗装版を整備しています。4月末までに二区画まで終了しました。
6月から始まる三区画の準備が始まりました。梅雨などの天候で時間がかかる場合があります。
ご迷惑をおかけしていますが、境内墓地通路整備期間中の東側駐車場の一部を工事車両が使用します。
また、皆様のお墓の前の通路に花入れなどがございましたら申し訳ございませんが片付けさせていただくことになります。
5月のおてらおやつクラブも、一人親家族様、支援団体様におすそ分けさせていただきました。
5月24日(水)に、奈良市の東大寺でおてらおやつクラブの活動報告会が開催され私(住職)も参加しました。有名な東大寺ですが、私(住職)は、小学校の修学旅行と、自分自身が小学生時代に家族と、そして私(住職)が子どもと共に家族で奈良観光した時に訪れただけです。この日も観光客(修学旅行生と外国人)が多いのと鹿の多さに改めて驚きました。活動報告会の会場は、東大寺ミュージアムに併設されています金鐘(きんしょう)ホールで開催されました。
4年前の5月24日大阪で母子が餓死されていたのが発見された日です。代表の松島靖朗師はこの事件から「おてらおやつクラブ」の活動を模索されたようです。私(住職)も当時新聞などで事件を知ったのですが、日本の相対的な貧困の現状を知りませんでした。活動報告会は、お勤めから始まりました。「おてらおやつクラブ」の発願の表白文はとても心に響くものでしたし、お勤めも一般の方々にも分かる和訳で述べられ、会場の参加者も一緒にお勤めできるものでした。続いて法話も、法話を初めて聴かれる方にもわかりやすい工夫がされていました。僧侶が主催されます行事でこれほどお勤めが丁寧で心に残るものは私(住職)にとって初めてでした。
講演は、「もったいない」を「ありがとう」へ の講題で、食品ロス問題専門家の井出留美氏でした。食品の「いのち」に向き合う中で、「おてらおやつクラブ」の活動に発足まもなくから注目され、ご自身の「食品ロス問題」の活動と「おてらおやつクラブ」の活動が、「いのち」に向き合っていることで活動がこれまで以上期待されていることを話されました。「食品ロス」もこれまであまり気にせずにきた問題です。「食品のいのち」を真剣に考えることの大切さを感じました。
おてらおやつクラブのこれまでの活動の報告を代表の松島靖朗師、事務局の皆様がされて終了しました。これからも多くの寺院の皆様と共に「おてらおやつクラブ」の活動が広まっていくことを念願し、会場を後にしました。
※中川個人の感想です。
親鸞聖人のご生涯をとおして
【第8回】お念仏はみほとけの呼び声
法然上人の教えは、誰にでもわかるお話でした。
ほとけになる道に二種あります。ひとつは、自分の努力でほとけになる道です。学問をして賢くなり、戒律を守って生活を正し、きびしい修行に耐えて精神統一をはかり、日夜に読経をして善根を積みます。このような精進によって、心を清らかにして、この世でほとけになっていく道です。これは、遠い道のりを徒歩で旅するようなものです。非凡な知識と十分な体力と苦難に耐えていく精神力が必要ですから、至難な道、「難行道」といっています。
もうひとつの道は、「南無阿弥陀仏と仏の御名を称える者は、必ず救います」という阿弥陀仏の誓いを心から信ずる道です。これは、老少善悪の人をえらばず、どんな愚かな者でもすくわれるから、行きやすい道、「易行道」といっています。
そして上人は話をつづけました。
お念仏は、私たちの願いをみ仏に届ける言葉ではなく、「わが名を呼ぶものは必ず救います」というみ仏からのよび声なのです。だから私たちは、このみ仏のよび声を素直に聞けるかどうか、ここが一番大事なところです。
この他力救済の核心を聞かれた親鸞聖人は、今までに経験したことのない大きなよろこびがわき出てきたのでありました。
「智慧光のちからより 本師源空あらわれて 浄土真宗をひらきつつ 選択本願のべたもう」 『浄土高僧和讃 (源空讃第2首)』と、和讃にもあらわされています。
※「ひとくち法話」真宗高田派本山より
先日18日に「お寺の講演会」で、浄土宗光琳寺の井上広法師のお話と合わせて「法然聖人の教えがなかったら今の日本の仏教はどのような姿であるか」考えもしませんでした。
※五天良空(ごてんりょうくう) 四日市川原田の常超院の住職
親鸞聖人の伝記研究に没頭し、専修寺の古い記録をさぐり、
史料調査で聖人の遺跡を訪ね正徳五年『高田開山親鸞聖人
正統伝』を著した。当時は聖人伝の研究の華やかな時で、
大谷派の慧空・本願寺派の玄智などと論戦が行われた。