お寺の掲示板

お寺の掲示板
「あの世」のことを考えると、「この世」のことが大切になる

『人は人を救えないが、「癒やす」ことはできる』 谷川洋三著から
著書では続いて、死を考えることは大切ですが、そのことばかりになってしまうのは問題です。この世を大切にするために、できることをしていきましょう。

自分なりの死後の世界を設定して信じることなど、「死」について考えることにはメリットがあります。死の恐怖が薄れたり、穏やかな気持ちになれたりと、最期の時間の迎え方、看取り、死別後のグリーフケアなど、さまざまな場面で役にたつでしょう。(中略)
一方で、デメリットも存在します。それは、あの世のことばかりを考えて、「早く死にたい」と考えてしまうこと、また、この世に意義を感じられなくなってしまい、地に足がつかない生活になってしまうことです。

※今を生きることの大切さを味わいました。「今」に意識が向いているかといえば、私の意識は自由に過去・未来にもすぐ飛んでいきます。「今」に留まることを知らない意識は自由なようで自由でないようなものとも思われます。私のいのちが終わる時、阿弥陀様の「はたらき」で、ちゃんと、往生(往って生まれる)できる場所が用意されて、そして、この世を見ていくことができる物語は、とても安心できる物語と感じています。

環境の変化

環境の変化
まだまだ暑い日も続いていますが、今年も秋がやってこようとしています。
2月頃から日本だけでなく世界中が、新型コロナウィルス感染症に大きな不安を抱えて半年の時間が過ぎてきました。これから変わろうとする社会の中で私(住職)の生活の変化、お寺のあり方など環境の変化をふまえながらいろんな考えが浮かんでは消えています。
9月に入り、「ポスト・コロナ時代の供養のあり方」と題したオンライン勉強会に参加しました。時系列で新型コロナウィルス感染症について日本や世界の動きを、日本の寺院関係者への取材を通してのお話で、寺院のあり方を問われたものでした。
7月には、4月・5月に新型コロナウィルス感染症に関する寺院へのアンケート調査(2機関)の報告もオンラインであり、少しずつですが、妙華寺のこれまでとこれからを考える機会になりました。
簡単ですが、妙華寺の新型コロナウィルス感染症に関係することを振り返りながら、これからを考えていきます。

どのお寺もそうだと思いますが、お寺の行事でクラスターが発生しないようにとの思いで、3月から、住職・寺族の毎日の検温・手指の消毒など衛生管理・体調管理には気をつけています。
また、参加者へも、風邪症状の方や熱が37.3度以上の方には参加をご遠慮していただくことや、マスク着用のお願い、本堂内でのアルコール消毒液の設置・手洗い・うがいの場所の案内は、お寺のHPや本堂入り口に掲載させていただいています。

本堂の席数
本堂にはこれまで畳一畳に2席で36席を用意していましたが、3月に入り畳一畳に1席の36席体制、そして4月から現在(9月)畳二畳に1席の18席体制です。9月中旬(秋彼岸会)までに、飛沫感染防止用の仕切り板を設置して畳一畳に2席の36席体制を考えています。

葬儀 2月からもこれまでと同様家族葬が主(但し3月から5月までは、葬儀社は、家族葬で9人以下を推奨していました)でお寺としての葬儀には影響はありませんでした。
但し、遠方のお同行様が亡くなられて、現地で荼毘にふされ、お寺に納骨に来られることが難しい方はいらっしゃいます。お墓への納骨の時期に決まりがありませんので、今回の状況が収まり安心して移動ができるようになればお越しいただくようお願いしています。
(葬儀社は死後コロナ陽性者と判明する場合を苦慮されています)
※3月からの葬儀では遠方(関東圏・都市在住)の親戚などの参列は各人の判断(自粛)によりありませんでした。

法要 これまでも家族で行う場合が多く、これまで通りお勤めがありました。遠方からの移動が難しい方は、住職がお勤めする場合や、オンラインでお勤めをご一緒させていただくこともありました。但し新型コロナウィルス感染症で不安がある方は、3月から8月で2軒だけ法要を取りやめられました。

お盆勤め 7月・8月共に事前に文書で、自宅に伺うことに不安がある場合、お墓でお勤めが可能(これまでも、遠方や病院予約日・施設のディサービス日など日時が合わない場合お墓でのお盆勤めをしていました)7月のお盆は事前連絡・当日連絡は無く。8月のお盆入りでは、事前連絡4軒申し出がありお墓でお勤めしました。これまで通りのお墓参りは例年並みでした。

お寺の行事
①春彼岸会(3月20日)例年通りお勤め・法話・終活カフェ 例年の6割の参加でした。

②春永代経(4月29日)例年通りお勤め・法話を開催しましたが、参詣は新型コロナウィルス感染症の感染防止の対策ができなかった為、自由参詣(時間を決めずに)にしました。 永代経に初めて参加される方へは後日当日のお勤め・法話のDVDを配布しました。
※春永代経後の総代・世話方会は中止しました(報告文書の配布)
③お寺の講演会(5月16日)「」講師 田畑正久・加藤正美(共に医師)の講演と対談は参加者への新型コロナウィルス感染症の感染防止の対策ができなかった為、ご講師先生と協議して中止にさせていただきました。

日曜学校や、3月から始めたTemple Morningは、感染防止に十分注意しながら開催しました。

9月からのお寺の行事
新しい生活様式に対応できるように、本堂に飛沫感染防止用の仕切り板を、9月中旬までに用意します。妙華寺会館のテーブルには、仕切り板を20枚ほど用意しました。
本堂に、スピーカーを常設し、お勤めやマスク着用でのお話をスピーカーからお聞きいただけるようにしました。

今できることをしてこれまでと同じように、安心・安全な「集い場」としてお寺にお越しいただくように考えています。

それでも不安が大きい方には、ご参加を強制するものではありません。

④秋彼岸会(9月22日)新型コロナウィルス感染症の感染防止の対策をとり、例年通りお勤め・法話・終活カフェの予定。
⑤秋永代経(10月24日)新型コロナウィルス感染症の感染防止の対策をとり、例年通りお勤め・法話・終活カフェの予定。
⑥報恩講(12月6日)新型コロナウィルス感染症の感染防止の対策をとり、例年通りお勤め・法話の予定。※非時(ひじ=食事)はどうするか一ヶ月前くらいまで決定します。

9月第3日曜日8時から今年後半のTemple Morningも開催予定しています。

そしてこれから心がけないといけないと思うことは、新型コロナウィルス感染症を恐れることで、世間の常識という「同調圧力」や「個人の正義感」によって他者に「偏見」を持つことや「差別」することです。私たちの生活で、他者の行動が自分と違うことで目立つと、なんらかの「同調圧力」や「個人の正義感」から他者を攻撃してしまうことです。「偏見」や「差別」で他者との関係を分断することはとても悲しいことだと思います。
 色んな意見や多様性を認めながら、新型コロナウィルス感染症を恐れることが大切だと思います。

※西本願寺出版社から9月に「伝道」と言う冊子が手元に届きました。そこには、特集記事「環境の変化 私の場合」で僧侶を含め多くの方の「今」が書かれています。今回の新型コロナウィルス感染症で新しい生活様式への対応(環境の変化)していくことの、いろんな意見が参考になります。

本堂にスピーカー

新しい試み スピーカーの導入
前住職の時代から、お寺の行事で、布教使様がご法話をお伝えする時、布教使様にマイクをお使いいただいていました。音量を大きくすれば後ろにお座りの方まで届くと思っていましたが、それほど単純なことではないようです。また、高齢者の方が聞き取りやすい音域なども考慮したほうが良いとアドバイスもいただき、本堂の東楽の間の改修時(1月)頃から本堂の音響(スピーカー)選びをしていました。音響メーカー2社からアドバイスをいただき比較しながら8月末に決定して、先日の、日曜学校や法要で試験的に使用しました。試した後、聞き取りやすいとのお声もいただきました。スピーカーから出る音に興味津々の、小さな子どもさんもいました。
現在、新型コロナウィルス感染症の感染防止の為、本堂に飛沫感染防止の仕切り板を導入し、これまでのような安心・安全な「集い場」を考えています。仕切り板の設置でお勤めや、マスクを着用しながらのお話などが聞き取りにくいこともスピーカーを通して少し解消できると期待しています。マイクを衣につけるのですが、お勤めの時や移動の時、衣の動き(雑音)をマイクが拾うなどあり、もう少し工夫が必要です。
※本堂空間でスピーカーの設置を考えていました。2社共に仮置き型のスピーカーを推薦されました。天井などの吊り下げ式などは店舗より高さがあったり、文化財価値を考えてのことだそうです。

住職の備忘録

住職の備忘録
妙華寺のこれまでを振り返るには、これまでの先達が残されたものからしかわかりません。
妙華寺の「建立記」などの資料からお寺の略縁起は平成16年に本堂が国の登録有形文化財に指定された頃に調査し記念冊子として配布しました。その後も、残された資料などを手かがりにして小さいけれど新しくわかったことなどがいくつかあります。

その2つをご紹介したいと思います。
1つは、隣寺の「玉せん寺」さんの本堂などの焼失です。当時の住職の備忘録に記載がありました。
①明治36年11月26日午後11時玉せん寺本堂より出火 御堂・客殿・庫裡・裏屋敷・全焼翌27日午前2時30分頃鎮火
(26日)10時半就寝する時、「火事だ」と外で連呼が聞こえ、「鐘を」「鐘を」と叫ぶ声あり、鐘楼堂の鐘を叩く。妙華寺の本堂から仏像を屋外に出す。近隣の人々が集まり、見舞いとして握り飯を隣寺に届ける。お寺(妙華寺)の同行も駆けつけ、隣寺の手伝いをする、食事を差し出す。その後、お寺(妙華寺)から「見舞い」を隣寺に渡す。

2つ目は、地震のことです。関東大震災については備忘録に記載はありませんでしたが、その後の昭和2年の奥丹後地震について書かれていました。
②昭和2年3月7日午後6時
当地方強震 町民驚き野外に走るもの少なからず。時は奥丹後地方激震 数郡に亘り家屋倒壊火災頻発町村全滅するもの二三に止まらず。人・畜死傷特に甚だしく、関東震火災に次ぎて●●(読めず)(中略)5月中旬にも余震・・・

今、私(住職)は、前住職も続けていたお寺の業務日誌(日記)を書き続けていますが、お寺のことを記載しているだけです。日本や世界で起きた大きな事象について何も記載をしていません。今の時代は何でも調べることができるので、大きな事象は記載しなくても良いかもわかりませんが、やはりお寺に関することは日々の備忘録が役に立つこともあるのかもわかりません。

8月の聞法

8月の聞法

7月中旬から三重県でも新型コロナウィルスの感染者が増え、8月の高田派の夏期講座や法話会が中止になる中、新しい生活様式に対応された紫雲会が開催されました。

「弥陀経和讃を仰ぐ」の講題で花岡靜人師のご法話でした。
午前中、法務があり、午後から参加しました。
涙から、阿弥陀様を「とも泣きの親様」と親しむこともあります。私と共に泣いてくださる阿弥陀様の涙は、悲しいから、悔しいからでなく、うれしい涙ではないでしょうかと問われました。
私と共にと聞きますと「私が悲しい時は、阿弥陀様も悲しい」「私が悔しい時は阿弥陀様も悔しい」「私がうれしい時は阿弥陀様もうれしい」と感じていましたがそうでなかったことを先生の大切な家族との別れから、お示しされました。
また、仏教では「生死」を1つとして捉えるのは、「死より辛い生」を問題にしているからだと仰られました。
私の存在が今こうしてあることよりはるか前から私のいのちを案じていただいていたことに頷くことや、私の我執の強さや、はねつけてしまう心の狭さを、阿弥陀さんの「はたらきに」でこれまで真実に出遇えなかった私(住職)が、遇うことができたことを「うれし(喜び)の涙」で「ともに泣いてよろこんでくださる」のですね。
やっぱり画面越しでなくリアルに目の前にいらっしゃるご講師の法話は心に迫ってきます。阿弥陀様の「はたらき」も見えないですがこちらもリアルであることを伝えることが布教であるのだと感じました。
※中川個人の感想です。

「国登録有形文化財 三重の「建造物」パネル展」

2018年4月に 一般社団法人三重県建築士会様が、多くの皆様に三重県の登録有形文化財の文化的価値、観光資源的価値をご認識いただき、登録有形文化財のさらなる活用と地域の活性化の一助としてトレーディングカードを作成されました。三重県内にある多くの登録有形文化財の一つであります「妙華寺本堂」のトレーディングカードも数に限りはありますが作成していただきました。これまて春休みや夏休みに限らず近隣の方から遠方からは関東圏の方や新潟県や兵庫県などからもお越し頂き、お寺のトレーディングカードを今月までに130枚ほど(月4枚から5枚)お渡ししています。
今年は、新型コロナウィルス感染症で外出が難しい時ですが、終息に向かいましたら、 是非、現地にお越しいただき実物を見て、庫裡(くり)にて「トレーディングカードありますか」(なくなり次第終了)とお声かけください。また、三重県内の登録有形文化財にも足をお運びいただきトレーディングカードを集めてみてはいかがですか。

一般社団法人三重県建築士会主催の「国登録有形文化財 三重の「建造物」パネル展」が三重県内6カ所(桑名市・伊勢市・伊賀市・尾鷲市・津市・熊野市)で開催されます。
お寺の近くでは、津市の三重県総合博物館2Fエントランスホールで、11月21日(土)22日(日)23日(祝・月)開催されます。ご興味のある方はお立ち寄りください。

8月のおてらおやつクラブ

8月のおてらおやつクラブ
今月も、先月同様3つの支援団体様へ20日に「お供え」を「おすそ分け」させていただきました。
8月に入り猛暑でお盆も終わりを迎える中、今年は、夏休みが終わり、既に学校が始まっているとのこと、教室にもエアコンが設置されているとはいえ、子どもも大人も大変な夏が続いています。
おてらおやつクラブの活動が一助にでもなれば有難いです。

また、年2度回収の古本勧進での古本も募集しています。
今回は8月末までに集まった古本を寄付させていただきます。
不要になりました古本がありましたらいつでもお寺にお持ち込みください。
対象の本は、裏表紙にバーコードのあります文庫本・新書本・単行本です。
申し訳ございませんが、週刊誌・雑誌・百科事典・全集は対象外です。
本以外、書き損じのハガキ・不要なCDも受け付けています。

お寺の掲示板

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生きているのは偶然、死ぬのは必然

『大往生できる人 できない人』潔く、とらわれず、おまかせして生きる 田畑正久著 から

著書では、私たちは「生きているのは当たり前、死ぬのは偶然」と思っています。そうではないのです。生きているのは偶然、死ぬのは必然です。
人間に生まれたこと、生きていることは、「あること難(かた)し」です。今、私は生かされている、ということをありがたく思い、私に与えられた仕事を精一杯尽くしていくことが大事なのです。
形あるもの、生命あるものは必ずこわれる。これが「諸行無常」というように真理なのです。
生物はそこで、「こわれる前にこわして再合成する」というカラクリで生命を維持しています。我々はまさに自転車操業のようにかろうじて生かされているのです。
生物学が教える生命のあり方と、仏教の「縁起の法」(一切の事物は固定的な実体を持たず、様々な原因や条件が集まって成立しているということ。因縁)が教える私たちのあり方は、整合性がとれているのです。

※「生きていること」が当たり前と思っている私(住職)には考えさせられる言葉です。
当たり前と思っているものが、当たり前でないとわかった時、頼るべきものを探すのだと思います。

オンラインで初盆のお勤め

オンラインで初盆のお勤め
東京のご家族から「オンラインで初盆のお勤めを」とお申し出がありました。
私(住職)はPCやzoomの使い方に詳しくありませんが、zoomを使ってのお勤めを、このご家族と5月に1度させていただいています。今回は娘にサポートを依頼しながら行いました。
5月は本尊を撮影しながら、お勤めの声をお届けしましたが、今回は、パソコン2台で本尊とお勤めの席の映像を映して一緒にお勤めをさせていただきました。
5月にできなかったことが娘のサポートのお陰でできたことは嬉しいことでしたが、基本的なPCやzoomの使い方がわかっていませんので、まだまだ、オンラインのお勤めを十分活用しているとは言えません。
それでも、空間を超えて、同じ時間、1つの場を共有したいとのお申し出いただきました皆様のお心に感謝申し上げます。そして不慣れなオンラインでのお勤め(法要)が終わりましたら、すぐさまお礼のメールをいただくことも大変勇気づけられる有難いことでした。今後もお寺に集まることが難しい場合もありますので、少しずつオンラインを通してできるお勤め(法要)のことを工夫しながら、オンラインのお勤め(法要)の質が良くなるように考えて行きたいと思います。
※オンラインのお勤め(法要)のご要望がございましたらお寺にご連絡ください。
各自のインターネット環境によりご負担が増える場合もございます。
ご相談させていただきます。

 

津 平和の鐘

75年目の終戦記念日 戦争を体験された人々がご高齢になり、少なくなっています。久居の町には空襲の被害はなかったけれど旧津市内は大きな被害で多くの方が亡くなられました。「戦い」とは「平和」とは考えさせられる課題です。妙華寺の今ある鐘楼堂の鐘も金属類回収令で回収され、戦後も戻ってきた鐘です。

今年3回目になる、「津 平和の鐘」の日でもあります。「津がつながる津ぅりずむ」が主催し、津市内にある鐘を撞き「戦没者の追悼と世界平和を祈念する」ことに賛同した寺院が正午に黙祷をしてから鐘を撞きます。(昨年は台風の影響で当日中止となりました)
妙華寺も趣旨に賛同して終戦記念日の15日(土)正午から13時までの間、一分間の黙祷の後、鐘をつきました。
ちょうどお墓参りに来られたご家族にお声がけさせていただき、黙祷から、一撞きしていただきました。小さな子どもさんもがんばって撞けたようで帰りに「初めて鐘を撞いた」など感想を話されていました。
今日も暑い日ですが、鐘楼堂で佇んでいると、日陰で風が心地よく吹き抜けていました。