今月の本
「文類さんの話」 本川光定著 高田青少年会館
著者は私が通っていた中学の仏教の先生のお一人で、同じ組内のお寺のご住職様でもありました。著書は私が30代の頃に出版されています。当時も今も「正信偈」を解説された本は沢山ありますが、「文類(偈)さん」の解説本はまったくなかったように思い、出版されてすぐ求めた記憶があります。「文類(偈)さん」の最初「西方不可思議尊」は私には小さい時から聞き、自らも声を出してお勤めしてからことからかわかりませんが、とても温かい気持ちになります。著者の解説も、生生の独特と言うか個性が表現されていて、学生時代の頃を懐かしく感じています。
高田派では「文類さん」と親しみをこめて読んでいますが、正式には、『浄土文類聚鈔』の中で「念仏正信偈」と題されています。高田派では夕時の勤行にお勤めしています。
『顕浄土真実教行証文類』の「行巻」にある「正信念仏偈」と形式も内容も似ていますが、親鸞聖人は、「正信」と「念仏」の言葉が前後する「正信偈」と「文類(偈)さん」単に言葉だけ言い換えられのでないと思い幾つになっても2つの頌偈が気になります。
著者が往生される3日前の年末に津駅で偶然お会いし短く挨拶をしたのが最後でした。
月: 2021年4月
5月の日曜学校は2日朝7時30分からです
5月の入ると毎年楽しみな大型連休ですが、昨年も今年も楽しんではいられない雰囲気ですが、心を整える時間になればと思います。
05月の日曜学校は2日です。朝7時30分から8時頃までです。
ご家庭での平素の朝時のお勤め(重誓偈・正信偈・5首和讃)を一緒にお勤めいたします。輪(りん)の鳴らし方や、念珠の持ち方もご一緒にしますので自然と覚えます。
また、ご参加いただきますと念珠の一珠をお渡しして、24珠で単念珠が、108珠で二連念珠ができるようにご用意しています。(親珠には「妙華寺」の寺院名が刻印されています)
※今回は、三重県でも新型コロナウィルス感染症者が増えている中でのことで新型コロナウィルスの感染拡大防止の件について、様々な意見があることは重々承知しておりますが、最終的にはお寺の住職の判断で、開催を考えています。
風邪の症状や熱のある方はご遠慮願います。
マスクの着用をお願いします。(お持ちでない場合お寺にお申し出下さい)
本堂入口に手指の消毒を行っていただき、うがいや手洗い場所も用意しています。
手が触れる出入り口のアルコール消毒もこまめにしています。
本堂内の換気・間(ま)の確保などして対策を講じます。
とはいえ、決して不安や不満を抱えながら参加する催しでもありません。
どうかご無理ない範囲で判断をしていただきますよう、よろしくお願いいたします
お寺の掲示板
お寺の掲示板
「お粗末な自分」に気づいた先に見えてくること
『大往生できる人 できない人』潔く、とらわれず、おまかせして生きる 田畑正久著 から
著書では、「仏法を学び、仏法の大きさにだんだん気づかされていき、仏さんの”圧倒的な大きさ”を本当に感得できた人は、2つの行動を取ります」と続きます。
1つは「讃歎(さんだん)」、つまり仏さんをほめたたえるという行動です。
もう1つは「懺悔(さんげ)」。これは「本当にお粗末な私です」「参った」となること。この両方の行動をとるのです。
※仏さまのものさしで、はかると、私のものさしでは、はかることができないことに気づかされ、「おそれいりました」と言うしかありません。それがありがたいことなんですね。
中川結幾(法名は、鳳瑞)からの案内
中川結幾(法名は、鳳瑞)からの案内
4月29日(木・祝)高田本山の興学布教大会で発表させていただきます。
高田会館ホールで9時15分開会
発表者①9時30分 松山 暁彦 師 「ビハーラ活動の維持」
②10時 中川 鳳瑞 師 「寺院活動論研究~寺院活動の変遷と展開~」
③10時30分 金森 顕宏 師 「願いに応える人生」
休憩をはさみ11時10分から座談会(質疑応答)12時40分終了予定
感染症対策で定員70名までとなります。
感染症対策をして来場ください。
感染症拡大状況により変更または中止となる場合がございます。
※4月22日現在、三重県も新型コロナウィルス感染症者数が増え、感染防止対策として「まん延防止等重点措置」の適用も考えられています。
最新の情報は高田本山 専修寺のHPでご確認ください。
春千部会は4月29日 13時30分からお勤めします
永代経法会というと、亡くなられた方が少しでも早くお浄土へ往生させてもらうための供養法事と思いがちですが、大きな考え違いです。この法会は、亡くなられた方が、後に残った私たちに「仏法を聞きなさい」「お念仏を申しなさい」と呼びかけてくださる大切な仏縁であります。私たちが亡くなられた方へではなく、すでに浄土に往生された亡くなられた方が私たちの為にしていただく法会であります。
妙華寺では、永代経冥加金をお納めいただきますと、現在、永代千部会(えいたいせんぶえ)として春は4月29日(祝日)、秋は10月第四土曜日に、西余間(向かって左の余間)に加入されましたご法名を法名帳・法名軸を掲げてお勤めしています。
4月29日(祝・木)の春千部会のご法話は、義明寺の高藤英光師です。
13時30からお勤めの後ご法話をお聴聞していただけます。
ご法話をお聴聞していただきますと「法会参加票」に押印させていただきます。ご聴聞をお喜びするご縁となりますように、10回ご参加いただきますと記念の品をお渡ししています。
ご法話は、その時、その場所で布教使様とお聴聞されていますお同行の皆様とが共に仏徳讃嘆されることで成り立つお話しです。その臨場感はその空間でしか味わえない法悦(ほうえつ)を感じます。
また、お寺の行事の時は、ご聴聞されるお同行の皆様と共に、行事のお手伝いをしていただく方々もいらっしゃいます。お堂にお入りいただいた所の帳場ではお同行の皆様方が仏様へお供えいただきましたご懇志を各行事ごとに懇志帳に全て記帳していただいております会計担当のお同行様がいらっしゃいます。皆様のご懇志は、妙華寺にお預かりさせていただき、今後の妙華寺の護持、阿弥陀仏の「み教え」を伝える一助にさせていただいています。
※お寺では、新型コロナウィルス感染症の感染防止の対策を取りながらの開催を予定しています。ご心配な点がございましたらお寺にご連絡いただきますようお願い申し上げます。
【報告】4月のTemple Morning
【報告】4月のTemple Morningは、前日の雨は上がりましたが風が強く体感は少し寒かったです。
今年最初のTemple Morningに、11名の参加をいただきありがとうございました。
昨年来引き続き参加いただく中には、小さな子どもさんと参加いただく方や車で45分ほどかけて参加いただく方もいらっしゃり、本当に頭が下がります。
限られた時間ですのですぐさまきれいになったと言う実感はありませんが、それぞれがご奉仕で掃除をしていただいた場所は尊い場所であります。
コロナ禍の中で始めたTemple Morningですが、掃除を通して集中する時間をもっていただき、心身の健康を維持できればと思います。
今月のおてらおやつクラブ
4月のおてらおやつクラブ
4月は12日に支援団体様におすそ分けさせていただきました。近くの支援団体様には、花まつりクッキーとご賛同いただきました方からのお菓子をお持ちしました。こども食堂をされている支援団体様と県内の福祉センター様には、お米やお菓子をお送りしました。
新しい門出の4月は、3月と同様に人生の節目になることも多く、不安や心配・希望など心が揺れ動く時期です。
おてらおやつクラブの活動としてお供え物が、一人親家族の生活の一助にでもなれば有難いです。
おてらおやつクラブ事務局では、コロナ禍でおてらおやつクラブに支援を希望される一人親家族の皆さんが増えていらっしゃるそうです(おてらおやつクラブのHP)
もっともっとこの活動が拡がっていくことを願っています。
また、年2度回収の古本勧進での古本も募集しています。
今回は8月月末までに集まった古本を寄付させていただきます。
不要になりました古本がありましたらいつでもお寺にお持ち込みください。
対象の本は、裏表紙にバーコードのあります文庫本・新書本・単行本です。
申し訳ございませんが、週刊誌・雑誌・百科事典・全集は対象外です。
本以外、書き損じのハガキ・不要なCDも受け付けています。
四季の花(4月)
四季の花 新年度の行事も少し落ち着いた頃、境内の桜は3月の彼岸会(春分の日)の頃から蕾が膨らみ、29日に満開になり、メリシャカ(花まつり)の頃には葉桜になっていました。また、4月の上旬から藤の花も咲きかけるのも昨年よりも早いです。そして、ボタンも咲きました。前住職(父)が往生した11年前には、桜が満開になるのは4月の上旬であったり、藤の花も4月の下旬から5月の連休あたりだったり、ボタンは5月に入ってからだったと記憶しているのですが、一昔前のことですね。
芝桜やハナミズキも咲いています。1年で1番鮮やかな境内と思います。
【案内】Temple Morningは、4月18日(日)午前8時から9時です
【案内】今年もTemple Morningは、行います。初回は04月18日(日)午前8時から9時頃までです。
今年は6回のご案内です。
Temple Morning お寺の朝(テンプルモーニング)はじめます
いつもと違う朝 気持ちを整えて集中できる時間を創りませんか
予定 お勤め(10分)・境内の掃除(30分)・お話(10分)・茶話会(自由参加)
風邪の症状のある方・37.3度以上の熱のある方はご遠慮ください。
お勤め・お話は、短めに、自由参加の茶話会は、当面中止します
掃除道具は貸し出します。途中出入り自由です。雨天は中止です。
お寺の掃除を今風に呼びかけるには、これまで妙華寺の境内(特にお墓)の草抜きなどの掃除は、古くは草抜きなどをされている方、そして現在は高齢者(シルバー)人材センター様に登録されている方にお願いをしていました。依頼していました方がご高齢になり、次の世代の方に草抜きを希望される方がいない状態になり2020年から境内(墓)の掃除が難しくなったことが主たる要因です。境内(特にお墓)の清掃として1年の内おそよ8が月延べ160日(1日6時間労働)ほどこれまで高齢者(シルバー)人材センター様に登録されている方々に境内の清掃をしていただいていました。お寺側の身勝手な思いでありますが、お同行の皆様のお力をいただき境内(特にお墓)がこれまでのようにきれいな環境を保てることを願う行事です。
各位のそれぞれのご事情もありますので、お身体の状況をお考えていただきお時間が許しましたら一緒に境内をお掃除しませんか。
Temple Morningは、境内(外)の掃除に集中してすることで気持ちを整える時間です。
お一人お一人十分なほど距離をとることは可能です。
※新型コロナウィルスの感染拡大防止の時期での開催について、様々な意見があることは重々承知しておりますが、最終的にはお寺の住職の判断で、開催を考えています。
本堂入口に非接触型体温計・アルコール消毒液を設置するなどして対策を講じます。
マスク着用をお願いします。また風邪の症状の方・体調の優れない方はご参加をご遠慮していただく考えです。
そして健康である方も、不安を抱えながら参加する行事ではありません。
どうかご無理のないお気持ちでご検討をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
年6回 第3日曜日午前8時から1時間【1月・2月・3月・7月・8月・12月は休会・雨天中止】
4月18日・5月16日・6月20日・9月19日・10月17日・ 11月21日
清々しい朝の1時間 お寺で過ごしませんか
【写真は昨年2020年の実施風景】
お寺の掲示板
お寺の掲示板
「悲しみ」を共有することが、立ち直る力になる
『人は人を救えないが、「癒やす」ことはできる』 谷川洋三著から
著書では続けて、「大切な人の喪失後、自分と同じような環境にいる人と話し、悲しみを共有することは、喪失を乗り越えるグリーフケアの大切なプロセスになります」とあります。
この「共有」というのは、゛自分だけでない゛ということを実感できるということです。 実際に対面しなくても、頭の中では゛自分だけでない゛ということは理解しているはずですが、実際に同じような境遇の人に会い、話すことで初めて具体的に経験し、実感することができるのでしょう。
自然災害に限らず、突然死であってもそうでなくても、大切な人を失ったという現実を受け入れるスピードは人それぞれです。
それまでとは異なる新しい人生、別の人生を生きるようなものです。できるだけ境遇の近い人と、気持ちを共有することは、新しい人生に慣れていくために有効なことだといえす。
※私(住職)は、大学生活で下宿をした時、学校や町中で、初めて会う人でも三重県出身と聞くと少しほっとした経験があります。海外で日本人に会うとほっとする感覚なのかもわかりません。何を「共有」するかその時の自分の立ち位置により異なりますが、「 悲しみ」や「苦しみ」など気持ちに整理がつかない時、同じような「悲しみ」や「苦しみ」を経験された方との会話で自分の気持ちを落ち着かせることがあります。