次の御開扉は、2030年(平成42年)

今日(30日)高田本山で、三日間にわたる一光三尊佛御帰山法会が終わり、栃木県の本寺にお帰りになります。本寺の方では、御復座法会が4月1日より行われます。
改めて、一光三尊仏の由来について記載します。
栃木県の本寺に伝わる一光三尊仏は、親鸞聖人が自ら善光寺よりお迎えされ、親しく御恭敬されました尊像であり、真宗高田派のご本尊であります。
この尊像は、中央に阿弥陀如来、脇侍(わきじ)として向かって右に観音菩薩、左に勢至菩薩が一つの光背(こうせ)におさめられいますので、一光三尊仏と言われています。
一光三尊仏の伝来については、かつて印度の月蓋(がっかい)長者が釈迦如来に懇請し、閻浮檀金(白金)で造られ、中国・百済(朝鮮)に渡り、欽明天皇の時代に百済の聖明王より、朝廷に献上された我が国で仏教伝来の最古の尊像であります。
当時、仏教に反した物部の守屋大臣が、この尊像を七日七夜「ふいご」でふき、3日3夜鉄板上で打ち砕こうとしたが失敗し、ついに万策つきて難波の堀江に棄てたと言われます。堀江に沈んで18年、推古天皇の8年に信濃国の本田善光という者が縁あってすくい上げて、郷里の信濃国にお伴し、自宅の臼の上に祀っていたが、多くの人々の信仰が厚くなり、やがて、勅命(天皇の命)により、長野に善光寺が建てられ善光寺の本尊となった。
嘉禄元年(1225)関東各地を教化されておられた親鸞聖人が、下野国高田にお寺を建てようとせられた時「速やかに信濃国善光寺に来るべし、我が身を分かち与うべし」と夢のお告げがあり、善光寺に赴き、一光三尊仏の一体分身の尊像を感得せられ、笈(おい)に納めて背負って高田へ帰り、専修寺の本尊としてあがめられました。
高田本山の第10世真慧(しんね)上人の時に、本山は伊勢国一身田に移されましたが、下野の高田にそのまま一光三尊仏が安置され、善光寺にならって長く秘仏とされてまいりました。寛永15年(1638)第14世尭秀上人が本寺専修寺で初めて御開扉されました。その後、享保14年(1729)第17世円猷(えんゆう)上人が、伊勢をはじめ各地の御同行にも、尊像を拝ませたいと思し召し、出開帳をお許しになられ、それ以来17年目ごとに勝縁に遇うことができるようになりました。
王室においては、桜町天皇、後桃園天皇、後桜町天皇、光格天皇、仁孝天皇、明治天皇から御親拝あった尊像でもあります。
これらのことから、三国伝来の一光三尊仏、天拝一光三尊仏ともいわれます。
親鸞聖人の御和讃に
「弥陀 観音 大勢至  大願の船に乗じてぞ
生死の海にうかびつつ 衆生をよぼうてのせたまう」
とあります。私たちの救われて行く姿を如実に現して頂いている尊像に深く感激された一首でしょう。
妙華寺としては、大正7年12月12日より5日間御開扉申し上げましたのが始まりで、今回の御開扉は平成26年5月は7回目のご勝縁でありました。
次回の御開扉は14年後の2030年になります。

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生活の中の仏教のことば

「娑婆(しゃば)」
梵語(ぼんご)で忍ぶという意味の音訳。人間界のこと。この世は、悩み苦しむことが多く、それに耐え忍んでいることから、この世を娑婆という。
自由のない刑務所から出ることを娑婆に出るという。忍土(にんど)には違いないが、地獄よりはましだと意味でつかわれている。

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4月の日曜学校は3日です(訂正しました)

4月の日曜学校は4月3日です。朝7時30分から8時頃までです。
ご家庭での平素の夕時のお勤めを一緒にお勤めいたします。輪(りん)の鳴らし方や、念珠の持ち方もご一緒にしますので自然と覚えます。
今回は、2年に渡り高田本山で出開帳されていました本寺の一光三尊佛がお帰りになります。栃木県の本寺のご遷座法会に参加しますことをお伝えしようと思います。
また、ご参加いただきますと念珠の一珠をお渡しして、24珠で単念珠が、108珠で二連念珠ができるようにご用意しています。(親珠には「妙華寺」の寺院名が刻印されています)

※ご迷惑をおかけしました。日曜学校は3日です。訂正してお詫びいたします。

 

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日曜学校念珠IMG_1154

私事でありますが、3月29日午前11時から、久居の斎奉閣様で、「葬儀とは 人とのつながりとは」のお話しをさせていただくことになりました。

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高田本山の伝灯奉告法会と一光三尊佛ご帰山法会

高田本山の伝灯奉告法会・一光三尊佛ご帰山法会
この3月25日から27日まで、新しくご法主を継承されました25世慈祥様の伝灯奉告法会がございます。高田専修寺の法灯は御開山聖人[親鸞聖人]より高弟真仏・顕智上人へと次第相承され、中興真慧上人を経て爾来800年の長きに及んでおります。この法灯は御開山聖人直々のみ教えと宗風を今にそのまま伝えています。親鸞聖人のみ教えを第24世鸞猷法主から第25世慈祥法主へと継承された事を阿弥陀如来様と御開山聖人に奉告する法会です。
前御法主殿の伝灯奉告法会は平成8年4月で当時私は、伝灯奉告法会事務局員をしていました。真宗各派のご門首猊下、宗務総長などのご来山を賜り、多くのお同行の皆様方も法会にご参詣くださいましたことを改めて思い起こしています。
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第25世の慈祥御法主様には、平成26年5月に本寺の一光三尊佛を妙華寺にお迎えさせていただいた折りにお見えになられ、お同行の皆様にも、親しく三尊様のことをお教えいただきましたことは記憶に新しいと存じます。
26日の午後法会には、27組の住職様と共にお勤めに出勤させていただく予定です。
また、伝灯奉告法会の期間、一光三尊佛も如来堂にて御開扉されると聞いています。
法会中、記念講演があります。
3月25日14時 名畑崇先生  講題「法灯を仰いで苦海をわたる」
26日14時 熊倉功夫先生 講題「千利休 茶の湯の名言から 」
27日14時 高埜利彦先生 講題「江戸時代の専修寺門跡」
 続いて28日から30日は、一光三尊佛ご帰山法会がお勤めされます。三尊様は、御影堂に御遷座されます。本山で最後のご開扉です。この法会中も記念講演がございます。
28日11時 栗原廣海先生  講題「不可思議光」
29日11時 黒川文子先生 講題「仏典のことば~お釈迦さまから親鸞聖人へ~」
30日11時 田畑正久先生 講題「今を輝いて生きるために」
お同行の皆様も高田本山へお詣りください。
また宝物館にて特別展観も予定されています。
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ひとくち法話

生もわれら 死もまたわれら
死ぬのはこわい、いつまでも生きたい、死なない方法はないものでしょうかとの願いに、ある人が一つあるよ、それは「生まれてこないこと」と言ったそうです。まことに明快な答えといえましょう。この世に生を受けた以上必ず訪れるのが死であり、例外は許されません。文字通り死亡率は100%です。あの一休禅師はこんな歌を残されています。
元旦や冥土の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし
おぎゃあと生まれた時から、すでに死に向かって私たちは進んでいるといっても過言ではありません。志賀直哉さんの小説『城之崎にて』は作者が温泉で療養中、動物の生きざま、死にざまを目にして、その体験からつかんだ、生と死に対する感慨を述べたものですが、その結びとして「生きていることと、死んでしまっていることと、それは両極ではなかった」と述懐しています。丁度、紙に表と裏があって、表を生、裏を死と考えますと、表と裏はひっついており、切り離すことができません。それとおなじように、人間の生と死も別々のことではなく、死を抜きにしては生が考えられないわけです。つまり生を解決するには死を解決せねばなりません。
清沢満之師も「生のみが我らにあらず、死もまた我らなり」と述べられています。とかく私たちの日常は生きることばかり考えて死ぬことを考えないで生活しているように思います。いかがでしょう。何といっても人生における最大の事件は死であって、後生の一大事と受け取らせてもらいたいものです。
※「ひとくち法話」真宗高田派本山より

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春彼岸会をお勤めいたしました

昨日は妙華寺の春彼岸会でした。強風の中、ご参詣、ご聴聞いただきありがとうございました。上田隆順師の「生活の中の念仏 念仏の中の生活」のお話しや「此岸から彼岸へ渡ることが私の気づきの中にあること」のご法話うなづくことばかりでありました。
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春の行事として、4月7日8日は、メリシャカ(花祭り)です。本堂前に花御堂を安置します。誕生佛に甘茶をおかけください。また、お家にありますお花を一輪お持ち頂きますと花御堂に飾らせていただきます。4月9日は、布教大会が午後1時30分から3時45分までございます。若い布教使さんをお育ていただくのは、ご聴聞していだだく皆様です。一人でも多くのお越しを願っています。

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20日は春彼岸会が勤まります

明日20日は、妙華寺の春彼岸会です。

毎年の案内文は前々住職の時代からのものです。
「彼岸とは此岸に対する言葉です。此岸は苦悩と迷いの世界で、此の世界から清浄真実の世界に想いをかけて此岸の生活に希望と慰安を得ることが彼岸行事の精神です。仏法を聞いてこの精神を会得しましょう」

どうぞ1時30分からのお勤めとご法話にご参詣いただき、ご聴聞いただくこと念願いたします。ご法話は、福専寺の上田隆順師でございます。

妙華寺では、ご法話をご聴聞していただくと法会参加票にスタンプを押印させていただいています。ご聴聞をお喜びするご縁となりますように、10回ご参加いただきますと記念の品をお渡ししています。

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四季の花

3月になり、さんしゅうか゛咲き、中旬になりモクレンが満開になりました。

3月の上旬に東京でモクレンが満開でしたが、妙華寺の境内では今が盛りです。これからの時期、花が私たちを楽しませてくれます。

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3月17日18日駐車場の一部が使えません

3月17日18日駐車場の一部が使えません
2月から庫裡の改修をしていましたが、一部を除いて終わりました。
引き続き、妙華寺会館の改修が始まっています。3月17日18日に妙華寺会館の屋根瓦を撤去いたしますので山門の左手(西側)の駐車場の一部が使えません。山門の右手(東側)はいつもどおりお使いいただけます。ご迷惑をおかけしますがご協力をお願いします。

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生活の中の仏教のことば

「往生(おうじょう)」
交通渋滞で「立往生」とか、困ったことに出会って「往生した」といいます。しかし、正しい意味は、この反対で「往(いき)生(いきる)」ですから、行き詰まりから抜け出ることです。だから仏教では、はっきり「ほとけの国に生まれること」を往生というのです。

 

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