お裏方様の一周忌

お裏方様の一周忌
命日の3月27日に高田本山専修寺の如来堂にてお裏方様の一周忌の日中に焼香させていただきました。本山の桜も今年は開花が早いようできれいです。
1年が過ぎるのは本当に早く感じます。御法嗣殿も大学を卒業され4月からは大学院で学ばれるそうです。お裏方様も楽しみにされていました新宝物館も完成が近づき、親鸞聖人御生誕850年の奉讃法会も近づいてまいりました。

四季の花(3月)

四季の花 今年は、桜が咲くのがいつになく早いです。山門右手の桜を観察していますが、春彼岸の21日に蕾から花びらが見え始めました。
23日に5・6輪花が咲き開花しました。25日・26日は雨でしたが花が咲き続いています。満開の予想が27日で桜吹雪が4月1日の頃となります。

山門左手の垂れ桜も満開が近いと思います。
山門左手の駐車場奥の桜は、まだ咲き始めた頃ですのでもう少し楽しむことができるでしょう。

今の時期だけの桜です。他にも、モクレンやレンギョウ・ユキヤナギ・庭梅もあり楽しめます。お墓参りの時に愛でてください。

親鸞聖人を学ぶ機会

親鸞聖人を学ぶ機会

今年は、親鸞聖人誕生850年にあたり、高田本山では5月に奉讃法会が開催されます。また、真宗教団連合の各本山でも記念法会があります。およそ10年前の親鸞聖人750回御遠忌の時もそうでしたが、親鸞聖人のことを学ぶ機会が多いの時間でもあります。
次回となると、後40年後の親鸞聖人800年御遠忌の頃になると思うと、私(住職)にとっては、最後の機会と感じています。

これまでもHPで何度か紹介しましたが、私(住職)が楽しみにしている催し物を新しい情報も加えてあらためて紹介します。
京都国立博物館で「親鸞 生涯と名宝」展(3月25日から5月21日)が開催されます。
親鸞聖人の生涯は、日本の時代が大きく変わる時代でもあり、自分の出遇えた教えを多くの人々に伝えられる生涯でありました。今を生きる私たちが親鸞聖人の教えに出遇うことは、私(住職)には大きな喜びであると感じています。
また、真宗教団連合が特別協力する展覧会ですので、親鸞聖人の著書の『顕浄土真実教行証文類』の板東本・西本願寺本・高田本を同時に拝観できることは初めてのことのようです。開催への期待が膨らんでいます。

三重県総合博物館の「親鸞と高田本山 専修寺国宝からひろがる世界」展(4月22日から6月18日)では、高田本山に伝わる親鸞聖人の直筆の「西方指南鈔」・「三帖和讃」・「消息」・「親鸞伝絵」・「顕浄土真実教行証文類」を始め、高田の寺院に伝わる貴重な法宝物も展示されるようです。

高田本山の新宝物館でも「知られざる専修寺の至宝」展(5月21日から6月18日)も予定されています。こちらも多くの法宝物に出合えることを楽しみにしています。

また、京都の龍谷ミュージアムでは「真宗と聖徳太子」展(4月1日から5月28日)が予定されています。親鸞聖人は聖徳太子を篤く敬われていたことはご承知と思いますが、真宗寺院では聖徳太子を余間に荘厳しています。高田派では、聖徳太子1400年御忌も併せていますので聖徳太子についての学びも深まりそうです。

6月までの3ヶ月間、親鸞聖人について学ぶ機会がたくさんありとても楽しみにしています。ご興味・ご関心のある方は是非ご都合をつけて足をお運びください。

【報告】春彼岸会 

【報告】春彼岸会
21日は、天気予報が昼から雨模様になっていましたが終了時までなんとか曇り空でした。ご法話をご聴聞される方はいつも同じ方と思いがちですが、長年続いていらっしゃる方も、初めての縁の方も老若男女さまざまです。遠方から電車を乗り継いでご聴聞いただく方、昨年の春彼岸会もそうですが、親子3代でみえる方、これまでのご聴聞の内容を手帳に記されている方、前回まではお元気でご聴聞できていましたが、本当に残念ですが、難しくなった方もいらっしゃいます。お聞かせいただくことができる時にお聴聞できる時間を大切にしないと私の人生がもったいないことになると感じています。

13時30分からお勤めの後、ご法話を浄泉寺の戸田栄信師が「私の願いと仏様の願い」と題して、ご自身の体験を通してご法話をされました。
私の願いとは、生きている中で願い事をしてしまうことはあります。「こうなってほしい」と願いながら努力もするのですが、満たされないこともあります。私にとって大切な願いですがどうしても我執が入り込んでいるからです。
仏様の願いはどうでしょう。「あなたを必ず救う」との願いは、「あなたを悟りの世界(位)に届ける」ことだと感じています。我執にとらわれている私を迷いの無い世界(位)で諸仏の1人として「はたらき」続けることを約束されています。

そのようなことにうなづくことができるかは、自分事として、ご法話を聴聞して続けないとうなづくことは難しいかもしれません。ですから、お聞かせいただくことができる今が大切なんだと思います。

※中川個人の感想です。

 

今年の春彼岸は、3月上旬に水屋のポンプが故障をしてご迷惑をおかけしています。早急に新しいポンプの手配をしています。今しばらくお待ちください。

 

真宗入門講座③

真宗入門講座③
1月から続いている真宗入門講座の3回目は、「伝絵」の二段「吉水入室」のお話でした。
高田本山の「伝絵」は、13の場面から成り立っています。今残っている「伝絵」としては一番古い時代に成立しています。最初の段の「出家得度」の場面は親鸞聖人9歳の時の場面です。そして、今回「吉水入室」は、親鸞聖人29歳の時の場面です。場面としては現れない20年間は比叡山で修行をされていました。「吉水」とは今の京都の円山公園あたりに法然聖人(上人)が隠遁されていた住まいがあり、多くの民衆が法然聖人の選択本願の教えを聞きにこられていた場所です。親鸞聖人もそこで初めて法然聖人に出遇われました。
何故、法然聖人に遇うことになったのかも考えさせられます。
そこには、親鸞聖人の内なる悩みが比叡山の修行では解決できなかったからでしょう。
親鸞聖人の悩みを、私自身の悩みと自分事で考えることができるかが問われているようです。

今回の講座に、ありがたいことに、お同行の方が参加していただき感想もいただきました。

次回は。「伝絵」の「六角夢想」の段の話になります。ご興味のある方はご参加ください。※事前申込制ですので、詳細は高田本山のHPをご覧ください。」

法友の死

安藤章仁先生のご往生

彼は私より一回り若いのですが、仏教や真宗のことそして日本文化にも詳しく多くの学びをいただいた1人です。
出会いは27年前の「京都で学ぶ高田派学生の集い」でした。平松先生や京都輪番が高田派の大学生の学びの場を用意し、当時学生をまとめていたのが彼でした。その中に40歳の私もひよっこり参加させていただいて知り合いました。
彼の行動範囲はとても広いので私との関係は、山内の「古文書を読む会」、「教学院」で学ぶ仲間でした。私は教えていただくばかりでしたが、彼は多くの知識を持っていましたので、仲間と言うより先生と感じることでした。

仏教・真宗以外で茶道への興味で私(住職)と話がはずんだことも思い出します。

妙華寺の行事のでは、平成24年・平成25年の春千部会・平成26年の一光三尊仏御開扉法会に布教使として、皆様に法話をいただきました。平成25年のお寺の研修旅行では彼の自坊へ伺い一光三尊仏に関するお話をお聞かせいただきました。

その彼が往生したと聞き、昨年妙源寺のご住職(父親)が往生し、4月から住職としてこれまで以上に活躍されることを願っていた矢先のことで、とても驚いています。
3月1日に宗務院の玄関で久しぶりに会い一言・二言話したのが最後でした。
通夜・葬儀式でお別れさせていただきたかったのですか、法務が入っていましたので、私(住職)は別の日にお悔やみさせていただきました。衆徒が葬儀式で焼香させていただきました。

祖師寿のご案内

祖師寿のご案内
お同行の皆様のお喜びの1つに親鸞聖人90歳のご生涯で、90歳のお年を迎えられるお同行様を「祖師寿(そしじゅ)」祝いとしてお同行の皆様の仏縁を共にお喜び申し上げています。
男性は降誕会(ごうたんえ)の5月21日に、女性は6月の最初の日曜日に開催されます高田派婦人連合大会の式典で表彰されます。 このことを励みにされていらつしゃる方もたくさんいらっしゃるようです。
昨年末に発行しました寺報に祖師寿を受けられました方の喜びの声を掲載しました。

今年は昭和9年(1934)生まれの方が該当されます。
該当されます方は、妙華寺に3月末までにお申し込みください。お寺から高田本山へお伝えいたします。
賞状と記念式章が贈られます。
※今年も、昨年と同様、新型コロナウィルス感染症の感染防止対策として式典は中止になります。該当者の賞状・記念品はお寺に送付され、該当者の皆様へお渡しします。

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【案内】春彼岸会は3月21日午後1時30分からです

【案内】
讃佛会(さんぶつえ)
「暑さ寒さも彼岸まで」と言います。日本では、昼夜が同じ時間になり、太陽が西に沈む頃の春分の日・秋分の日を中心に一週間を春秋二季の彼岸と例えます。日本人の心に根付いた仏教への心温まる気持ちの現れです。
彼岸は、仏典に出てくる言葉で、パーラミターというインドの言葉を訳したものです。彼岸とは「到彼岸」の略で、迷いの世界(この世)から悟りの世界に到るということです。この迷いの世界を此岸(しがん)といい、如来の悟りの世界を彼岸と名付けています。
親鸞聖人は、「人みなこの此岸、つまり人間世界から彼岸への途を歩まねばならない」とおっしゃってみえます。
此岸から彼岸へのこの道は阿弥陀如来ご廻向の道であります。浄土への道は、浄土からの呼びかけの道であります。彼岸会はインド・中国にはなく日本独自の法会です。真宗では彼岸の一週間を佛徳を讃嘆する場として、また聞法のご縁の場として大切にしています。
真宗では、彼岸会を讃佛会とも申しています。

法苑院妙華寺では、春分の日・秋分の日の午後1時30分からお勤めと法話を勤めています。 親鸞聖人のご和讃に
「生死の苦海ほとりなし
ひさしくしずめるわれらをば
弥陀の悲願のふねのみぞ
のせてかならずわたしける」とお述べになっています。
苦悩の世界(此岸)に沈んで久しい私たちは、阿弥陀如来の悲願によって救われる(彼岸へ運ばれる)とお諭しになられています。

3月21日(祝・火)午後1時30分からお勤めをいたします。
浄泉寺の戸田栄信師のご法話がございます。
 妙華寺では、ご法話をご聴聞していただくと法会参加票にスタンプを押印させていただいています。ご聴聞をお喜びするご縁となりますように、10回ご参加いただきますと記念の品をお渡ししています

【新型コロナウィルス感染症の拡大防止対策】
今年3月13日からマスク着用は個人の判断に委ねられました。

お寺では、新型コロナウィルス感染症の感染防止対策の1つであります仕切り板の一部を取りました。仕切り板の時もそうでしたが、畳一畳に2席のイスを配置しています。
換気についてもこれまでと同様注意を払っています。
マスク着用の判断は個人に委ねますが、他の方が心配される場合もありますので、体調が優れない場合や、風邪の症状などある場合は、無理をなさらないようお願いします。
マスクを忘れたり着用の必要を感じられましたらお寺にお申し出ください。ご用意させていただきます。
これまで通り、検温やアルコール消毒にはご理解をお願いします。

湯茶の用意はしていますが、お飲みになられる場合は、各自でお飲みいただくようお願いします。

コロナ前の形には戻りませんが、安心・安全な場の提供を考えていきます。

また健康である方も、不安を抱えながら参加する行事ではありません。
どうかご無理のないお気持ちでご検討をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

 

これからの新型コロナウィルス感染症への対策

これからの新型コロナウィルス感染症への対策
2020年から世界で大きな脅威として新型コロナウィルス感染症も日本では8度の大きな波を経験し、生活様式が大きく変化して3年が経過しました。
生活様式の変化の1つのマスクの着用が3月13日から自己判断に委ねられます。
また、5月からは感染症の類型の変更も予定されています。
これらは政治的な判断ですが、新型コロナウィルス感染症はまだまだ続いていることを忘れずに、お寺でどのような対策ができるか考えています。

お寺では、新型コロナウィルス感染症の感染防止対策の1つであります仕切り板の一部を取りました。仕切り板の時もそうでしたが、畳一畳に2席のイスを配置しています。
換気についてもこれまでと同様注意を払っています。
マスク着用の判断は個人に委ねますが、他の方が心配される場合もありますので、体調が優れない場合や、風邪の症状などある場合は、無理をなさらないようお願いします。
マスクを忘れたり着用の必要を感じられましたらお寺にお申し出ください。ご用意させていただきます。
これまで通り、検温やアルコール消毒にはご理解をお願いします。

湯茶の用意はしていますが、お飲みになられる場合は、各自でお飲みいただくようお願いします。

コロナ前の形には戻りませんが、安心・安全な場の提供を考えていきます。

これまでのブログでも記載しましたが、
お寺の本堂出入り口に手指の消毒をしていただくアルコール消毒液・検温器も用意はしてあります。
また、うがい・手洗い場所として本堂左手にあります給湯室をお使いください。

お寺に訪れる皆様にできるだけ不安な心をならないように考えています。
そして、決して不安や不満を抱えながらお越しいただくことではありません。
どうかご無理ない範囲でご検討をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

東日本大震災から12年

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東日本大震災から12年
日本仏教で言えば13回忌の年になります。また、今年は関東大震災から100年とも知りました。忘れないと思っていても、忘れてしまった事実を振り返りながら、本来なら個々の死を、私(住職)との関係性がない被災者の震災死として捉えていないかを考えさせられます。

いつ来るかわからない災害に、建造物の耐震対策や防災意識の継続は必要ですが、ある時、緊張が薄れてしまうことも現実です。
災害が起きた時に「お寺としてできること、宗教者としてできること」を、いつの時でも「お寺でできること、宗教者としてできること」として考えることも大切だと感じています。

昨年も書きましたが、東日本大震災のこと以外にも、心や身体に影響がおよぶの目の前にある悲しみや苦しみに向き合う事を決して忘れてはならないと思っています。