声明(しょうみょう)公演in国立劇場

声明(しょうみょう)
声明(しょうみょう)とは、仏教儀式において僧侶が唱える声楽を指すそうです。(浄土真宗の声明真宗高田派本山専修寺の「報恩講式」 独立行政法人日本芸術文化振興会発行より)真宗の私達の一番大切にしています行事の報恩講(お七夜)でのお勤の「式文」拝読も語り物として後世の浄瑠璃音楽の祖型をなすもののようです。平素はお勤めとしか思っていないものを声明公演として、妙華寺の関東のお同行様にお声をかけさせていただき、一緒に国立劇場で鑑賞する機会を得ました。
本堂でのお勤めでは、ご本尊(親鸞聖人)に向かっての讃嘆ですので後ろの大間(だいま)にいる私達は、ご法主殿の後姿を拝見しながらのお勤めですが、公演の舞台では、観客の方に向かっての「式文」拝読です。ご法主殿、出演される法中(ほっちゅう)様が観客に向かって着座されている姿を拝見できるのは、今回の公演の機会しかないと思いました。
舞台両脇の面に、お勤めされている文言が紹介されながらの聴聞も公演ならではのことです。本堂での報恩講(お七夜)では味わえない形で「報恩講式」を聴聞できる機会に恵まれましたことに感謝しています。
帰りのバスの車中で声明公演を鑑賞されました小田原のご高齢の方(高田派のご門徒様とは違います)は、昨年津市の専修寺にお参りされたり栃木県の本寺へも行かれたりと高田派にご興味を持たれて、「声明公演」で初めて「報恩講式」をお聞きされ「良かった」との声をいただきました。また西本願寺の寺族の方からは終わってから本願寺の「報恩講式」とは「読み方」が違うことを教えていただきました。


声明公演の始まる前の午前中は東京のお同行様に、6月にできた東京ミッドタウン日比谷を案内していただき、続いて創業150年の稲庭うどん店で昼食をいただいて東京の今昔も合わせて感じることができました。

現代と仏法を考える集い

現代と仏法を考える集い
もう22回(年)を迎える高田本山の教学院主催の「現代と仏法を考える集い」は、今回『寺院崩壊?パートⅢ』として「魅力ある寺院への再生」と題して、『寺院崩壊?』シリーズの最後となるようです。ご講師は、浄土真宗本願寺派の大阪の正福寺のご住職の末本弘然師でした。本願寺出版社に勤務され長年本願寺新聞で全国の(浄土真宗本願寺派)お寺を訪れたり、取材しながら、これからのお寺のあり方に危機感を持たれ、自坊で実践されています仏教に基づく地域コミュニティ「ナムのひろば」を立ち上げられたことを中心にお話されました。
私(住職)が一番感じたことは、住職としての「覚悟」でした。生活者にお寺が必要ないと思われれば寺院が崩壊(消滅)しても仕方がないという視点からの実践です。
ご講師ご自身が、「アミダ」様に救われているお一人であることをお寺のある地域の皆様にどのようにお伝えできるかの一つの方策として「ナムのひろば」を立ち上げられたことです。
そして「ナムのひろば」を立ち上げられるまでの長い時間(機が熟す)が大切だったように思いました。 お寺の行事は1年単位のリピート(繰り返し)行事であります。どこのお寺でもそうですが年々ご参加(聴聞)されるお同行様が少なくなっています。参加(聴聞)されます皆さんに飽きられない工夫や魅力を加えていかなければ、ご講師が仰られる寺院崩壊も現実であるように思います。また、お寺の住職は「アミダ」様の働きを讃嘆していく力をもっと磨いていかないといけないと仰せられたように感じました。
これまで3年(3回)の研修では、①現状のお寺の危機感を共有して、②これまでの危機感(真宗と習俗)を振り返って、③これからのお寺のあり方を考える研修でした。僧侶だけで考えるので無く、お同行様や生活者と共に考えることが大切と感じています。

(※中川個人の感想です)

墓じまい

墓しまい
お盆の期間にHPで「墓じまい」についての記事が掲載されていました。

最近「墓じまい」と言う言葉を耳にしますが、これまでも「お墓」の後継者がいらっしゃらない場合や今後難しくなる場合に、

「お墓」をどうしたらよいかご相談がございます。

妙華寺では、「お墓」の継承が難しくなりますと「お墓」の撤去をお願いしています。
石材店に見積もりを取っていただきご了解をしていただき「お墓」を撤去していただきます。
 撤去の後、これまでのお骨がございましたら境内地の「倶会一処」に埋葬いたします。
妙華寺では、下記の記事に掲載されています「離檀料」などをお納めいただく必要はございません。

ご注意していただく点としては、
①これまでのお骨を別の「お墓」に埋葬する場合は、先に、妙華寺の住所地の津市(行政機関)に「改葬許可申請届」をお出しいただき、「改葬許可書」をとっていただくことになります。
②「お墓」自体の移設の場合は、移設先の墓地管理者に可能かどうかご確認してください。

 

【墓じまいの記事】2018/08/11 16:00

墓じまい”は簡単じゃない? 根回しや高額出費も…専門家が解説

管理する人がいないなどの理由から、お墓をなくす“墓じまい”を選択する人がいる。お墓を更地にするだけなら、別に大変ではないのでは……というのは甘い考えで、実は数多くのプロセスが必要となる。その一部をご紹介する。
「父方の祖父母が眠るお墓が神戸市の山の中にあるのですが、最後にお参りできたのは2年前。高齢化で墓参する人が減ったせいか、昔からあった近所の花屋も閉店してしまい、せっかく来たのに花すらお供えできなかったのが申し訳なくて……」と語るのは、関西出身ながら東京で30年近く生活する会社員のAさん(52)。Aさんのような東京在住の地方出身者にとって、「高齢になった両親が亡くなったら、故郷のお墓を誰が管理するのか?」は“今そこにある難題”である。
少子高齢化、都市部への人口流入、先祖供養に対する意識の変化などを背景に、今ある墓を別の場所に移す「改葬」または散骨などによる「墓じまい」を迫られる人が増えている。いずれも、生身の人間の移動に比べ、「遺骨」を墓から取り出して別の場所で供養するまでの作業には驚くほどの手間やお金がかかる。改葬はまだしも、墓じまいは墓を更地に戻すだけでしょう、と思ったらこれが大間違い。
「墓じまいというと、田舎にある誰もお参りできないお墓をなくす手続きをしておしまい、と思われている方が多いようです。でも遺骨をそのまま放置しておくわけにはいきませんから、古い墓を撤去したら、その中にあった遺骨を必ずどこか別の場所に移さないといけません(散骨や永代供養も『移す』という考え方)。つまり新しい場所への遺骨の移動が完了して初めて、『墓じまい』といえるのです」
と強調するのは、葬儀・お墓・終活ソーシャルワーカーの吉川美津子さん。ちなみに墓の中の遺骨を勝手に処分するのは犯罪だ。刑法190条の遺骨遺棄罪に問われると、懲役3年以下の刑に処される可能性すらある。
「墓地埋葬法ができた1948(昭和23)年以前に建てられたお墓は、村単位で管理していたり、田んぼや畑の中にあったりして、土地の権利関係も非常に複雑です。今から70年以上前というと、地方によっては土葬も多かった時代。現在は火葬して焼いた骨、つまり焼骨しか受け付けてくれません。もし墓じまいしようと思っているお墓から、土葬されたと思われる先祖の遺骨が出てきた場合は、そのご遺体の分も、自治体から火葬許可証をもらって、火葬場で骨をもう一度焼く手間も必要になります」
墓じまいには、とにかくたくさんの証明書や許可証が必要になる。その書類は大きく分けて三つ。新たな遺骨の受け入れ先からもらう「受け入れ証明書」、遺骨が確かにその場所に埋まっていたことを現在の墓の管理者が証明する「埋蔵証明」。この二つの書類に、現在、墓がある土地の自治体が発行する「改葬許可申請書」(埋蔵証明との一体型もあり)を添えて提出することで、初めて「改葬許可証」を発行してもらえる仕組みだ。
証明書を機械的に集めればいいわけでもない。墓じまいの各ステップには、気苦労の多い根回しや手続き、高額の出費が待っている。最初の難関は、家族や親戚の了承を得ること。墓を守る地方在住の両親が健在の場合、「先祖代々のお墓を移動するなんて、もってのほか」と否定的な意見もある。
「長年、檀家として支えてきた菩提寺からお墓を撤去するには、檀家を抜ける際に支払う離檀料やお墓から魂を抜くための抜魂法要のお布施を渡す必要があります。その相場は通常のお布施が5万円なら、その2~3倍の10万~15万円が目安です。寺院に何の相談もせず事務的に手続きを進めたことで関係がこじれ、100万円以上の離檀料を要求された人も。提示された離檀料を拒否すると、墓じまいに必要な埋蔵証明への署名を渋るケースもあるようです。なるべく円満に、事を荒立てず、墓じまいせざるをえないこちらの事情を理解してもらうことが大切になります」(吉川さん)
(経済ジャーナリスト・安住拓哉/編集部・中島晶子)
※AERA 2018年8月13-20日合併号

和讃

和讃をご紹介いたします。和讃について多くの参考書がありますが、『注解 国宝 三帖和讃』常磐井鸞猶著と『浄土高僧和讃講話』川瀬和敬著より紹介します。

浄土高僧和讃 曇鸞和尚 第19首

無碍光の利益より 威徳廣大の信を得て
必ず煩悩の氷とけ 即ち菩提の水となる

阿弥陀佛のきわなき光の恵みの中から、すばらしい力と徳を持った広やかな信を得て、
浄土に生まれる身とさせていただくと、必ず煩悩の氷がとけ、それがそのままさとりの水と変わる。

(利益)より 諸註「により」の意とするが、「から」の意にとっても不都合はない。

以上 【注解 国宝 三帖和讃 常磐井鸞猶著より】

阿弥陀佛のさわりをさわりとしない光明智慧よりもたらされるご利益として、「威徳侶無く」「功勲広大」なる廻向の信心を賜ることができ、それによって必ず煩悩の氷もとけ、そのまま菩提の水と変わります。氷と水の譬えは非常によく分かります。転変でありつつ、もと一体であることにえなずくのですが、さて煩悩と菩提とのものがらが一つであること知るには、体験実証によるほかありません。無明が明に転ずる次第も同様です。
すでに第11首にも「他力広大威徳の心行」とありましたように、自他に向かって信が威徳広大であることを語りたく、「行文類」にも、仏の威徳広大を聞くが故に、不退転を得るなり。と見えます。信心はわが胸の中に小さく抱きこむもの、との勘違いもなきにしもあらずだが、実は信心は広大なのです。中空の星を眺めて感じる広大はあっても、わが身に即しての広大は、信心においてはじめて実証するのではないでしょうか。広大なる信のうえに威徳がかがやくのです。

以上【浄土高僧和讃講話 川瀬和敬著より】

一光三尊仏(阿弥陀三尊)

今年は、毎月10日に法苑院妙華寺を紹介していきたいと思います。
一光三尊仏(阿弥陀三尊)立像
中尊 阿弥陀如来立像 木像 玉眼・寄木・金泥 像髙 39.7cm 江戸時代
脇侍 観音菩薩    木像 玉眼・寄木・金泥 像髙 28.9cm 江戸時代
脇侍 勢至菩薩    木像 玉眼・寄木・金泥 像髙 28.4cm 江戸時代

像と一具の厨子に安置される一光三尊仏で、通常は妙華寺の宝庫に保管されている。(現在 妙華寺会館に安置)中尊の頭部形状、脇侍の五角形の宝冠や裳(ころも)の形状等、高田山式の一光三尊仏の特徴を顕著にあらわしている。また、両手足の指の爪をあらわすなど、細部にまで行き届いた丁寧な表現をみせている。像や厨子等に年号や作者等を示す銘文はまったく見当たらないが、作風から判断して18世紀末から19世紀の初め頃に制作された像と考えられる。

【親鸞 高田本山専修寺の至宝の図録解説より】

 

※奈良国立博物館で8月26日まで『糸のみほとけ』展が開催されています。

展覧会のHPには、「日本では刺繡(ししゅう)や綴織(つづれおり)など「糸」で表された仏の像が数多く作られました。とりわけ、古代では大寺院の一堂の本尊とされる花形的存在でした。綴織當麻曼荼羅(つづれおりたいままんだら)(国宝、奈良・當麻寺蔵)や刺繡釈迦如来説法図(ししゅうしゃかにょらいせっぽうず)(国宝、奈良国立博物館蔵)は、その隆盛のさまを伝える至宝です。また、糸を縫い、織る行為は故人の追善につながり、聖徳太子が往生した世界を刺繡で表した天寿国繡帳(てんじゅこくしゅうちょう)(国宝、奈良・中宮寺蔵)が生み出されました。鎌倉時代以降、刺繡の仏は再び隆盛を迎えますが、その背景には綴織當麻曼荼羅を織ったとされる中将姫に対する信仰がありました。極楽往生を願う人々は中将姫(ちゅうじょうひめ)に自身を重ね刺繡によって阿弥陀三尊来迎図(あみださんぞんらいごうず)や種子阿弥陀三尊図(しゅじあみださんぞんず)を作成しました。
この展覧会は綴織當麻曼荼羅の修理完成を記念し、綴織と刺繡による仏の像を一堂に集める特別展です。天寿国繡帳、綴織當麻曼荼羅、刺繡釈迦如来説法図の国宝3点が一堂に会する空前の企画です。本展を通して絵画とも違う「糸」の仏の世界の魅力をご鑑賞いただければ幸いです」とあります。
木像とは違う、三尊仏も出展されています。ご興味のある方はお運びください。

再び 注目! 登録有形文化財トレーディングカード

夏休みの自由研究などに 再び注目されています。
今年の春(お寺のブログ4月1日)に、登録有形文化財トレーディングカードについてご案内いたしました。これまで、4月に遠方では新潟県や兵庫県からおみえになられた方もいらっしゃいます。夏休みに入り「登録有形文化財トレーディングカード」をお求めにみえる方がいらっしゃいました。
一般社団法人三重県建築士会様が、多くの皆様に登録有形文化財の文化的価値、観光資源的価値をご認識いただき、登録有形文化財のさらなる活用と地域の活性化の一助としてトレーディングカードを作成されました。三重県内にある多くの登録有形文化財の一つであります「妙華寺本堂」のトレーディングカードも数に限りはありますが作成していただきました。
是非、現地にお越しいただき実物を見て、庫裡(くり)にて「トレーディングカードありますか」(なくなり次第終了)とお声かけください。また、三重県内の登録有形文化財にも足をお運びいただきトレーディングカードを集めてみてはいかがですか。

夏休みの楽しみの一つとして三重県下の「登録有形文化財」を巡って「トレーディングカード」を集めてみるのはいかがでしょう。


また、久居の歴史ものってるお寺のパンフレットもあります。

夏休みの自由研究にも使えます。

第92回仏教文化講座
8月1日(水)~5日(日)に第92回仏教文化講座が開催されます。
午前9時より正午まで(初日は9時半より開講式)
会場:高田会館ホール
※どなたでも聴講して頂くことができますので、ぜひご来聴ください。聴講無料です。

高田本山の蓮池の蓮が見頃です。
※この期間、宝物館で特別展観があります。
8月1日 法主殿御親講
8月2日 講師 龍谷大学名誉教授 川添泰信先生
講題 親鸞仏教の師弟像
8月3日 講師 中村元東方研究所 専任研究員 奈良修一先生
講題 仏教徒として現代を如何に生きるか
8月4日 講師 名古屋大学名誉教授 池内了先生
講題 宇宙といのち
8月5日 講師 高田短期大学学長 誓元寺住職 栗原廣海先生
講題 宗祖の往生・成仏観

【昨年の会場】

【妙華寺の蓮】27日から咲き出しました。今夜からの台風が心配です。

茶筅供養

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海の日(16日)に三重北学校茶道連絡協議会主催の茶筅供養をお勤めしました。
三重県の北勢の桑名からこの久居にある高校などで茶道の部活動をされています8つの学校から学生と指導されている先生を含め76名が暑い中参加されました。
お勤めの後、境内で茶筅を炭に投じて焚くのですが、真宗のお寺ではそのような仏具(道具)がありませんので、代用品を用いました。
その後、改めて本堂で、お寺の歴代や裏千家の歴代のお話を通して「いのちのつながり」のお話をさせていただきました。

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真宗では「供養」の言葉はあまり用いませんが、同じ意味であります「恭敬」(くぎょう)という言葉があります。国語辞典を調べると「供養」はありますが、「くぎょう」の読みでは「苦行」がでてきますが同じ読みの「恭敬」はありませんでした。
※国語辞典では「恭敬」は「きょうけい」の読みであります。

親鸞聖人絵伝

今年は、毎月10日に法苑院妙華寺を紹介していきたいと思います。


親鸞聖人絵伝 4幅 江戸時代(後期)高田本山第18世 圓遵上人花押 藤原佐助筆
「親鸞伝絵」から図画の部分を抜き出し掛軸にしたものが「絵伝」で、場面は下から上へ順序よく配置され、各場面は「やすり霞」といわれる雲形で仕切っています。一般に4幅で一組です。

妙華寺の「親鸞聖人絵伝」は、高田派第18世圓遵上人(1786年~1811年)の署名と花押が第4幅上段にあり、第4幅下段に絵師(御絵所)は藤原佐助とありますので、高田派の親鸞聖人絵伝と見られます。

※これとは別に明治時代と思われる一幅掛の高田派の「親鸞聖人絵伝」があります。高田本山の4幅を一幅にまとめたものです。また、親鸞聖人650年御遠忌の時の一幅掛の高田派「親鸞聖人絵伝」もあります。

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これからの妙華寺

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これからの妙華寺
先月まで、未来の住職塾で学んだことを振り返ってみました。
今回は、私が住職になってからのことを振り返ってみます。
住職を拝命したのは、12年前の平成18年10月で、まだ前住職も健在でした。
総代の皆様と共に高田本山の「賜春館」にてご法主殿から住職拝命書を手渡された時は

これからのお寺の運営をどのようにしていけば良いのか気が引き締まる思いでした。
その後「これからの妙華寺のあり方」として総代会で話したことは、個人墓地の継承が難しくなるので、

既にある共同墓地の改修と、本堂裏の手つかずの土地を四季の花を楽しめる場所にと提案していました。
そしてその2年後、平成20年9月秋の彼岸会で総代様へ配布した「今後の妙華寺の建造物について」と言う文章が残っています。

親鸞聖人750回御遠忌に向けて本堂などの改修工事に伴うことを念頭に書いた文章です。
【全文】「妙華寺の境内地には、本堂・山門・鐘楼堂・庫裡・書院・茶室・妙華寺会館他住居家屋などの建造物がある。
今後、本堂・山門・鐘楼堂については、文化財的価値のある現状の形で修復しながら保存するのが望ましいと考えている。

庫裡・書院についても内庭と北側の庭園を含めて現状の形で保存を考えたい。
書院と本堂の間に座敷と展示室を新設し、書院から本堂へ出仕が直接できるように考え、

新設の展示室は、妙華寺の法宝物の展示、お同行の方の趣味、故人の遺品の展示もできるような活用を考えていきたい。
今回の改修工事については、本堂の西側の楽間の解体修理、給湯室の解体修理を含めて、書院と本堂を結ぶ座敷・展示室の新設を考えている。
また、一番奥西側にある茶室については、当院10代實明上人が好んだ茶室であるが、

人の流れの導線などに問題があり、使い勝手が悪いため、新しい書院と水屋と写しとして同じ茶室、茶道具の保管室を兼ねた家屋を新築し、

新しい(奥の)書院、既存の書院、新設の座敷及び展示室と本堂の直線的な導線を確保し、

50年ごとの親鸞聖人御遠忌、17年ごとの一光三尊佛御開扉など大きな法要、妙華寺の記念行事に活用することを考えている。
山門の西側に位置する妙華寺会館については、以前より雨漏り、耐震強度の問題などがあるが、修理もせず使用している。

本来なら先に会館の修復を考えたいのだが本堂の修復を第一としているので、後になるが同規模のスペースが確保できる施設を考えたい。

現状の畳部屋も良いが、今後のことを考えていくとフローリング形式で同規模のスペースを確保して、空調についても考えていきたい。

また、報恩講のお非時の時に使う台所についても、現在は隣にある土間の台所も使用しているのでまとめて1箇所で効率よく料理の準備ができる台所として使用できるように考えたい。
他、新しい家族の住居家屋についても考えていく。
また、北側の庭園については、これまで何も手をつけてなく荒れているので今後計画的に手を入れていくと共に、

その北側に植樹をして当初は公園のように整備する予定もあったが、樹木葬送(納骨)のような霊園公園として整備するのも必要と考える。
また、妙華寺の西側は水路で境界がはっきりしているが、水路に面する塀が古い為、新しい塀に改修するのが良いと思われる。」

そして、この10年後、今年平成30年の1月に改めてこの文章を読み直しての文章が下記のものです。

【全文】「今後の法苑院妙華寺」
「10年前に住職が考えていました法苑院妙華寺のあり方から10年後の平成30年に法苑院妙華寺のあり方をまとめます。
平成23年の親鸞聖人750回御遠忌、平成26年の一光三尊仏御開扉と大きな行事が続きました。

平成22年 本堂の耐震工事と書院茶室などの新設(一部寄付)
西側駐車場のアスファルト整備
平成25年 樹木の元の墓地の新設
平成26年 境内トイレ改修、休憩所の新設
平成27年 新庫裡の新設
平成28年 庫裡と妙華寺会館の改修
個人名義の土地を法人へ寄付
平成29年 本堂空調設備の新設と境内墓地通路整備(一部寄付)
西側駐車場の西側に福祉車両用の駐車場を整備
これまでの法人の建造物の改修や新設及び境内の整備については、法人の流動資産(現金)とお同行様の寄付金により支出し、

法人の基本財産が増え、流動財産が減る形になります。今後は、基本財産の減価償却を考えながらの運営も視野に入れていかなければなりません。
そして、今後の大きな行事として、2021年(3年後)に親鸞聖人生誕850年、2029年(11年後)に妙華寺創建350年、2030年(12年後)に一光三尊仏御開扉が予定されています。

以上の「今後の法苑院妙華寺」の文章を読みながらこの10年が瞬く間であったことや、

法人として基盤は財務を適正に管理しなければできないことを感じています。
法人の会計報告は、税理士事務所に依頼し毎年三重県に報告をしています。法人の財務の助言も顧問税理士にお聞きしながら、総代会やお世話方会で報告をさせていただいています。法人としての「妙華寺」の今後については、できれば5年毎ごとに見直しをしていくことが必要と考えています。
4月の総代会では思ってもみていませんでしたが、最近の大阪府北部の地震でブロック塀の倒壊のことが話題になりました。お寺の境内地もブロック塀で取り囲んでいますので気がかりであります。また、火事の時の消防車両の境内地への進入路の確保などには外部から指摘があり、今後は総代会やお世話方会を通してお同行の皆様と一緒に考えいこうと思います。

※大阪府北部地震では妙華寺のお堂行様も大阪・奈良にお住まいの方もいらっしゃいます。遅くなりましたがお見舞い申し上げます。