2月のお茶

茶道は、四季の移ろいや、季節の行事を大切にしています。寒い2月は、節分や立春にちなんだものを取り入れることが多いです。新しいものとしてバレンタインも取り入れたりします。また、裏千家では、寒い時期ですので、茶室が少しでも暖かさを感じるように大炉の点前を稽古することが多いです。家元研修や青年部の研修で訪れた今日庵のメインの「咄々斎」の茶室の控えの間に「大炉」が切ってある一室があります。ふすまに、反古張りしてあり「反古襖の間」とも言われています。大水屋に一番近い場所です。しかし、裏千家のように「大炉」がある茶室は多くはないと思います。私は先生の自宅の大炉で稽古をさせていただいています。

お寺では、祖父が2月生まれで健在の頃は、中庭の梅を愛でながら誕生をお祝いする親戚が集まりお茶を楽しんでいられました。
お寺に伝わるお茶に関することは、8代住職の時にさかのぼります。母からの話では、母の父(私の祖父)の祖父が松尾流のお茶を嗜んでいたそうです。今の庫裏の以前の庫裏に茶室があったのか定かではないですが、今の庫裏と書院の間にある中庭は、蹲のある露地の姿がいまも残っています。
また、高田本山に伝わる宗旦古流の茶道具もあるので、少しだけ調査が進めば有難いと思っています。