四季の花(4月)

四季の花

4月と聞くと桜を思い浮かべますが、温暖化のせいでしょうか、今年は3月の春分の日には開花していて3月末には、散り始めていました。4月の中旬には、芝桜・藤がきれいでした。続いて、ユキヤナギが咲き、今(下旬)は、コデマリ・紫蘭・サツキがきれいです。今日からGWでお出かけの方も多いと思います。お寺では、春千部会がございます。ご都合がつきましたら、ご焼香してください。

防犯意識

防犯意識
もう写真も残っていませんが、私(住職)が中学生の頃までは、お寺の庫裏の玄関は間口が一間(いっけん)もない狭い引戸でした。
玄関に入ると、土間の三和土で、上がり口も高い、昔の様式でした。
昭和40年後半に玄関口を変更して、一間のアルミサッシの引戸になり、上がり口も二段にしてこれまでよりあがり良くなりました。

また、私(住職)は、小さい頃から鍵を身につける習慣がありませんでした。私だけでなく家族全員そうだったと思います。お寺にはいつも誰かがいる場所で庫裡には鍵のない出入り口も複数ありました。お寺にみえる方は、多くが檀家さんで、身内のような感覚で、防犯意識を持つこともありません。
そうであっても何度も盗難被害にはあっています。防犯カメラも設置しますが限られた部分しか見ることができないので確認できる範囲は限られています。
12年前、大きな行事で本堂を改修した時に、お寺の建造物全体のセキュリティについてセキュリティ会社と打ち合わせをするとたくさんの課題をいただきました。鍵の無い扉は至急鍵付きの扉にすること。サッシの扉には両面テープで取り付ける機器も、木製の扉に取付可能だが、難しい場所もあるので空間センサーを使うなど工夫もしています。
以前の庫裡の玄関も50年経過しています。
お寺もこれまでのようにいつも誰かがいる時代ではなく、留守になる場合もあり、鍵の管理の必要性も迫られています。今年、庫裡の玄関の扉を新しくしました。これまでより安全性を優先すると、玄関内の空間は採光が悪く少し暗くなりました。

【案内】春千部会は4月29日午後1時30分からです

【案内】春千部会
永代経法会というと、亡くなられた方が少しでも早くお浄土へ往生させてもらうための供養法事と思いがちですが、大きな考え違いです。この法会は、亡くなられた方が、後に残った私たちに「仏法を聞きなさい」「お念仏を申しなさい」と呼びかけてくださる大切な仏縁であります。私たちが亡くなられた方へではなく、すでに浄土に往生された亡くなられた方が私たちの為にしていただく法会であります。

妙華寺では、永代経冥加金をお納めいただきますと、現在、永代千部会(えいたいせんぶえ)として春は4月29日(祝)、秋は10月第四土曜日に、西余間(向かって左の余間)に加入されましたご法名を法名帳・法名軸を掲げてお勤めしています。

4月29日(祝・土)の春千部会のご法話は、義明寺の高藤英光師です。
 13時30からお勤めの後ご法話をお聴聞していただけます。

 

ご法話をお聴聞していただきますと「法会参加票」に押印させていただきます。ご聴聞をお喜びするご縁となりますように、10回ご参加いただきますと記念の品をお渡ししています。

ご法話は、その時、その場所で布教使様とお聴聞されていますお同行の皆様とが共に仏徳讃嘆されることで成り立つお話しです。その臨場感はその空間でしか味わえない法悦(ほうえつ)を感じます。

また、お寺の行事の時は、ご聴聞されるお同行の皆様と共に、行事のお手伝いをしていただく方々もいらっしゃいます。お堂にお入りいただいた所の帳場ではお同行の皆様方が仏様へお供えいただきましたご懇志を各行事ごとに懇志帳に全て記帳していただいております会計担当のお同行様がいらっしゃいます。皆様のご懇志は、妙華寺にお預かりさせていただき、今後の妙華寺の護持、阿弥陀仏の「み教え」を伝える一助にさせていただいています。

※お寺では、新型コロナウィルス感染症の感染防止の対策を取りながらの開催を予定しています。ご心配な点がございましたらお寺にご連絡いただきますようお願い申し上げます。

マスクの着用をお願いします。
アルコール消毒・検温のご協力をお願いします。
発熱や咳など風邪の症状がある場合は、ご遠慮いただきますようお願いします。
感染リスクが心配な場合はご無理をなさらないでください。

「親鸞と高田本山」展

三重県総合博物館
「親鸞と高田本山」展のオープニングセレモニーに参加させていただくことができました。三重県総合博物館での高田本山の展覧会は8年前の開館1周年の時以来です。当時は、17年に1度の一光三尊仏御開扉の時で、高田派寺院が所蔵する一光三尊仏の紹介もありました。今回は、親鸞聖人御誕生850年の記念での高田本山・高田派寺院が所蔵する親鸞聖人に関する法宝物の紹介が中心で1度に拝見することができることに圧倒されます。
絵巻形式の親鸞聖人伝絵が一巻全部広げた状態で拝見できることは、中々ありません。
1巻・5巻は、京都国立博物館で拝見できます。2巻から4巻は三重県総合博物館で拝見できますので楽しみです。「西方指南抄」も全6巻・自筆の御消息(手紙)全7通を拝見できることも特別なことだと思います。高田派寺院の聖徳太子に関する紹介もあり充実した内容でした。近くの博物館ですので、これからも何度か行く予定です。

三重県総合博物館での「親鸞と高田本山」展・京都国立博物館の「親鸞」展・龍谷ミュージアムの「真宗と聖徳太子」展が同時期に開催される機会は、そうそう無いことと思います。ご関心・ご興味のある方は是非足をお運びください。

「真宗と聖徳太子」展

龍谷ミュージアム
4月1日から「真宗と聖徳太子」展が開催されています。聖徳太子と言えば、日本史で日本に仏教を取り入れた最初の一族の出身で、「憲法17条」を制定したことや、「三経義疏」を作製したとも伝えられ、仏法を大切にされた方です。ゆかりのお寺は、奈良の法隆寺や大阪の四天王寺が有名です。聖徳太子1400年御忌が2年前で、その時も聖徳太子の展覧会がありましたが、コロナ下で私(住職)は拝観がかないませんでした。
今回は、真宗と聖徳太子の関係を取り上げた展覧会です。親鸞聖人は、「和国の教主」と聖徳太子を仰ぎ、聖徳太子に関する和讃もたくさん読まれています。
高田派では、親鸞聖人は、善光寺聖の1人であったと伝えられていますので、善光寺にまつわることも大切にしています。
同時期に開催されています京都国立博物館の「親鸞」展でも1つテーマとして聖徳太子の紹介もありますが、龍谷ミュージアムでは、初期真宗の寺院の、聖徳太子や善光寺に関する法宝物を紹介していますので、貴重な学びの場になりました。
また、新しいデジタル技術を使ったコンテンツも紹介されています。

真宗の教学面では、近世になると、聖徳太子のことも次第に語られることが少なくなっていったようにも感じますが、親鸞聖人の中での聖徳太子の位置づけを再び考える機会になりました。

親鸞展

親鸞展
京都国立博物館で開催されています『親鸞 生涯と名宝』展に行ってきました。
平日でしたが、多くの人が来場していましたが、会場が広いのでそれほど混雑しているように感じず自分のペースで法宝物を拝見することができました。今回の展覧会はこれまでより多くの法宝物が出展されていましたので、9時30分過ぎから12時近くまでゆっくり学ぶことができました。見どころの1つの『顕浄土真実教行証文類』の板東本・西本願寺本・高田本が一同に拝見できる場所は人が滞っていましたが、迫力がありました。御真筆の消息(手紙)を拝見するのも貴重な体験です。各真宗寺院に伝わる「親鸞聖人伝絵」も、図録や本に掲載される写真では実際の大きさがわかりにくいですが、実物を拝見するとそれぞれのサイズや、絵相の色合いも違い、学ぶところはあります。12年前の「親鸞」展より見応えがあり、およそ8週間で8度の法宝物の展示替えがありますので毎週通いたいのですが時間がありません。後期の期間にもう一度行きたいと思っています。

【報告】4月のTemple Morning

【報告】4年目に入りましたTemple Morningに7名がご参加いただき、ありがとうございました。
雨上がりの日曜日、絶好の掃除の時間ですが、目の前のある雑草や落ち葉を掃除しても掃除しても全体から見ればきれいになった部分はほんの一部です。その状態を、「少しづつきれいにしていくことで全てがきれいにできる」と考えるか「いくらきれいにしたところで、全てがきれいにできるわけではない」と考えるかそれぞれです。ただ、掃除に集中している瞬間(時間)は、目の前にあることに集中していることは確かです。
集中できる時間を共有できるのは素晴らしい体験です。
Temple Morningは、
年6回 第3日曜日午前8時から1時間
【1月・2月・3月・7月・8月・12月は休会・雨天中止】
次回は、5月22日・6月18日・9月17日・10月15日・ 11月19日です。
清々しい朝の1時間 お寺で過ごしませんか

真宗入門講座④

真宗入門講座④
今年度最後の入門講座は、「六角夢想」の段でした。現在の私たちは、この「六角夢想」の話は、法然聖人の「吉水入室」の前の出来事であることを史料で知っています。
この「絵伝」が作成された時は、「詞書」に書かれた年号順で「吉水入室」の後の出来事として描かれたようです。「夢想」とあるように、「夢」について、平安・鎌倉時代に生きた人々と現在の私たちとでは捉え方が違うようです。


神仏中心の思考から人間中心の思考の変化の視点から考えると宗教の「み教え」の捉え方も違ってきているのかもわかりません。
また、この講座を受講されている中の一人に、中学・高校の同級生がいます。彼は一般家庭の生活者ですが、定年の頃から、お寺に親しみを持ち、菩提寺の住職から高田本山での公開講座や高田短大の専門講座を勧められ、何度も受講されています。他の知人も仏教に興味を持ち、高田本山の公開講座や京都の本願寺の講座などにも受講される方もいらっしゃいます。今も多くの方に関心をもたれる親鸞聖人は、在世の時もそうですが、現代の私たちにとっても大変魅力がある存在です。

 

【案内】5月13日の講演会 津市久居アルスプラザ

【案内】5月13日の講演会 津市久居アルスプラザ

開催一ヶ月前になりました。
皆様は「親なきあと」問題について聞いたことがありますか。私(住職)は、令和2年の文化時報社主催の「福祉仏教」の連続講座を受講しました、その中の一コマで、親が面倒を見られなくなったあと、障がいのある子や引きこもりの子がどのように生きていくか(「親なきあと」)の問題を知ることになりました。

お寺として、宗教者として何ができるかを考えながら、お寺としての場の提供や、宗教者としての傾聴を通して伴走型の支援ができるのではないかと思い、「お寺と教会の親なきあと相談室」の津市妙華寺支部として活動を始めようとしています。
問題解決の分野には、つながりがある専門家を紹介しつつ、宗教者として、お悩みごとのお話をお聞かせいただくことで、相談者の心が少しでも和らぐことをお手伝いできればと思っています。
「できること」と、「できないこと」の制限はありますが、少しでも、お寺として、宗教者として伴走型の支援に取り組んでいければと考えています。

その最初の取り組みとして令和5年5月13日(土)午後から津市久居アルスプラザ ときの風ホールで開催を予定しています。
 講師は、藤井奈緒さん(「親なきあと」相談室 関西ネットワーク代表)に「親なきあと」のことをお話していただきます。講演の後、既に津市内で「みえ障害者親なきあと相談室」で活動されています代表理事の鈴木伸行さんと講師の藤井奈緒さんの座談会も予定しています。

皆様の周りで、お悩みの方やご関心のある方がいらっしゃいましたら、是非、お声がけいただきたいと思っています。今後、お寺での親なきあと相談も予定しています。

※同封のチラシ案内が必要でございましたら部数をお知らせください。
お送りいたします。

 

「親なきあと」問題とは、障がいのある子や引きこもりの子を抱える家族に
とってその子の面倒を全面的にみている家族が、将来その子を支えられなく
なったあと、その子の財産管理や身上監護を誰がどのように担ってくれるか
という漠然として不安や心配で、最も切実な問題で、最大の関心事

【案内】4月のTemple Morningは、16日(日)午前8時から

【案内】コロナ下から始まったTemple Morningは、今年で4年目を迎えます。
これまでも多くの方々にご参加いただきありがとうございます。

今年の最初は04月16日(日)午前8時から9時頃までです。
今年は6回のご案内です。
Temple Morning お寺の朝(テンプルモーニング)はじめます
いつもと違う朝 気持ちを整えて集中できる時間を創りませんか

予定 お勤め(10分)・境内の掃除(30分)・お話(10分)・茶話会(自由参加)
風邪の症状のある方・37.3度以上の熱のある方はご遠慮ください。
   お勤め・お話は、短めに、自由参加の茶話会は、当面中止します
掃除道具は貸し出します。途中出入り自由です。雨天は中止です。

お寺の掃除を今風に呼びかけるには、これまで妙華寺の境内(特にお墓)の草抜きなどの掃除は、古くは草抜きなどをされている方、そして現在は高齢者(シルバー)人材センター様に登録されている方にお願いをしていました。依頼していました方がご高齢になり、次の世代の方に草抜きを希望される方がいない状態になり2020年から境内(墓)の掃除が難しくなったことが主たる要因です。境内(特にお墓)の清掃として1年の内おそよ8が月延べ160日(1日6時間労働)ほどこれまで高齢者(シルバー)人材センター様に登録されている方々に境内の清掃をしていただいていました。お寺側の身勝手な思いでありますが、お同行の皆様のお力をいただき境内(特にお墓)がこれまでのようにきれいな環境を保てることを願う行事です。
各位のそれぞれのご事情もありますので、お身体の状況をお考えていただきお時間が許しましたら一緒に境内をお掃除しませんか。
Temple Morningは、境内(外)の掃除に集中してすることで気持ちを整える時間です。
お一人お一人十分なほど距離をとることは可能です。

※新型コロナウィルスの感染拡大防止について、様々な意見があることは重々承知しておりますが、最終的にはお寺の住職の判断で、開催を考えています。

本堂入口に非接触型体温計・アルコール消毒液を設置するなどして対策を講じます。
マスク着用をお願いします。また風邪の症状の方・体調の優れない方はご参加をご遠慮していただく考えです。
そして健康である方も、不安を抱えながら参加する行事ではありません。
どうかご無理のないお気持ちでご検討をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

年6回 第3日曜日午前8時から1時間【1月・2月・3月・7月・8月・12月は休会・雨天中止】
4月16日・5月22日・6月18日・9月17日・10月15日・ 11月19日
清々しい朝の1時間 お寺で過ごしませんか