10月の日曜学校

【お釈迦様の教え】
仏教とは、ひとが幸せになるための教えのこと。
ただ、教典を読んだり、知識として理解したりするだけではありません。
日々の生活で活かすことができる、実践的な教えです。
①縁起(えんぎ)という考え
すべてのものごとは、独立して起こるのでなく、互いに深く関連しあいながら、生じたり、滅したりするという考えのこと。世の中のあらゆるものごとは、互いにかかわりあい、原因と結果の関係でつながっている。仏教の教えの基本となる思想です。
②中道(ちゅうどう)という考え
快楽と苦行、どちらにも傾かない生き方・考え方を中道といいます。「中途半端」という意味ではありません。両極端なものの見方を離れて、バランスの取れた姿をみることが大切なのです。八正道に沿った生活を実践すれば、中道を歩むことができます。
③四諦(したい)という考え
この世の真理には、苦しみが生じてから、それをなくすまでの4つの局面があります。生きることには苦しみがあるということ(苦諦)、その苦しみには必ず原因があるということ(集諦)、その苦しみを乗り越えるところに安らぎがあるということ(滅諦)、その安らぎに至るためには正しい道を歩まなければならないということ(道諦)です。
④三宝印(さんぽういん)という考え
仏教が最も大切にしている3つの真理のこと。
第1に「全てのものはうつり変わる」(諸行無常)
第2に「全てのものには永遠の実体はない」(諸法無我)
第3に「さとりの世界はやすらぎである」(涅槃寂静)
※諸行無常は、因縁によってつくられたものは常に変化してとどまることがない。
※諸法無我は、すべてのものは、永遠不滅の実体ではない。
※涅槃寂静は、煩悩の火が吹き消された状態は究極の安穏の世界である。
※一切皆苦は、あらゆる存在はすべて苦しみである。
※一切皆苦を含めて四宝印と呼びます。
【「とってもやさしい はじめての仏教」 公益財団法人仏教伝道協会より】
2016-07-01はじめての仏教FullSizeRender