1月のおてらおやつクラブ

1月のおてらおやつクラブ
1月は、13日に3つの支援団体様に今月もお供えをおすそ分けすることができました。
おてらおやつクラブの活動が、一人親家族の生活の一助にでもなれば有難いです。

また、年2度回収の古本勧進での古本も募集しています。
今回は正月月末までに集まった古本を寄付させていただきます。
不要になりました古本がありましたらいつでもお寺にお持ち込みください。
対象の本は、裏表紙にバーコードのあります文庫本・新書本・単行本です。
申し訳ございませんが、週刊誌・雑誌・百科事典・全集は対象外です。
本以外、書き損じのハガキ・不要なCDも受け付けています。

お寺の掲示板

お寺の掲示板
威張らない、誇らない、他と比べない

『大往生できる人 できない人』潔く、とらわれず、おまかせして生きる 田畑正久著 から
著書では、「花が美しいのは、①威張らない、誇らない ②他と比べない ③見るものを楽しませる こうした特長を備えているからだと思われます」と続く。

『阿弥陀経』の中には「青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光」と説かれています。これは、浄土に咲く蓮の花のありさまを語ったものです。各人がその人本来の姿で輝きを自在に発揮する「自然の姿」が表現されています。
多くのものによって生かされている、支えられている、願われている、教えられているという「存在の満足」を感得する者は、周囲の人を温かくしていくのです。

※自分の本来の姿は、映し出す鏡がないとわかりませんね。私を映し出す鏡は、私が選ぶ鏡でなく、私を選ばれた鏡に映る姿を見ないとわからないでしょう。

前坊守の満中陰を終えて

前坊守(母)の満中陰を終えて
前坊守の満中陰のお勤めが1月21日に終わりました。
通夜が12月6日・葬儀が翌日7日その日にお骨をお墓に埋葬し、続いて初七日を勤めて、中陰壇は本堂西余間に飾り17日に二七日、24日に三七日、31日(大晦日) に四七日、正月7日に五七日、14日に六七日そして21日に七七日でした。年末年始のご多用な時にかかわらずお勤めに駆けつけていただいた皆様には感謝をしています。
この間に、母の保険証・年金の返還(死亡)手続や、金融機関での手続、お世話になっていた老人保健施設での手続など多くの事もしなければならず、本当に悲しむ時間は取れませんのでした。中陰のお勤めは、グリーフケアの視点からすると悲しむ時間がとれないことの善し悪しはわかりませんが、お集まりいただいた親戚から自分の知らない母の思い出を聞いたり、日常の中で感じることはたくさんあり、毎週の中陰のお勤めすることが目的になってしまっている事が正しいことではありませんが、自分の中ではメンタルの支えになっていたとも感じました。中陰の最後(49日)のお勤めまでには、ご焼香を賜りました皆様に形式的な禮状と別に私自身の思いを綴った文面を考えたり、志を考えたりすることも私にはグリーフケアと捉えることができました。(逆にグリーフケアと捉えることが難しい方もいらっしゃることも承知しています)
昨年から続くコロナ禍の中での「集い」ですので、これまで通りのこともできませんが、往生した前坊守と縁がある方々が思いを一緒にお勤めする時間をとることができたことは貴重な時間であると心から思いました。
また、オンラインを通してお勤めにご参加いただきました方もいてくださり感謝しています。

法苑院妙華寺 親鸞聖人ご誕生850年・立教開宗800年奉讃法会

お同行の皆様に、年末に寺報と共にご案内させていただきました行事が、法苑院妙華寺 親鸞聖人ご誕生850年・立教開宗800年奉讃法会です。
少し先の話ですが、高田本山では、2023令和5年5月にお勤め予定ですので、一年前の令和4年(2022)5月22日(日)に予定しています。

法会は、午後1時(又は)午後1時30分からお勤めして、その後、講演会・対談を午後2時頃から午後4時30分頃終了予定で考えています
今回、「選択本願念仏集」の3幅の掛軸が見つかり、記念事業として修復しています。


修復しました掛軸を当日西余間に掛けご披露させていただく予定です。
法苑院妙華寺の親鸞聖人ご誕生850年・立教開宗800年奉讃法会妙華寺のテーマとしまして、「親鸞と法然(案)」として、「選択本願念仏集」を著述した法然聖人の視点から、宇都宮市の浄土宗 光琳寺のご住職 井上 広法 師(平成27年(2017)のお寺の講演会講師)と、「選択本願念仏集」を書写した親鸞聖人の視点から、真宗高田派 青巖寺のご住職 清水谷 正尊 師からお話を伺い、座談会を予定しています。

まだ先の日程ですので、昨年からの新型コロナウィルス感染症拡大防止の対策をしながら、令和4年(2022)に賑々しく開催できれば有難いのですが、その時の状況を鑑みながら行事を進めて参りたいと考えています。

尚、お同行の皆様のご理解・ご協力をいただきながら、今後も妙華寺の寺院活動が継続できるように、今回の親鸞聖人誕生850年・立教開宗800年奉讃法記念事業としての境内整備を下記のように進めています。
・本堂東楽の間(現在物入れ)の改修(屋根・床と床下)
屋根部分の改修・床・床下補強・天井、壁クロス仕上げ・内陣脇壇の板張り替え
・墓地水屋(2か所)の改修
・新しい生活様式へ対応費用
・選択本願念仏集掛軸(3幅)修理
・本堂内陣の住職・法中席の椅子導入
・本堂の音響設備の新設と照明器具の交換
・お寺の北側の樹木の伐採と撤去 他を考えています。

誠に心苦しいのですが 法苑院妙華寺 親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年奉讃法会の記念事業にご賛同いただき皆様のお力添えをお願いしている次第です。
ご依頼早々にご寄付をお届けいただいき重ねてお禮申し上げます。

四季の花(1月)

四季の花 年末の寒さ、1月中旬の寒さの中、ロウバイと寒アヤメが咲きました。先月から咲いている水仙と寒さの中で咲き誇る姿が凜としています。
また、今年も新しい仲間も増えます(花桃・サンシュウ・椿2種)

お寺の変化

お寺の変化

お寺の航空写真 平成23年(2011)に妙華寺の親鸞聖人750回御遠忌法会を終えてのお寺の全景です。
法会前(平成22年1月から11月まで)本堂の耐震工事・西楽の間の改修、控室・茶室の新築・駐車場のアスファルト舗装を終了して親鸞聖人750回御遠忌を迎えました。

この写真から9年が経って今のお寺はどのように変化したのでしょう。
その後、航空写真を撮っていませんので、申し訳ないのですが、もし航空写真があればわかる(目に見える)変化をお伝えします。
平成26年(2014)にこれまであった境内のトイレを改築し、トイレの近くに休憩所を作りました。休憩所は天候にかかわらずご利用していただいています。
これまで継承者がいない方のお墓として「倶会一処」と名づけた共同墓がありますが、墓地の一画に樹木の元のお墓も新設し、更なるご希望に添えるようにしました。


平成27年(2015)に庫裡の一部であった土間の部分を、新しい庫裡として建て替えました。

平成29年(2017)に6ヶ月間をかけて境内墓地の通路整備として、砂利の通路に舗装板を敷き詰め、押し車や杖をご利用の方に負担が少ない通路にしました。
また、お寺の正面西側の家屋を撤去し福祉車両3台分の駐車場を整備しました。


また、最近は、以前に比べ台風の暴風などで樹木が倒壊する場合があり、ご迷惑をかけることがないようお寺の裏の西側(北西側)の樹木で西側の住宅側に傾いている樹木を伐採しました。

平成30年(2018)には、7月の台風で墓地と通路の間の柵が一部壊れましたので、その一面は新しい柵に改修しました。
それと同時にお寺の裏側の道路から、境内地に大型消防車が入ることができるよう、塀の一部を開閉式の入口にしました。塀を切断する時、地震対策として塀の強度・傾きを調査する機会にもなりました。

令和2年(2020)に境内墓地の2つの水屋を改築とサインボードを新設しました。

航空写真では見えない(写真に映らない)変化として
平成28年(2016)に庫裡と妙華寺会館の床を畳からフローリングに変更して、これまでの畳に座る形から、椅子に座る形に変更しました。その時、地震対策として、床下補強・壁面を増やすこともできました。

平成29年(2017)に本堂の空調設備の新設をしました。最近の夏の暑さは扇風機では涼しくならず、夏のお盆の期間を中心に快適にお勤めをさせていただくことになりました。
令和元年(2019)に本堂床下に金網をめぐらしました。久居の市街地でも、小動物やアライグマなどの出没が多くなり大切な本堂を進入を防ぐ一助としました。
令和2年(2020)に、本堂付属の東楽の間の改築と内陣床下の補強工事などをしました。


新型コロナウィルス感染症の感染防止の対策として、国や三重県などの感染防止対策のガイドラインを参考にお寺の感染防止対策のガイドラインを作成し、お寺がこれまで通りの「集い場」としての安心して皆様にお使いいただけるように考えています。(密閉・密集・密接にならないように、アルコール消毒液・非接触型検温器・アクリル板などの設置・ソーシャルディスタンスや換気の徹底他これからも必要なことに取り組んでいきます)

 

 

毎月16日は碑前でのお勤め

碑前でのお勤め
妙華寺の境内には、お同行様各家の碑(墓)と戦没者の碑、「倶会一処」の碑、樹木の元の「三部石経」の碑、地蔵像と名号(みょうごう)の碑があります。戦没者の碑は、第二次世界大戦で戦死されましたお同行のご遺族が戦後協力して建てられました。「倶会一処」とは、『仏説阿弥陀経』の中の一文で、「往生してからも倶(とも)に会える場所」のことであります。「浄土三部経」と呼ばれる、『仏説無量寿経』、『仏説観無量寿経』、『仏説阿弥陀経』の経文を一字づつ石に書き続けて全てを書き終えて石碑を建てられた「三部石経」の碑。水屋の近くのお地蔵さんと共に「南無阿弥陀仏」の「名号(みょうごう)」の碑。建てられた時期は違いますが、私のいのちが、仏さまから誓われている中で安心できる日常を生きていることに感謝し、先に往生された方々に仏徳讃嘆させていただく思いでそれぞれの碑が建てられたことと感じています。
これまでお正月の修正会のお勤めの後、7月15日のお盆勤めの後それぞれの碑前でお勤めしていましたが、平成30年の10月から毎月16日の朝にそれぞれの碑の前でお勤めをしています。
1年間毎月同じ時間にお勤めしていますが、空のグラデーション(冬の夜明け前から夏の明るい色)や体感の変化に季節の移ろいを感じています。
※毎月16日の朝、高田本山では親鸞聖人の命日で御廟でお勤めがあります。
妙華寺の碑前のお勤めを16日にしましたのは、それに準じて決めました。

文化財防火デー

文化財防火デー
毎年、1月26日を文化財防火デーとして火災に注意喚起がなされています。
文化財と聞きますと国宝や重要文化財の建物や宝物など貴重な品を最初に思い浮かべますが、小さなお寺にも地域やお同行の皆様から大切にされているものがいくつもあります。
私(住職)は、手を合わせる場・心が癒やされる場・非日常の場などの集い場が思い浮かびますが、皆様はどうでしょうか。
また、近年は非常事態時の避難スペースとしても注目をされていると思います。
妙華寺も、もしもの時に一時避難スペースとして活用できる環境整備も考えています。
地域コミュニティの中でソーシャルキャピタルとしてお寺が活動できるよう精進していきます。
地域やお同行様の大切なものを預かっている寺院管理者として、もしもの時の行動を身につけることが大切だと改めて考えています。

お寺の掲示板

お寺の掲示板
「死に目に会えなかった」からといって、後悔はしなくていい

『人は人を救えないが、「癒やす」ことはできる』 谷川洋三著から

著書では続けて、「息を引き取る瞬間にタイミング良く立ち会うのは、そう簡単なことではありません。たとえ死に目に会えなくても、自分を責める必要はないのです」とあります。

心臓が止まる瞬間というのは、いつ訪れるかわかりません。容体が急変して、あっという間に亡くなってしまうことも多いです。死に目に会うのは、実はかなりむつかしいことだともいえます。

※私(住職)も、父(前住職)・母(前坊守)の死に目には立ち会うことはできませんでした。もし立ち会うことができたとしても、きっと私(住職)は、うろたえるだけだったと思います。命終えるまでの姿を見せていただく中で多くの事を思うことでした。