はじめて出遇う仏典のことば

「はじめて出遇う仏典のことば」 野呂 靖著 本願寺出版社
著者が出遇った12の仏典のことばを紹介されています。

私(住職)が出遇った仏典のことばを紹介するなら何になるでしょうか。
入学した中学は、週に1度仏教の時間がありました。何から学びだしたかは覚えていませんが、お釈迦さんの一生から学んだと思います。お釈迦さんが生まれた時の「天上天下唯我独尊」の「ことば」も驚いたことでした。王子の位から「出家」の理由も学びながら私(住職) だとしたら出家をしただろうか。長年の苦行のすえ、瞑想して悟りをひらかれました。はしめて他者に法をといた「初転法輪」もお釈迦さん自身の中の葛藤を知ると興味深いことです。インドから中国・朝鮮半島を渡って日本の仏教の受用の歴史や、鎌倉時代にはじまった当時の言葉では鎌倉仏教。親鸞聖人のことからたくさんの「ことば」に出遇いながら、どの「ことば」に感銘してきたのか考えるとなかなか「ことば」をしぼれないのが今の気持ちです。

今、この著書を通しながら見つめなおすのもよい時間かもしれません。あなたの出遇った仏典のことばはどの「ことば」ですか。

10月のお茶

10月のお茶
5月の初風炉から続いた風炉のなごりの月です。中置の点前は、10月だけのようです。
秋の「みのり」のイメージが強いですが、風炉のなごりのイメージで印象的なのは、やつれ風炉に藁灰が有名です。稲藁を蒸し焼きにして黒くし、風炉灰の上に、1本1本丁寧に置くことに亭主の正客への「おもてなし」の心を思うと感動します。私はまだそのような席を経験していませんが、経験された皆さんがとても素晴らしいとお話を聞くことはあります。
また、風炉の流し点も炉が開かれる前に稽古をするのもよいと思います。

お寺の10月

お寺の10月
衣更えの時期ですが、まだまだ暑い日もあり、個人的には11月に衣更えを変更してもよいかなと思うこの頃です。10月の秋の千部永代経法会の準備もあります。また、早い方は、来年の法要の日時をご連絡くださる場合もあり、来年のカレンダーも気になります。真宗教団連合の法語カレンダーや法語解説本の準備と年1度の寺報の原稿の準備。12月第1日曜日の報恩講のことも気になり出し、一気に年末のことまで考えてしまう10月です。

【案内】10月の日曜学校は6日午前7時30分から

【案内】10月の日曜学校は、6日朝7時30分からです
10月と聞くとお寺では衣更えをしますが、灼熱の夏の暑さは過ぎましたがまだ暑い日もあります。
ご家庭での平素の夕時のお勤め(嘆仏偈・文類偈・5首和讃)を一緒にお勤めいたします。輪(りん)の鳴らし方や、念珠の持ち方もご一緒にしますので自然と覚えます。

また、ご参加いただきますと念珠の一珠をお渡しして、24珠で単念珠が、108珠で二連念珠ができるようにご用意しています。(親珠には「妙華寺」の寺院名が刻印されています)