億劫(おっこう)
普通は「億劫(おっくう)」と読んで「気乗りのしないこと」をいいます。
この言葉のもとは、仏教からで「おっこう」と読みます。劫(こう)は、極めて長い時間のことで、それを億倍したものが億劫(おっこう)ですから「無限」「永遠」という意味で用いられています。
親鸞聖人が、「真実の浄信、億劫(おっこう)にも獲(え)がたし」とのべられたのは有名です。
曇鸞大師(どんらんだいし)
斉朝(せいちょう)の曇鸞和尚(どんらんかしょう)は 菩提流支(ぼだいるし)のおしえにて 仙経(せんぎょう)ながくやきすてて 浄土にふかく帰せしめり 『高僧和讃曇鸞讃第1首』
七高僧の第三祖は曇鸞大師と申し上げます。今から1500年程前、中国の雁門(がんもん)、今の山西省太原(さんせいしょうたいげん)あたりのご出身です。
近くの霊地五台山(れいちごだいさん)で出家されました。仏教をはじめ多くの書物を学ばれたので、後に四論(しろん)の始祖と仰がれるようになりました。
しかし、病にかかり、まず長生きの方法を身につけねばと考え、当時の道教の権威であった陶弘景(とうこうけい)から不老長寿の法を学んで、仙経十巻を授けられました。
喜ばれた大師はその帰途、洛陽(らくよう)で菩提流支(ぼだいるし)に出会ったので「仏教の中に、道教で説くよりも立派な不老長寿の法はあるのか」と尋ねましたところ、菩提流支は大地に唾をはいて、その愚かさを笑い「そんな仙経が何になるか、永遠のいのちを身につけるのはこのお経ですよ」といって、『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』一巻を曇鸞大師に授け、長生不死の法は、仏教にまさるものはないということを力説されました。
菩提流支の教えに深く感ずることのあった大師は、せっかく持ち帰った仙経を焼き捨てて、深く浄土の教えに帰依されたのでした。
それからの大師は、道教はもちろんのこと自力修行の仏道をすべて捨てて、浄土の教えを明らかにすることに精進されました。
この曇鸞大師のお導きで自力(じりき)と他力(たりき)の教えが明確になり、一層はっきりとお念仏がいただけるようになりました。
※「ひとくち法話」真宗高田派本山より
寺報に見る住職の10年の歩み 平成18年
私(住職)の住職拝命は平成18年10月10日でした。あれから10年、私(住職)はどのように歩んでいるのか、「寺報」から振り返りたいと思います。
平成18年は、平成12年から始まりました高田本山専修寺の御影(みえい)堂の平成大修理中で御影(みえい)堂の屋根の瓦葺きが終わり、素屋根が撤去され、4月から堂内の修復が始まる年でした。私(住職)は高田本山専修寺御影堂平成大修理事務局に勤めながら、お寺の住職として歩み始めた年であります。今思うのは、それができたのも前住職がまだまだ元気であったからだと思います。
【寺報25号平成18,年12月発行】
『去る(平成18年)10月10日高田派ご法主様より住職拝命の辞令を受け法苑院妙華寺第12世の法灯を継承いたしました。顧みれば昭和45年に得度して以来36年多くの方々のお育てを受けてまいりました皆様のご恩に対しまして改めて甚々の謝意を表するものであります。しかしながら未だ若輩ゆえ住職という重責を担うには未熟に過ぎることは充分承知致しております。今後とも倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げる次第です。右(寺報は縦書き)略儀ながら寺報をかりご挨拶申し上げます。 住職 中川 和則』
寺報に初めて私(住職)の言葉が掲載されました。私(住職)の文章の前に時の住職が住職交代をする挨拶文があります。今改めて、私(住職)の文章を見ますと、気負っている姿と、文章に恥じ入る気持ちです。
10月10日高田本山で住職拝命の辞令をいただく前(私は1年前)に、住職補任研修を受けました。当時は、お寺の総代様も研修を受ける為に高田青少年会館(現高田会館の前身)に宿泊していただきました。住職拝命まで1年ほどの時間がありましたのでこれまで前住職が全てしていたお寺の法人としての経理面を少し知ることができました。改めて10月10日の住職拝命式には、時の住職と総代様にも出席していただきました。その後、高田青少年会館で食事をし、時の住職も当時の私と同じ年齢で住職を拝命したことを知りました。
10月は12月発行の寺報の原稿を10月初旬に印刷屋へ原稿を入れ2度ほどの校正で11月中旬に刷り上がり12月の報恩講の案内に同封しています。
また、秋千部会の案内の宛名を手書きでしています。案内文は印刷ですがせめて宛名は下手な字ですが心を入れて書いています。
※寺報に見る住職の10年の歩みは、毎月10日頃に掲載いたします。
3つのキーワードは、「い」「の」「ち」でした。私の「いのち」は、仏様からいただいた「いのち」と気づかせいただきますと、それぞれ等しく尊い「いのち」として出遭うことになります。ご応募していただきました皆様には、近日中に記念品をお渡しさせていただきます。今後も引き続きお寺のHPをお楽しみください。