【案内】真宗入門講座

【案内】真宗入門講座
真宗入門講座は、高田本山専修寺に伝わる「親鸞伝絵」から親鸞聖人の生涯の紹介です。
今年で3期目にあたります。
02月05日(水) 13時30分から15時30分 高田会館ホール
「稲田興法」の段
03月26日(水) 13時30分から15時30分 高田会館ホール
「山伏済度」の段
04月16日(水) 13時30分から15時30分 高田会館ホール
「箱根霊告」「熊野霊次」の段
05月20日(火) 13時30分から15時30分 高田会館ホール
「聖人入滅」「廟堂創立の段
どなたでも参加できます。関心のある方は、高田本山教学院におたずねください。

【案内】2月の日曜学校は2日午前7時30分からです

【案内】2月の日曜学校は、2月2日の朝7時30分から8時頃までです。
新しい年を迎えて1ヶ月が過ぎようとしています。新たな年を日曜学校から始めませんか。
ご家庭での平素の夕時のお勤め(重誓偈・文類偈・5首和讃)を一緒にお勤めいたします。輪(りん)の鳴らし方や、念珠の持ち方もご一緒にしますので自然と覚えます。
また、ご参加いただきますと念珠の一珠をお渡しして、24珠で単念珠が、108珠で二連念珠ができるようにご用意しています。(親珠には「妙華寺」の寺院名が刻印されています)

【案内】「親あるあいだの語らいカフェ」2月01日(土)13時30分から16時 妙華寺 本堂

【案内】「親あるあいだの語らいカフェ」を開催します
2月01日(土)13時30分から16時 妙華寺 本堂

お寺と教会の親なきあと相談室津市妙華寺支部では、令和5年5月13日にキックオフ講演会を開催しました。
その後、令和5年10月7日・令和6年2月3日、6月1日、10月05日「親あるあいだの語らいカフェ」を開催し「親なきあと」の課題について、「つながりの場」と「傾聴の場」をご用意しました。
4ケ月に一度ではありますが、継続的に「親あるあいだの語らいカフェ」の開催を予定しています。
当事者やご家族の皆様の悩みの「親なきあと」問題の支援が必要な場合は、専門的な知識をお持ちの支援団体に「つながる」ように。
当事者やご家族の皆様の悩みに寄り添うようにお話を「傾聴」します。
妙華寺の「親あるあいだの語らいカフェ」は、(一社)みえ円満相続支援センター様にもご賛同いただいています。また、「傾聴僧の会」の宗教者のお力添えいただきます。
令和7年も、2月6月10月の第一土曜日13時30分から16時頃の年3回開催予定です。

必要な方に届きますように

「親あるあいだの語らいカフェ」津市妙華寺支部の約束
「親あるあいだの語らいカフェ」が安心安全な「場」となるよう①~④を約束します
①布教はしません
②あなたのことを尊重します
③生き方や考え方を押し付けません
④入退室は自由です

また、みなさまと一緒に安心安全な「場」をつくるため、⑤から⑧をお願いします
⑤当日、話された内容は、この場限りで、他者には話しません
⑥ご自身の悩んでいることや辛いことをお話する
⑦他の方が話されている時は、割り込まず、最後まで聞きます
⑧お互いの悩みや「おもい」を評価したり比較したりしません

似たような境遇であっても感じ方やとらえ方は、人それぞれ異なります。
それぞれの気持ちを大切に、一期一会の時間をお過ごしください。

 

仏徳讃嘆

年忌法要のお勤め(仏徳讃嘆)
真宗の年忌法要は、亡くなられた方との縁を通して、私が仏法に出遇い、阿弥陀仏の恩徳に報謝するものですから、亡くなられた方へのお勤めでないことに違和感を感じるかもわかりません。

妙華寺の年忌法要のお勤めは、お経(浄土三部経から)・文類偈・和讃(五首か三重念仏一首)・御書拝読です。
浄土の教えのお経と親鸞聖人が著した中から漢文の偈文、同じく和語で讃じた文、歴代ご法主の手紙形式の法語です。そして、亡くなられた方を通して阿弥陀如来のはたらきが、私を必ず救うと誓ってくださり、生きる喜びを知らしめてくださることに対して仏恩を讃歎しています。
限られた時間ですので、亡くなられた方と今の私の関係を新たに結んでいただく時間でもあると考えています。大切な方が亡くなられた時点では気がつかなかったことが時間と共に気づかせていただくことがあったりします。

私(住職)も、前住職(父)が亡くなった後、言葉を交わすことがなくなったのですが、お寺のことで悩んだりする時、前住職ならどう考えるか・前々住職であればどう捉えるかなど現実的ではありませんが、心の中で対面しています。
そして、そのことが大きなはたらきの中のことであると感じています。

文化財防火デー

文化財防火デー
毎年、1月26日を文化財防火デーとして火災に注意喚起がなされています。
昭和24年(1949)1月26日法隆寺金堂が焼失し、貴重な文化財などに再びこのようなことが起こらないよう昭和30年に「文化財防火デー」が制定されました。

文化財だけでなく火災については注意が必要です。
昨年11月下旬にお寺の近くで民家の火災がありました。一軒の家屋が半焼で人的被害もなかったですが、燃えさかる火を見ると怖さを感じます。

お寺の本堂を始めとして、消火器や火災報知機を設置していますが、日頃から火災への意識を更新していかなければいけないと思っています。

文化財と聞きますと国宝や重要文化財の建物や宝物など貴重な品を最初に思い浮かべますが、小さなお寺にも地域やお同行の皆様から大切にされているものがいくつもあります。
私(住職)は、手を合わせる場・心が癒やされる場・非日常の場などの集いの場を思い浮かべますが、皆様はどうでしょうか。

最近は、喫煙者も少なくなりましたが、境内では、タバコのポイ捨ても見受けられますのでマナーをお守りいただく周知も必要です。
地域やお同行様の大切なものを預かっている寺院管理者として、もしもの時の行動を身につけることも大切だと改めて考えています。

また、火災だけでなく、南海地震の発生も以前に増して確率が上がっています。
今年の1月17日は阪神淡路大震災から30年でした。この地でも震度4だったかと思いますが、私の中では大きな揺れで、目をさましました。東日本大震災でも、ゆっくりした揺れに不気味な感じを受けました。昨年(令和6年)の元日の能登半島の地震でも本堂の輪燈が揺れていました。8月8日の日向灘沖の地震では、東南海地震注意が発出されたことも改めて地震について考えるきっかけになりました。
災害時に活用できます未来共生災害救済マップをご存じでしょうか。指定避難所以外にも、寺院や神社の施設で避難所として使用できる場合に現状(避難人数)などを投稿することもできる仕組みがあります。妙華寺でも、防災対策に取り組んでいます。

【案内】選択本願念仏集の掛軸

【案内】選択本願念仏集の掛軸
今年も本堂西余間に「選択本願念仏集」の 掛軸を荘厳します。(2月10日まで)
令和3年に修復しました「選択本願念仏集」の掛軸を、法然聖人のご命日(1月25日)に、ちなみ本堂西余間に披露します。ご興味のある方は、ご覧下さい。
法務などがありますので、事前にご連絡いただけますようお願い申し上げます。
※本堂でお勤めなどがある場合は、ご覧いただけませんのでご了承ください。

選択本願念仏集 掛軸 3幅 妙華寺所蔵
紙本 着色 表具縦194cm横97.5cm 本紙縦142cm横77.5cm

法然聖人の『選択本願念仏集』の内容を絵画で著している3幅の掛け軸。
1幅目から3幅目全て下から上へ6段に分かれ、3幅目の最後(上)の段は「選択本願念仏集終」と書かれている。
法然聖人の吉水の草庵に九条兼実が訪れた場面から初まり、法然聖人が弟子7名(内1名が祐筆)に話をされている。次に『選択本願念仏集』の名札「第1章」から「第16章」が3幅に、その内容が描かれている。

妙華寺が所蔵している「選択本願念仏集」の掛軸について、令和元年から青巖寺の清水谷正尊師に調査を依頼していました。令和3(2021)年12月24日に掛軸を撮影し、12月27日にこれまでにわかったことを報告していただきました。

「選択本願念仏集」は法然聖人が著した漢文の書物で、称名一行の専修を主張した、浄土宗の独立を宣言した立教開宗の書物でもあります。親鸞聖人は、29歳で法然聖人に帰依し33歳の時、書写を許され、その喜びを「顕浄土真実教行証文類」で述べています。その教えを自分の言葉で晩年まで多くの人々に伝えています。

漢文の「選択本願念仏集」が、江戸時代には、その教えを広める中でより多くの形態の1つとして絵画化が生まれてきたと思われます。

「選択本願念仏集」を最初に絵画として描いたのは、高田敬輔の「選択集十六章之図」です。この絵画を元として「通俗絵図選択本願念仏集」の挿絵が作製されたようです。 また、同時期に「図画和字選択集」を関通が開版し、その挿絵を和風で描いたのが忍海と言われる浄土宗の画僧です。

調査された清水谷師は「図画和字選択集」の挿絵の部分に注目し、挿絵を妙華寺の「選択本願念仏集絵伝」に合わせてみると一致したことで、「透(すき)写し」と言う手法で描き、配置を決めて掛軸の紙に写した後、着色したと報告していただきました。

挿絵と同じ構図でありますが、詳細な部分で違いがみられる部分もあります。当初、絵画が精密でなく、絵師の卵が描いたのではないかと感じもしていましたが、掛軸に至る作業としてはとても根気がいる仕事だったと感じられます。

報告を受けながら、3幅の選択本願念仏集の掛軸が、妙華寺の西余間に掛けるサイズですので、そこに荘厳し、法然聖人の「選択本願念仏集」を多くの方にわかりやすく伝えていた時期もあったのだと想像しています。

碑前のお勤め

碑前でのお勤め
妙華寺の境内には、お同行様各家の碑(墓)と戦没者の碑、「倶会一処」の碑、樹木の元の「三部石経」の碑、地蔵像と名号(みょうごう)の碑があります。戦没者の碑は、第二次世界大戦で戦死されましたお同行のご遺族が戦後協力して建てられました。「倶会一処」とは、『仏説阿弥陀経』の中の一文で、「往生してからも倶(とも)に会える場所」のことであります。「浄土三部経」と呼ばれる、『仏説無量寿経』、『仏説観無量寿経』、『仏説阿弥陀経』の経文を一字づつ石に書き続けて全てを書き終えて石碑を建てられた「三部石経」の碑。水屋の近くのお地蔵さんと共に「南無阿弥陀仏」の「名号(みょうごう)」の碑。建てられた時期は違いますが、私のいのちが、仏さまから誓われている中で安心できる日常を生きていることに感謝し、先に往生された方々に仏徳讃嘆させていただく思いでそれぞれの碑が建てられたことと感じています。

平成30年の10月から毎月16日の朝にそれぞれの碑の前でお勤めをしています。
1年間毎月同じ時間にお勤めしていますと、空のグラデーション(冬の夜明け前から夏の明るい色)や体感の変化に季節の移ろいを感じています。
※毎月16日の朝、高田本山では親鸞聖人の命日で御廟でお勤めがあります。
妙華寺の碑前のお勤めが16日であることは、それに準じて決めました。

高田本山お七夜

高田本山報恩講
高田本山のお七夜中に、派内寺院の責任役員大会が開催されます。高田本山の現状を説明されたり、今後の予定などを各寺院の責任役員の皆様に情報の共有をしていただき、寺院護持にご協力をお願いしています。
妙華寺からは、総代様に出席をお願いしています。今年も寒い中、参加していただきありがとうございました。
今年は、13日の午前中にお参りに行く時間がありました。
宝物館での特別展観「絵伝でたどる高田のものがたり」では、3つの絵伝が注目です。
真宗寺院の報恩講に掛る「親鸞聖人絵伝」以外に、高田派独自の「正統伝絵伝」と「一光三尊仏絵伝」を1度に拝見することができました。こちらの特別展は2月16日まで開催されていますので、ご興味のある方は是非足をお運びください。
昨年に続いて、お非時(ひじ)もいただくことができて有難かったです。

13日の晨朝(じんちょう)のお勤めの後、妙華寺の副住職が「功徳の宝海みちみちて 煩悩の濁水へだてなし」と題して法話をお取次ぎさせていただきました。
今回も遠方で朝寒い時間にも関わらずお同行様が高田本山に駆けつけていただいたこと感謝申し上げます。副住職も、知っているお同行様のお顔を見て心強く感じていると後ほど聞きました。まだまだ修学中の副住職をお育ていただいていること、私(住職)もお礼申し上げます。しばらくの間ですが、高田本山のYouTubeで視聴できるようですので、ご興味のある方はご視聴ください。

創建350年に向けて①

創建350年に向けて①
妙華寺は、久居の地に延宝8年(1680)に寺領を与えられました。5年後の2030年に創建350年を迎えます。これまでの寺院のあり方を省みて、これからの寺院について改めて考えていこうと思います。
お寺のことを考える前に、自分自身について改めて考えてみたいと思います。
以前「からくりテレビ」と言う番組で、高齢の今の自分から若かった頃の自分へビデオレターで話しかけるコーナーがありました。その方の想いを聞くことが心に残っています。
今は、お正月番組の1コーナーとして続いています。

今の私(住職)は、いつの頃の自分に語りかけるでしょうか。また、皆さんはどうですか。
それと同時に、未来の世代に何を語りかけたいか考えていきたいと思います。

手紙

手紙
今の時代の手紙は、PCとプリンターを使ってきれいに印字した文字がほとんどです。
私(住職)が社会人になった20代にPCが、職場に導入されプリンターから印字されるのは、カナであったり、数字が主で日本語文章としてはあまり使えないものでした。ですので、その頃は手書きでハガキや手紙を書いていました。

巻紙はご存知でしょうか、半切紙を継ぎ合わせて巻いた紙で、墨書する手紙です。最近はあまり見ることもなくなりましたが、これまでの日本での手紙は巻紙に書かれていました。 親鸞聖人の真筆と認められている11通のうち7通の手紙が高田本山専修寺に所蔵されています。大きな展覧会などでガラス越しにみることができる貴重なものです。その7通の署名の仕方に注目された平松先生の文章に出合いました。4つに分類できるようで、そのことを含んで手紙を読むことで親鸞聖人の人柄が感じられるとのことです。日本の古い言葉を読みきることは大変難しいことですが、現代訳もあります。かかれた相手のことを含んで訳されているかもう一度読み返すのもいい機会になります。