お寺の掲示板
養生しても死ぬ時は死ぬ
『大往生できる人 できない人』潔く、とらわれず、おまかせして生きる 田畑正久著 から
著書では、「死の不安」に抗不安薬は効くかと章を起こしています。「私(著者)が心配するのは、「死の不安」でパニックになっているこういう人たちに、医師がどう対処するかということです。たぶん、抗不安薬を処方することがほとんどでしょう。「死の不安」という根本のところは解決せずに、抗不安薬という症状を抑える薬で対応していくわけです。しかし、それが「本当の解決」になるでしょうか」と問いかけられています。
※私の根本的な「不安」の1つが「死への不安」ですがどのように対処できるでしょうか。若く健康で元気な時は「自分の死」についてそれほど考えることもなく生きていますが、病気をしたり老いてきたりする中で考えたり、大切な方の死を通して考えたりさまざまですが、「死の不安」を落ち着かせる(和らげる)物語を生涯探し続けることが大切なのだと思います。死んだらおしまいと言う考え方もありますが、「死」を不安と感じながら自分の中で、「それでも大丈夫」と頷くことができる物語に遇えること願います。