8月の聞法

8月の聞法

7月中旬から三重県でも新型コロナウィルスの感染者が増え、8月の高田派の夏期講座や法話会が中止になる中、新しい生活様式に対応された紫雲会が開催されました。

「弥陀経和讃を仰ぐ」の講題で花岡靜人師のご法話でした。
午前中、法務があり、午後から参加しました。
涙から、阿弥陀様を「とも泣きの親様」と親しむこともあります。私と共に泣いてくださる阿弥陀様の涙は、悲しいから、悔しいからでなく、うれしい涙ではないでしょうかと問われました。
私と共にと聞きますと「私が悲しい時は、阿弥陀様も悲しい」「私が悔しい時は阿弥陀様も悔しい」「私がうれしい時は阿弥陀様もうれしい」と感じていましたがそうでなかったことを先生の大切な家族との別れから、お示しされました。
また、仏教では「生死」を1つとして捉えるのは、「死より辛い生」を問題にしているからだと仰られました。
私の存在が今こうしてあることよりはるか前から私のいのちを案じていただいていたことに頷くことや、私の我執の強さや、はねつけてしまう心の狭さを、阿弥陀さんの「はたらきに」でこれまで真実に出遇えなかった私(住職)が、遇うことができたことを「うれし(喜び)の涙」で「ともに泣いてよろこんでくださる」のですね。
やっぱり画面越しでなくリアルに目の前にいらっしゃるご講師の法話は心に迫ってきます。阿弥陀様の「はたらき」も見えないですがこちらもリアルであることを伝えることが布教であるのだと感じました。
※中川個人の感想です。

「国登録有形文化財 三重の「建造物」パネル展」

2018年4月に 一般社団法人三重県建築士会様が、多くの皆様に三重県の登録有形文化財の文化的価値、観光資源的価値をご認識いただき、登録有形文化財のさらなる活用と地域の活性化の一助としてトレーディングカードを作成されました。三重県内にある多くの登録有形文化財の一つであります「妙華寺本堂」のトレーディングカードも数に限りはありますが作成していただきました。これまて春休みや夏休みに限らず近隣の方から遠方からは関東圏の方や新潟県や兵庫県などからもお越し頂き、お寺のトレーディングカードを今月までに130枚ほど(月4枚から5枚)お渡ししています。
今年は、新型コロナウィルス感染症で外出が難しい時ですが、終息に向かいましたら、 是非、現地にお越しいただき実物を見て、庫裡(くり)にて「トレーディングカードありますか」(なくなり次第終了)とお声かけください。また、三重県内の登録有形文化財にも足をお運びいただきトレーディングカードを集めてみてはいかがですか。

一般社団法人三重県建築士会主催の「国登録有形文化財 三重の「建造物」パネル展」が三重県内6カ所(桑名市・伊勢市・伊賀市・尾鷲市・津市・熊野市)で開催されます。
お寺の近くでは、津市の三重県総合博物館2Fエントランスホールで、11月21日(土)22日(日)23日(祝・月)開催されます。ご興味のある方はお立ち寄りください。

8月のおてらおやつクラブ

8月のおてらおやつクラブ
今月も、先月同様3つの支援団体様へ20日に「お供え」を「おすそ分け」させていただきました。
8月に入り猛暑でお盆も終わりを迎える中、今年は、夏休みが終わり、既に学校が始まっているとのこと、教室にもエアコンが設置されているとはいえ、子どもも大人も大変な夏が続いています。
おてらおやつクラブの活動が一助にでもなれば有難いです。

また、年2度回収の古本勧進での古本も募集しています。
今回は8月末までに集まった古本を寄付させていただきます。
不要になりました古本がありましたらいつでもお寺にお持ち込みください。
対象の本は、裏表紙にバーコードのあります文庫本・新書本・単行本です。
申し訳ございませんが、週刊誌・雑誌・百科事典・全集は対象外です。
本以外、書き損じのハガキ・不要なCDも受け付けています。

8月の初盆総回向 お勤めしました

 

初盆総回向 8月の初盆のお勤めが終わりました。妙華寺では初盆の最後のお勤めを初盆を迎えられましたご家族の皆様と一緒にお勤めしています。
今回は、7月と同様、新型コロナウィルス感染症の感染防止の為に、多くの方が「集う」ことのリスクを考えて同じ内容で、17時からと19時からの2部制にしました。

お寺の初盆の行事は、7日に「火入れ」と言ってご自宅の初盆飾りにお勤めをして、お盆中に「送り」と言ってお寺の余間にご法名を安置して23日の「総回向」までお勤めをしています。一つの行事としては長い日数お勤めしています。中陰の49日のお勤めとも似ているように思います。大切な方を亡くされた悲しみに時間をかけて向き合うことが難しい時代では貴重な時間と思っています。
※上記以外にも、ご事情でお寺で火入れをされる場合もあります。

昨年8月・9月に亡くなられ一周忌と共に初盆をお迎えされたお同行様や、中陰49日をお勤めして、初盆をお迎えされたお同行様もありました。
また、今回は、東京の方とオンラインの初盆もお勤めさせていただきました。(お寺のHPの2020-08-18付ブログで掲載)

23日はご本尊の正面に「いのちの積み木」を飾りました。
「いのちの積み木」は、先祖を可視化する積み木のおもちゃです。私の中でイメージをして考えさせられることもあります。そして、「感謝の心」を育むことをお伝えできれば良いのですが限られた時間では難しいです。

また、いつも初盆の方の法名を余間に安置しています。その余間には、「南無不可思議光如来」の九字名号と「帰命無量盡十方無碍光如来」の十字名号が掛けられてあります。
共に「南無阿弥陀仏」の名号の別号でありますので、「倶会一処」のお浄土に、一緒にいらつしゃるお姿と見ることもできこちらも、可視化の一方法であるようにも感じました。

最後に、「高田派の平素のお給仕」のビデオを見て頂いてご自宅のお仏壇の作法を改めてご確認していただいています。

また、ご自宅のお仏壇でのお勤めは、毎月(正月を除く)第1日曜日午前7時30分からの日曜学校で、平素のお勤めを参加者の皆様と一緒にしています。知らないうちに作法についても学べますし疑問などにもお答えしています。ご都合がつきましたらご参加ください。

お寺の掲示板

お寺の掲示板
生きているのは偶然、死ぬのは必然

『大往生できる人 できない人』潔く、とらわれず、おまかせして生きる 田畑正久著 から

著書では、私たちは「生きているのは当たり前、死ぬのは偶然」と思っています。そうではないのです。生きているのは偶然、死ぬのは必然です。
人間に生まれたこと、生きていることは、「あること難(かた)し」です。今、私は生かされている、ということをありがたく思い、私に与えられた仕事を精一杯尽くしていくことが大事なのです。
形あるもの、生命あるものは必ずこわれる。これが「諸行無常」というように真理なのです。
生物はそこで、「こわれる前にこわして再合成する」というカラクリで生命を維持しています。我々はまさに自転車操業のようにかろうじて生かされているのです。
生物学が教える生命のあり方と、仏教の「縁起の法」(一切の事物は固定的な実体を持たず、様々な原因や条件が集まって成立しているということ。因縁)が教える私たちのあり方は、整合性がとれているのです。

※「生きていること」が当たり前と思っている私(住職)には考えさせられる言葉です。
当たり前と思っているものが、当たり前でないとわかった時、頼るべきものを探すのだと思います。

オンラインで初盆のお勤め

オンラインで初盆のお勤め
東京のご家族から「オンラインで初盆のお勤めを」とお申し出がありました。
私(住職)はPCやzoomの使い方に詳しくありませんが、zoomを使ってのお勤めを、このご家族と5月に1度させていただいています。今回は娘にサポートを依頼しながら行いました。
5月は本尊を撮影しながら、お勤めの声をお届けしましたが、今回は、パソコン2台で本尊とお勤めの席の映像を映して一緒にお勤めをさせていただきました。
5月にできなかったことが娘のサポートのお陰でできたことは嬉しいことでしたが、基本的なPCやzoomの使い方がわかっていませんので、まだまだ、オンラインのお勤めを十分活用しているとは言えません。
それでも、空間を超えて、同じ時間、1つの場を共有したいとのお申し出いただきました皆様のお心に感謝申し上げます。そして不慣れなオンラインでのお勤め(法要)が終わりましたら、すぐさまお礼のメールをいただくことも大変勇気づけられる有難いことでした。今後もお寺に集まることが難しい場合もありますので、少しずつオンラインを通してできるお勤め(法要)のことを工夫しながら、オンラインのお勤め(法要)の質が良くなるように考えて行きたいと思います。
※オンラインのお勤め(法要)のご要望がございましたらお寺にご連絡ください。
各自のインターネット環境によりご負担が増える場合もございます。
ご相談させていただきます。

 

8月のお盆

Processed with MOLDIV

8月のお盆
8月のお盆は11日から始まりました。7月より伺う軒数は少ないのですが、1人で伺うとなると、この暑さは年々厳しいように感じています。今回は娘にも手伝ってもらい、1/4から1/3ほど手伝ってもらい、その分私(住職)の身体への負担も軽くなり無事乗り越えることができした。
今回、三重県でも新型コロナウィルスの感染が拡大している中ですので、自宅でのお盆勤めをご心配な方からはご連絡をいただき、お墓でお勤めをさせていただきました。
これまで通りご自宅へ伺うなかで年配の方が「昭和の人間は決まったこと(お盆のお勤め)をしないと安心できません」と仰る方もいらっしゃいました。それができることはとても有難いことですが、私たちの心はいつも不安を持って(作って)しまうのも事実です。

またお寺のお墓へも、ご遠方からお盆参りにお見えになられるご家族が多くいらっしゃるのは8月のお盆ならではの光景と感じます。事前にご連絡いただいたりして、住職がお会いできましたらお墓でお勤めをさせていただくのですが、出かけている場合が多く、その時は、後ほど住職がお墓や本堂でお勤めをさせていただいています。また、遠方からお盆参りにお見えになるのが困難な場合もご連絡いただきましたらお墓でお勤めをさせていただきます。関東地域・愛知県・四日市・松坂市・津市・京都府・大阪府・兵庫県のお同行の方々から連絡をいただき今年は、7日から16日の朝墓でお盆のお勤めをさせていただきました。

お寺から少し離れたお同行様からも自宅でのお勤めの依頼があります。お盆期間中は難しくその前後で伺っています。

毎年、お寺から車で片道40分から45分かかる場所にあるお同行様からお盆のお勤めの依頼があります。いつもご家族そろってのお勤めです。
今回は、「いのちの積み木」のことをお話しようと、実物は持参しませんでしたが、スマフォの「いのちの積み木」の写真を見せて話し始めると、子どもさんも他の皆さんも興味を持たれお話を聞かれました。子どもの1人が「いのちの積み木」を見て、「鍵盤」に似ていると声に出され、先祖の「いのち」の可視化にはいろんな気づきがあります。

津 平和の鐘

75年目の終戦記念日 戦争を体験された人々がご高齢になり、少なくなっています。久居の町には空襲の被害はなかったけれど旧津市内は大きな被害で多くの方が亡くなられました。「戦い」とは「平和」とは考えさせられる課題です。妙華寺の今ある鐘楼堂の鐘も金属類回収令で回収され、戦後も戻ってきた鐘です。

今年3回目になる、「津 平和の鐘」の日でもあります。「津がつながる津ぅりずむ」が主催し、津市内にある鐘を撞き「戦没者の追悼と世界平和を祈念する」ことに賛同した寺院が正午に黙祷をしてから鐘を撞きます。(昨年は台風の影響で当日中止となりました)
妙華寺も趣旨に賛同して終戦記念日の15日(土)正午から13時までの間、一分間の黙祷の後、鐘をつきました。
ちょうどお墓参りに来られたご家族にお声がけさせていただき、黙祷から、一撞きしていただきました。小さな子どもさんもがんばって撞けたようで帰りに「初めて鐘を撞いた」など感想を話されていました。
今日も暑い日ですが、鐘楼堂で佇んでいると、日陰で風が心地よく吹き抜けていました。

注意 セアカゴケグモをお墓で見つけました

13日 注意 セアカゴケグモ一匹をお墓で見つけました。
お墓参りの皆様へ
お墓でセアカゴケグモ一匹見つけました。駆除しましたが他にもいる場合かございます。
猛毒の蜘蛛と聞いていますので、決して直接触らないでください。
※保健所へは連絡をいたしましたが、今は報告義務はないとのことでした。

半鐘の調査

半鐘の調査
梵鐘を調査されている方はたくさんいらっしゃると思いますが、お盆前に奈良から小さな鐘を調査されている方が見えました。「小さい」と言うサイズの規定は定まっていないようですが、鐘楼堂の鐘ではなく、「小さい鐘」があれば拝見したいと仰せられました。本堂の後道にあるお寺の行事の開始の合図で、住職や法中が出仕する時に打ち鳴らす「(裏)半鐘」を見ていただきました。お寺の鐘楼堂の梵鐘は調べてありますが、本堂の後道にある「(裏)半鐘」は調べていませんでした。(明治22年に造られたものでした)
それ時思い出したのが、数年前、梵鐘の音を調査されている方(サウンド(スケープ)・デザインの専門家)が見えて、鐘楼堂の「鐘の音」を録音していかれました。「鐘の音」の音階を調べられているようです。(その時「鐘の音」について詳しく説明をしていただいたのですが専門的で私には頭に入っていません)。その方が「鐘の音」 に興味を持たれたのは「徒然草」からだそうです。

先日もご案内いたしましたが、
終戦記念日に戦没者の追悼と世界平和・今年はコロナ禍の収束に向けてお寺の鐘をつきます。「津がつながる津ぅりずむ」が主催し、津市内にある鐘を撞き「戦没者の追悼と世界平和を祈念する」ことに賛同した行事です。

今年の主会場は、久居幸町の「子牛(とき)の鐘」です。
妙華寺も賛同し終戦記念日の15日(土)正午から13時までの間、一分間の黙祷の後、鐘をつきます。どなたでも参加できます。

※新型コロナウィルスの感染拡大防止の件について、様々な意見があることは重々承知しておりますが、最終的にはお寺の住職の判断で、開催を考えています。
ご参加されます方は、風邪の症状や高熱の方はご遠慮いただきます。
マスク着用で距離をとってお並びください。アルコール消毒などの用意はさせていただきます。
とはいえ、決して不安や不満を抱えながら参加する催しでもありません。
どうかご無理ない範囲で参加のご検討をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
※また、暑い時期ですので熱中症にもお気をつけてください。