お寺とは②

お寺とは②
多くの日本人が、年に一度か二度(お盆やお彼岸)、墓参をすることは、知られています。妙華寺の境内墓地でも、春秋のお彼岸やお盆の時は多くの方がお墓参りをされています。そして、帰り際、本堂に向かって手を合わせる姿も多く見受けます。
しかし、本堂の中まで入り、手を合わせる方はやはり少ないと感じています。
本堂に入るには、入り口で靴を脱ぎ、階段を上がらなければいけないので、億劫なこともうなづけます。「お寺は敷居が高い」って言葉もありますよね。
本堂は何のため、誰のためにあるのでしょうか。本堂での葬儀や年忌のお勤め、お寺の行事の時に集まっていただく場合がほとんどですが、本来は、真宗ではあまり使わない言葉ですが、祈りの「場」であり、真宗では、仏(阿弥陀如来)のいわれを聞法する「場」から発生したものだと思っています。「場」に集まることで関係性が強まることも感じるのですが、今は、自分の生き方を宗教に求めることなく日常生活が営まれている時代なのでしょう。日常生活の問題についての解決の「場」は、お寺以外でたくさんありますが、自分の生き方や悩みを話したり、気づいたりできる「場」の一つがお寺だと思っていますが、皆さんはどう思われていますか。
1人でも今の自分の生き方に迷い、阿弥陀如来の教えを求める方に、「場」が開かれています。

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【案内】仏涅槃図の荘厳

【案内】佛涅槃図を荘厳しています
佛涅槃図は、釈迦(しゃか)の入涅槃の場面を描いたもので、釈迦が亡くなられた2月15日の涅槃会で本尊とされます。
平成24年から、妙華寺では、2月15日から1ヶ月間、本堂西余間(むかって左側)に涅槃図をお掛けしています。
妙華寺所蔵の佛涅槃図は、江戸時代の久居の大火で焼失しました。
今お掛けしていますのは、平成23年の親鸞聖人750回御遠忌の記念として高田本山より京都別院の佛涅槃図の複製が配布されましたものです。
京都別院の佛涅槃図は、室町時代の兆殿司筆で、大きさは、縦151.2cm 横128.7cmです。
本堂にお上がりいただきお詣りください。

※また、高田本山では、3月15日頃に如来堂にて佛涅槃図がかかります。(詳細は高田本山のHPでご確認ください)

祖師寿の案内

祖師寿のご案内
お同行の皆様のお喜びの1つに親鸞聖人90歳のご生涯で、90歳のお年を迎えられるお同行様を「祖師寿(そしじゅ)」祝いとしてお同行の皆様の仏縁を共にお喜び申し上げています。
男性は降誕会(ごうたんえ)の5月21日に、女性は6月の最初の日曜日に開催されます高田派婦人連合大会の式典で表彰されます。 このことを励みにされていらつしゃる方もたくさんいらっしゃるようです。
令和4年年末に発行しました寺報(41号)に祖師寿を受けられました方の喜びの声を掲載してあります。

今年は昭和10年(1935)生まれの方が該当されます。
該当されます方は、妙華寺に3月末までにお申し込みください。お寺から高田本山へお伝えいたします。
賞状と記念式章が贈られます。

お釈迦さまって誰?

【仏教とはいったいどんな宗教なのか?】
今からおよそ2,500年前、お釈迦(しゃか)さまはこの現実の世界を「苦」であるとみきわめそれを乗り越える道を示しました。
日常生活に存在する迷いや苦しみから目をそらすのでなく、それらを正しくみつめ「今を生き抜く」ための智慧(ちえ)へと転じ「さとり」をひらくことがお釈迦さまの説いた教え、仏教なのです。
日本に伝わってから1,500年余り。仏教はこの国を見守ってきました。光を見失った多くの人が救いを求めている今こそ仏教の教えを見直してみませんか。

【お釈迦さまって誰?】
仏教の開祖、お釈迦さま。恵まれた環境で生まれ育った王子が、なぜ、修行の道を選んだのか?その足跡をたどると、お釈迦さまの教えが一層くっきり見えてきます。
01 誕生
紀元前5世紀ごろ、ヒマーラヤ山脈のふもとにカピラヴァストゥという、シャーキャ族の城がありました。そこで王子として生まれたのが、ガウタマ・シッダールタ、のちのお釈迦さまです。生まれてすぐ、母は亡くなり、シッダールタはおばに育てられることになりましたが、豪華な宮殿での生活は不自由のない、とても恵まれたものでした。 その一方、繊細(せんさい)で感受性が強い性格で、「人間はなぜ、苦しみから逃れられないのだろう」という思いが幼いころから芽生え始めました。
02 出家
ある日、シッダールタは城の外へ出てみました。そしてそこで、老人や病人、死人、修行僧に出会いました。こうした人に出会うなかで、「人間は老いることや病気になること、死ぬことは避けられないのだ」と知り、修行の道を歩むことを決意。父の反対を押し切り、29歳で出家しました。

03 さとり
シッダールタは北東インドにあるマガダ国に行き、ふたりの師について修行をしましたが、あっという間に師の教えを理解したので、修行に満足できなくなってしまいました。そこで、師のもとを離れ、5人の修行者と一緒に苦行を開始。42日間も断食したり、意識がなくなるまで息を止めたり、とても厳しい苦行を6年間行いました。しかし、シッダールタはまだ、人生の真理を見つけることができません。「苦行では、自分の求めるものは得られない」と知った彼は、35歳のときに仲間と別れ、少女の供養した乳粥(ちちがゆ)を受けた後、菩提樹(ぼだいじゅ)のもとで深い瞑想(めいそう)に入ります。 煩悩が悪魔として現れて、瞑想の邪魔をしようとしますが、それでも彼は深い瞑想を継続。そして明け方、シッダールタは心の迷いから抜け出て、さとりを開くことができたのです。こうしてシッダールタは、「ブッダ(=目覚めた人)」となりました。

04 布教
さとりを得たブッダのもとへ、ブラフマンという神様が現れ、「あなたのさとりをこの世の人たちに伝えなさい」と言いました。「人々に説いても理解してもらえないだろう」と渋っていたブッダですが、ようやくその願いを受け入れて人々に教えを説くことを決意します。最初に訪れたのは、かつて、一緒に修行をしていた5人の仲間がいるサールナートでした。そこで最初の説法を行ってから、さらなる旅へ。弟子の数もどんどん増え、やがて仏教教団ができあがりました。

05 入滅
さとりを開いてから45年が経ち、ブッダは80歳になりました。いつものように弟子を従え、教えの旅に出かけましたが、旅の途中でブッダは体調を崩します。自分の命もあとわずかとさとったブッダは、クシナガラという村に到着すると、二本のシャーラ樹の間に床を敷いて横たわり、静かに最期のときを待ちました。そして、悲しむべき弟子達に「すべてのものは無常であり、つねに変化しているのです。これからも一生懸命、修行を実践しなさい」と語りかけ、生涯を閉じました。

【「とってもやさしい はじめての仏教」 公益財団法人仏教伝道協会より】

2月のお茶

茶道は、四季の移ろいや、季節の行事を大切にしています。寒い2月は、節分や立春にちなんだものを取り入れることが多いです。新しいものとしてバレンタインも取り入れたりします。また、裏千家では、寒い時期ですので、茶室が少しでも暖かさを感じるように大炉の点前を稽古することが多いです。家元研修や青年部の研修で訪れた今日庵のメインの「咄々斎」の茶室の控えの間に「大炉」が切ってある一室があります。ふすまに、反古張りしてあり「反古襖の間」とも言われています。大水屋に一番近い場所です。しかし、裏千家のように「大炉」がある茶室は多くはないと思います。私は先生の自宅の大炉で稽古をさせていただいています。

お寺では、祖父が2月生まれで健在の頃は、中庭の梅を愛でながら誕生をお祝いする親戚が集まりお茶を楽しんでいられました。
お寺に伝わるお茶に関することは、8代住職の時にさかのぼります。母からの話では、母の父(私の祖父)の祖父が松尾流のお茶を嗜んでいたそうです。今の庫裏の以前の庫裏に茶室があったのか定かではないですが、今の庫裏と書院の間にある中庭は、蹲のある露地の姿がいまも残っています。
また、高田本山に伝わる宗旦古流の茶道具もあるので、少しだけ調査が進めば有難いと思っています。

お寺の2月

お寺の2月
2月は、お寺の行事がない月の一つです。といっても、お釈迦様の旧暦での涅槃月でもあります。古くは、妙華寺にも「仏涅槃図」があったようですが、江戸後期の火災で「仏涅槃図」が消失しました。平成23年の妙華寺の親鸞聖人750年御遠忌の記念に、京都別院の「仏涅槃図」の複製を求めました。平成24年から、2月中旬から3月中旬まで余間に「仏涅槃図」を掛けています。
また寒い時期ですが、境内や中庭の梅が咲く頃でもあります。
住職や坊守は、宗教法人法苑院妙華寺の給与所得者であり、年金受給者です。2つ源泉徴収票を持って確定申告をする月でもあります。
そして、3月の春彼岸会の準備(案内)をするのと、宗教法人の会計が3月末までですので、次年度のお寺のあり方を、4月の総代会や世話方会までにまとめなければいけません。

※今年は、境内東側の駐車場を再整備しています。ご迷惑をおかけしています。

【案内】2月の日曜学校は、4日朝7時30分からです

【案内】2月の日曜学校は、4日朝7時30分からです
今年もよろしくお願い申し上げます。
2月の入ると暦の上では立春になりますが、まだまだ寒い時期です。
2月の日曜学校は4日です。朝7時30分から8時頃までです。
 ご家庭での平素の夕時のお勤め(嘆仏偈・文類偈・5首和讃)を一緒にお勤めいたします。輪(りん)の鳴らし方や、念珠の持ち方もご一緒にしますので自然と覚えます。

 また、ご参加いただきますと念珠の一珠をお渡しして、24珠で単念珠が、108珠で二連念珠ができるようにご用意しています。(親珠には「妙華寺」の寺院名が刻印されています)

風邪の症状や熱のある方はご遠慮願います。
マスクの着用は、個人の判断です。(お持ちでない場合お寺にお申し出下さい)
本堂入口に手指の消毒を行っていただき、うがいや手洗い場所も用意しています。
手が触れる出入り口のアルコール消毒もこまめにしています。
本堂内の換気・間(ま)の確保などして対策を講じます。
とはいえ、決して不安や不満を抱えながら参加する催しでもありません。
どうかご無理ない範囲で判断をしていただきますよう、よろしくお願いいたします

文化財防火デー

文化財防火デー
毎年、1月26日を文化財防火デーとして火災に注意喚起がなされています。
昭和24年(1949)1月26日法隆寺金堂が焼失し、貴重な文化財などに再びこのようなことが起こらないよう昭和30年に「文化財防火デー」が制定されました。

今年は、火の始末について考えていました。荘厳としてのローソクや、輪燈で灯芯に使う油などお勤めの始めに点けて、お勤めが終わると消しています。本堂の暖に必要な灯油ストーブも同様です。しかし、何かの拍子に、失念してしまうことがあれば大変です。失念しない手だてとして、消火器や火災報知機を設置していますが、自らの火災への意識も更新していかなければいけないと思っています。

文化財と聞きますと国宝や重要文化財の建物や宝物など貴重な品を最初に思い浮かべますが、小さなお寺にも地域やお同行の皆様から大切にされているものがいくつもあります。
私(住職)は、手を合わせる場・心が癒やされる場・非日常の場などの集いの場を思い浮かべますが、皆様はどうでしょうか。

最近は、喫煙者も少なくなりましたが、境内ではポイ捨ても見受けられますのでマナーをお守りいただく周知も必要です。
地域やお同行様の大切なものを預かっている寺院管理者として、もしもの時の行動を身につけることも大切だと改めて考えています。

また、火災だけでなく、南海地震の発生も以前に増して確率が上がっています。今年の元日の能登半島の地震では多くの方が亡くなられ、お悔み申し上げます。不明者もいらっしゃいます。一時避難・二次避難者の皆様にはお見舞い申し上げますと共に今後の復興に私自身ができることを続けていきたいと考えています。
災害時に活用できます未来共生災害救済マップをご存じでしょうか。指定避難所以外にも、寺院や神社の施設で避難所として使用できる場合に現状(避難人数)などを投稿することもできる仕組みがあります。妙華寺でも、防災対策に取り組んでいます。

【案内】親あるあいだの語らいカフェ

必要な方に届きますように

【案内】「親あるあいだの語らいカフェ」を開催します
2月3日(土)13時30分から16時 妙華寺会館

お寺と教会の親なきあと相談室津市妙華寺支部では、令和5年5月13日にキックオフ講演会を開催しました。
これから、昨年(令和5年)10月7日に第一回「親あるあいだの語らいカフェ」を開催し「親なきあと」の課題について、「つながりの場」と「傾聴の場」をご用意しました。
4ケ月に一度ではありますが、継続的に「親あるあいだの語らいカフェ」の開催を予定しています。
当事者の皆様の悩みで問題解決が必要な場合は、専門的な知識をお持ちの支援団体に「つながる」ように。
当事者の悩みに寄り添うようにお話を「傾聴」します。
「傾聴」については、「傾聴僧の会」の宗教者のお力添えいただきます。
(一社)みえ円満相続支援センター様にもご賛同いただいています。

お問い合わせ

お問い合わせ
お同行のみなさんがお寺に連絡される場合、対面であったり、電話やハガキ・封書が多いです。2015(平成27)年にお寺のHPを開設してからは、HPの問い合わせ(メール)から、連絡いただくことも少しづつ増えています。毎日、PCを開いていますが、時間は限られていますので、連絡をいただいたメールを拝読する時間が遅れることもあり申し訳ないこともあります。
HPのブログについてのご意見や、お寺の行事に参加されての感想をいただく場合もあり、私(住職)はとても有難く思っています。

少し不安なことは、「死にたい」との文面だけのメールいただくことがあったり、意味不明のメールもいただくことがあります。差し出された方は切実な思いを連絡されているのだと思うのですが、この一文だけではどうすることもできません。対面で切実な思いをお聞かせいただくことは可能です。
ある日、庫裏に「お話を聞いてください」とこられた方がいらっしゃいました。ちょうど本堂でお勤めする時間で、お越しいただいた時にすぐお話をお聞かせいただくことが難しく、少し(一時間ほど)お待ちいただけますかとお尋ねしましたら、お帰りになられたこともあります。私(住職)も予定が入っている場合もございます。できましたら事前に連絡をお願いします。