絵本

絵本
医療現場で臨床仏教師として終末期の患者さんのケアをする活動をされています方のお話を聞く機会がありました。
患者さんが「絵本」を手にして過ごされる場合があるそうです。その時、紹介された絵本をお寺でも用意しました。
2冊の絵本は、「いのち」について、これまでとこれからを考えさせられる絵本です。

自分の中で少し心を落ち着けたいと思う時、一人で静かに時間を過ごしたい時、僧侶(住職)に直接お話をすることは抵抗がある時などに「絵本」を通して「いのち」について感じたり考えたりすることはたくさんあります。
お申し出いただきましたら、気軽にお声がけください。お貸しすることもできます。

お寺の掲示板

お寺の掲示板
人は人を救えないが「癒やす」ことはできる

『人は人を救えないが、「癒やす」ことはできる』 谷川洋三著から

著書では続けて、「大切な人を救いたいと願うのは、ごく自然なことですが、「救う」という考えには、少しだけ危険性も含まれているので注意が必要です」とあります。

「救い」というのは、基本的には永続的なものであり、一度救われたらそれがずっと継続するものです。しかし、必ず死ぬということを含めて、人間は変化します。ですから、救いというのは、神様とか仏様といった超越的存在を前提としないと、あり得ないことだと思っています。

人は人を救うことができません。でも「癒やす」ことはできます。狙って癒やそうとするということは、誘導することになりかねません。それを本当に相手が望んでいるのかわからないですから。基本的には寄り添っていくことなのだと思います。

目的や願いがあっても、自分の思いのままストレートに行動するよりも、相手の思いを尊重しながら、臨機応変に対応するほうがうまくいくことがあります。

※著書の題名です。「救い」については難しい問題と感じます。「寄り添う」ことも最近はよく耳にしますが、私の「寄り添う」形がはたして相手が望んでいる形か、絶えず問いながら、相手に向き合っていかないと独りよがりになりそうです。

お寺の変化12

お寺の変化12 災害時
10月7日の夜、関東地方で地震があり、都内で震度5強の強い揺れを感じる地震は10年前の東北大震災以来とも聞きました。私(住職)は、TVなどで知りましたが、知人の横浜のお寺のSNSに本尊が倒れたとのことも聞き、東京や神奈川にお住みのお寺のお同行様へもメールやハガキで、「お見舞い」を申し上げています。
8日現在でメールでご報告いただいた方々も、お住まいの場所によっては大きなゆれを感じたり、ボード上の置物が倒れたりと連絡いただきましたが、怪我などなく無事とのことをお聞きしています。今後の余震のことも心配です。
これまでも地震発生時の対応について、行政からの冊子やチラシなどで知識として知っていますし、防災訓練などでどのような行動をとるのが良いのか覚えているのですが、その時の状況で最善の行動がとれなくなる場合もあったり、発生時間が深夜近くになれば、日中とは違い避難場所が開放されない場合もあったり、試行錯誤は続きます。
9月のブログのお寺の変化の「災害時のお寺の空間の活用」でも記載しましたが、災害が起きたとき、妙華寺も、災害時においてお寺の境内を避難スペースとして活用できるように考えています。災害は、ないにこしたことはありませんが、あることを前提にその時の私の状況を考えていきたいと思います。

お寺の変化

お寺の社会貢献
おてらおやつクラブ
妙華寺は2015(平成27)年2月から毎月、当初は一人親家族様、現在は支援団体様へおすそ分けさせていただいています。そのご縁で、支援団体様に報恩講のお非時(ひじ)のご奉仕などしていただいています。

「おてらおやつクラブ」とは
おてらおやつクラブは、子どもの貧困問題を解決する、 おそなえ・おさがり・おすそわけの活動です。日本国内において子どもの7人に1人が貧困状態にあります。(厚生労働省 2019年国民生活基礎調査より)
「おてらおやつクラブ」は、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力の下、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」する活動です。
活動趣旨に賛同する全国のお寺と、子どもやひとり親家庭などを支援する各地域の団体をつなげ、お菓子や果物、食品や日用品をお届けしています。全国のお寺と支援団体、そして檀信徒および地域住民が協力し、慈悲の実践活動を通じて貧困問題の解決を目指し、地域での見守りを作っていきます。
1,673寺院  541団体  子ども21,000人*2021年09月現在の賛同寺院数、登録団体数、月間子ども支援数(のべ人数)

「おてらおやつクラブ」にとって、いちばん大切なものは何か?改めて実感していることがあります。今も昔も変わることなく、お寺が担ってきた役割です。人々が仏さまへの「おそなえ」をこれからもしてくれる場所であり続けるよう、お寺という場所を守っていくということ。昔からお寺という場所で行われてきた仏の慈悲の実践活動、仏さまへの信仰の心を相続していくことが、「おてらおやつクラブ」にとって大切なものであり、それが貧困問題解決のための一助となると信じています。特定非営利活動法人おてらおやつクラブ代表理事 松島靖朗 (まつしませいろう)」
((https://otera-oyatsu.club/about/ 参照 2021年8月21日))

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これまでも、妙華寺では地域の皆様や他市町の方々から「おてらおやつクラブ」へのおすそ分けをお送りいただいたりしています。多くの方々の暖かい気持ちと一緒にお供えをおすそ分けさせていただいています。

「刺繍絵画」

刺繍絵画をご存知でしょうか
お寺のお同行様から寄進していただいたものは、これまで仏具を始め数多くあります。
以前に、東京のお同行様が、亡くなられたご両親の住まいの整理をされている時、居間に飾られていた「刺繍絵画」をお寺に寄進していただきました。その後、寄進されました方が「刺繍絵画」についていろいろ調べていただくなかで、明治から昭和初期の日本の美術工芸品で海外へ輸出していたことを教えていただきました。また現在では、「刺繍絵画」の「刺繍」の技術が継承されていないことも知りました。お寺の「刺繍絵画」を調査いただきました松原史氏がこれまでの研究調査されたことを書籍にまとめ「刺繍(ぬい)の近代」(思文閣出版)と題して刊行されています。お同行様からお寺へも献本していただきました。

高島屋百貨店で、「刺繍絵画」の「特別展示」もされているようです。

お寺の宝物

お寺の宝物 聖徳太子
本堂の向かって右側の余間に荘厳されています。
今年は、聖徳太子1400年遠忌の年でもあり、展覧会も複数開催されています。

聖徳太子(574-622)厩戸(うまやど)皇子、上宮(じょうぐう)太子とも言われ、父は用明天皇です。高句麗の慧慈(えじ)に仏教を学び、法隆寺、四天王寺などの寺院を建立しました。『法華経義疏』・『勝鬘経義疏』・『維摩経義疏』を制作したと伝えられ仏教の興隆に尽力しました。政治の世界では推古天皇を助け冠位12階や憲法17条を制定し、遣隋使を派遣しました。
聖徳太子は、仏教興隆の祖として鎌倉時代に信仰が広まり、親鸞聖人は、観世音菩薩の化身してい崇め「和国の教主」とも讃仰されました。「正像末法和讃」の中に皇太子聖徳奉讃11首、皇太子聖徳奉讃75首、大日本国栗散王聖徳太子奉讃114首を和讃された。
真宗では一般に16歳孝養(きょうよう)太子像を余間に安置しています。美豆良(みずら)を結い、右手は胸前で柄香炉を執り、左手は右手の下で布をつかむ。聖徳太子が16歳の時に、父用明天皇の病気平癒を祈願したという伝説に基づく姿です。

お寺の掲示板

お寺の掲示板
「むさぼりの心」に自分を食い尽くされない

『大往生できる人 できない人』潔く、とらわれず、おまかせして生きる 田畑正久著 から
著書では、「死んでいくことを「不幸の完成」にしないために、仏教では「成仏する道」を教えます」と続きます。

仏教が目指しているのは、この「迷いの六道」を超えることです。

仕合わせになりたいと言いながら不幸の完成になっていく生き方ではなく、仏になる歩みの途上で、「人間に生まれてきてよかった、生きてきてよかった、死んでいくことも何も心配ない、すべておまかせします」と安心して燃え尽きていける世界が開けてくるわけです。逆にそういう世界がわからなければ、この六道に迷ってしまうことに気づきもせずに、振り回されるだけになるのです。

※迷いを超える方法が多くあり、そこで迷ってしまうこともあります。それでも、「どんなことがあっても、必ず救う」と誓われた仏様に、おまかせできる心にお育ていただける機会に出遇うことができればとても仕合わせです。

 

秋分の日

秋分の日
毎年9月23日頃を秋分の日と言い「祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ日」として1948年に祝日法で制定されました。
また秋分の日は、祝日法の上で「秋分日」とされています。毎年2月1日に、国立天文台が作成する「暦象年表」という小冊子に基づき閣議で来年の(秋分の日の)日にちが決定されます。
祖先を供養する日
秋分の日は春分の日と同様に、昼と夜の長さが等しくなる日です。しかし、春分の日よりも昼の平均気温は10度程高く、まだ夏の気配が残ります。
秋分の日を中心とした一週間を「秋彼岸〔あきひがん〕」と言います。各家々では、家族そろってお墓参りに行ったり、祖先を供養する「法会〔ほうえ〕」が行われたりします。
1948年には、お寺参りの日・先祖供養の日など、宗教的慣例としてのまつりの日だけではなく、広い意味で「祖先を敬い、亡くなった人を忍ぶ日」として国民の祝日に制定されました。

妙華寺では9月23日(祝・木)午後1時30分からお勤めをいたします。
そして真楽寺の鷲山了悟師のご法話がございます。
妙華寺では、ご法話をご聴聞していただくと法会参加票にスタンプを押印させていただいています。ご聴聞をお喜びするご縁となりますように、10回ご参加いただきますと記念の品をお渡ししています

※新型コロナウィルスの感染拡大防止で三重県内も緊急事態宣言下の時期での開催について、様々な意見があることは重々承知しておりますが、最終的にはお寺の住職の判断で、開催を考えています。

本堂入口に非接触型体温計・アルコール消毒液を設置するなどして対策を講じます。
マスク着用をお願いします。また風邪の症状の方・体調の優れない方はご参加をご遠慮していただく考えです。
そして健康である方も、不安を抱えながら参加する行事ではありません。
どうかご無理のないお気持ちでご検討をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

住職・寺族の墓

住職・寺族の墓
お寺の「代々建立記」と著された書物の最後のページに住職と寺族の墓の配置図が記載されています。以前は、亡くなられた方を埋葬した後に石碑を建立していたと思われ、1人1人の墓が多いです。妙華寺の住職・寺族の墓も当初はそのように考えていたと思われますが、境内墓地は広がるスペースがなく、6代目が亡くなられた時、以前(5代目まで)の住職の墓地に埋葬されることになり同様の形で8代まで続いていたようです。寺族の墓は、代別のようでありますが早くに亡くなった子どもなどもその時その時の事情で埋葬されていたようです。記載されている図では、8代までの住職・寺族の法名がわかりますので、9代が亡くなられた時に、現行の墓の形態に変わっていたと思います。
※10代の住職は、私の祖父で前々住職です。住職や寺族の墓を改葬したことは知っていました。

どうなる仏教 アフターコロナ時代のあり方とは

「寺院・神社に関する生活者の意識調査」(2021年6月実施)でも取り上げましたが、コロナ下でお寺や仏事に関する生活者の調査に基づいたオンライン講座が複数行われているようです。
今回は、仏教伝道協会主催の「シンポジウム どうなる仏教 アフターコロナ時代のあり方とは」と題したシンポジウムがありました。大正大学地域構想研究所・BSR推進センターのアンケート調査や(株)寺院デザイン社のアンケート調査報告(朝日新聞「論座」掲載)からの意見をいただきました。いろいろな切口がありますが、コロナ以前から葬儀や法要について簡素化ははじまっていましたが、コロナ下では、簡素化のスピードが早まったと感じました。その要因もこれまでの地域コミュニティの変化や生活者の意識の変化に、お寺が対応できてこなかったからではないかと投げかけられました。
生活者の供養したい気持ちはこれまでとあまり変化はありませんが、葬儀や法要の儀式が形骸化して内容の意味が伝わっていない点も指摘されました。確かにこれまでと同じ形式で儀式をしても、その内容が伝わらなければ、生活者には意味の無いことと受けとめられてしまいます。儀式の内容も含め更に工夫をしながら、生活者に伝える努力が必要と感じました。
これからの時代、「縮小」は、寺院だけでなく日本全体で共有するキーワードで、「縮小」を見据えた視野で寺院活動をもう一度見つめ直していくことが必要と感じています。

※中川個人の感想です。