第99回仏教文化講座

第99回仏教文化講座
大正14年8月に始まり、100年(昭和20年8月だけ中止)を迎えた仏教文化講座、私(住職)は5日間受講はできませんが、平成2年の仏教文化講座から受講をしたように記憶しています。この間、コロナ下の令和2年・令和3年は受講できませんでしたが続けて受講できることに感謝しています。
数年前から、中学の同級生や徳本会に参加されています知人と顔を合わせて、近状を話す場でもあります。同級生・知人共に、皆勤(5日間受講)を何度も経験されています。

今年は、1日目の法主殿の御親講は「真仏報恩塔再考」と題され、埼玉県蓮田市にある「真仏報恩塔」についてこれまでの伝承や新しい考察も含めての講義でした。
私(住職)も栃木県の本寺を訪れた時に離れた場所(本寺から40Km)の真仏報恩塔は3度訪れましたが、真仏上人50回忌を過ぎてから建立されたこと以外詳細は知りませんでしたのでとても勉強になりました。
5日目の高田派の島 義惠先生の「真慧上人御書における教学的特徴」は、高田派中興上人の真慧上人の御書から教学の特徴を話されました。時代的には、本願寺派の蓮如上人の時代で、今の宗派としての違いのようなものでなく、親鸞聖人の「み教え」を正しく伝えようとする意識が強かったように思いました。
高田派の歴史もまだまだ知らないことだらけで、学び続ける機会があることをうれしく思っています。
※中川個人の感想です。

法事

法事
お寺のHP2025-05-05に私(住職)の感じている法事について記しました。
今回、(一社)お寺の未来の井出さんが、「まいてら」のHP「まいてら新聞2025年7月14日付」に「法事を重ねる中で見えること。息子の13回忌を終えて」の記事が掲載されています。
生活者からの「法事」の視点がとても詳細に語られています。
私(住職)が、井出さんの記事を拝読して感じるのは、これまでの社会で、当たり前のようにお勤めしていた「法事」の意義を、しっかりと継承しておられると感じました。
これまでの「法事」を別の視点から捉えると、例え関係性が深い親戚であっても他者を呼ぶことが家族の負担と考えることで、縮小していく葬祭の行事も、本当の意義を知ることで、「法事」を負担として捉えるのでなく、故人と共につながりながら歩む人生の豊かな時間と感じるのだと思います。
私(住職)も父母・祖父祖母の年忌法要を通して、今の自分と故人の関係を結び直しているつもりです。
タイパやコスパが重要視されている日常生活ですが、心の分野にも効率が求められるのは少し違うように感じています。私の大切な方の「いのち」を通して、関係する他者との対話を重ね、私自身の「いのち」について向き合う時間となるように感じます。
「法事」については、諸事情で、これまでのようにお勤めが難しい場合もあると思いますが、大切な方とのつながりとして改めて考えてみませんか。
皆様も一度「まいてら」の井出さんの記事を拝読していただければうれしいです。
※ 中川個人の感想です。

セミ

セミ
子どもの頃から、セミの鳴声を聞くと夏を実感します。夏休み境内でセミ取りをしていた時に、「セミは、幼虫時、地中に長い年月とどまり、成虫としての活動は一週間ほどのいのちだよ」と教えられました。夏と共に終わる、はかない「いのち」から何を学ぶでしょうか。

仏教を学びはじめてから、「蟪蛄(けいこ=セミ)は春秋を識(し)らず」の言葉を知りました。後ほど知ったのは、この言葉の後に「この虫(むし)あに朱陽(しゅよう)の節(せつ)を知(し)らんや。知るものこれをいふのみ」と続きます。
「セミは夏しか生きられないので、春とか秋を知らない。夏以外の季節があることを知っているものが、セミは夏しか生きられないと言えるのだ」という意味です。
このことから、感じるものは人それぞれです。

私(住職)は、「私たち人間のいのちも、はかなく短いもので、四季は知っているけど、生まれて、死ぬまでのことしかわからない「いのち」であること。そのことを、煩悩具足の愚かな私として捉えることを学び、今の「いのち」をどう生きるか問われている」ように味わいました。

※中川個人の感想です。

『地獄へようこそ』

『地獄へようこそ』三重県総合博物館企画展(7月26日から9月23日)
地獄と聞くと思い出すのは何ですか。私(住職)が幼少の頃、「悪いことをしたら地獄に落ちる」「嘘をつくと閻魔さんに舌を切られる」など、「生き方への」忠告のように、大人から諭されました。夏には、お化けの話と共に、地獄の有様を聞いたこともありました。
仏教を学ぶ中で、「六道輪廻」から抜け出す世界があることを知ることになりました。

三重県総合博物館の『地獄へようこそ』の企画展は、三重県内の寺社に伝わる法宝物から「地獄」と共に「浄土」の紹介をされています。身近な寺院の法宝物を拝見できることも魅力の1つです。
同時期に、高田本山の宝物館「燈炬殿」では、「阿弥陀さまの世界へようこそ」の特別展(7月18日から8月31日)も開催されています。併せて鑑賞することもお勧めです。

8年前地獄をテーマにした展覧会『地獄絵ワンダーランド』がありました。その時は、水木しげる氏の「水木少年とのんのんばあの地獄めぐり」もあり現代にも伝わる地獄絵を楽しみました。もちろんこの展覧会でも「浄土」に関する法宝物も展示されていました。

※中川個人の感想です。