4月29日春千部会お勤めします

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 永代経法会というと、亡くなられた方が少しでも早くお浄土へ往生させてもらうための供養法事と思いがちですが、大きな考え違いです。この法会は、亡くなられた方が、後に残った私たちに「仏法を聞きなさい」「お念仏を申しなさい」と呼びかけてくださる大切な仏縁であります。私たちが亡くなられた方へではなく、すでに浄土に往生された亡くなられた方が私たちの為にしていただく法会であります。
 妙華寺では、永代経冥加金をお納めいただきますと、現在、永代千部会(えいたいせんぶえ)として春は4月29日(祝日)、秋は10月第四土曜日に、西余間(向かって左の余間)に加入されましたご法名を法名帳・法名軸を掲げてお勤めしています。
また、お勤めの後ご法話をお聴聞していただけます。
布教使は、義明寺の高藤英光師です。
ご法話をお聴聞していただきますと「法会参加票」に押印させていただきます。ご聴聞をお喜びするご縁となりますように、10回ご参加いただきますと記念の品をお渡ししています。
2015-12-01お説教とご法話②FullSizeRender

仏教用語禁止の法話

 東京で開催されます第10回仏教井戸端トーク「お題法話-仏教用語禁止編」を拝聴する機会をいただきました。都会では仏教に関するイベントが数多く開催されています。
地方に居住する私(住職)には遠い存在でしたが、このイベントに登壇される僧侶に妙華寺の婦人会総会の日の行事でお越し頂いた僧侶がお二人いらっしゃったことで今回は時間の都合をとり上京しました。
お一人は、昨年お越しいただいた青江覚峰師てす。今回の会場寺院のご住職で「暗闇ごはん」でお馴染みですが、妙華寺では、食事を通してのご法話(お話し)は婦人会会員の皆様にとても反響がよかったです。もう一人は、一昨年にお越し頂いた浦上哲也師です。メディアでも数多く取り上げられています「死の体験旅行」を開催していただきました。私(住職)も死に行く体験がとても貴重なものとして今も残っています。お二人のお話をお聞きできることを楽しみにしていました。

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【昨年の婦人会総会の後のご法話の青江覚峰師】

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【最近のメディアに掲載されている浦上哲也師】
2017-04-20仏教井戸端トーク
 今回のイベントに参加するのは私(住職)は初めてでありますが、HPの案内を見ますと、【仏教井戸端トークの人気企画、お題法話の第3弾を開催する運びとなりました。
来場した皆さんから任意の単語を頂戴し、それを1個でも全てでも、とにかく会場から出た単語を使って法話をすること。これがこれまでのルールでした。
今回はそこに「仏教用語を使うのは禁止」というルールが追加されます!(※一部例外単語もあります)
難しい専門用語でけむにまくのは禁止、日常使用する単語で伝えること。NGワードの判断は増田が行います。
(増田は仏教用語連発で登壇者を惑わすかもしれません(笑))
また、当日は法話の前後で皆様の幸せ度がどれだけ変化するか、最先端技術を用いたマシーンも登場するかもしれません(まだこのマシーンについては未確定です)】とあり、「仏教用語使用禁止の法話」にとても興味を持ちました。

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 浅草の緑泉寺様へ伺うと既に受付をすまして会場の本堂に何人かがいらっしゃり、定刻までに30名ほどが本堂に集合し始まりました。私は初めてですが多くの参加者はこれまでの仏教井戸端トークに参加されているようで和気あいあいの雰囲気です。私のお寺では考えられない20代から30代40代の方々の参加と、対面に今日の法話をされます4人の真宗のお坊さん。そして今回は、法話されるお坊さんと聴聞する私たちを同時に「しあわせ」(幸福度)を計測する機械とそれを表示するスクリーンがありとても東京的なものを感じました。
聴聞する私たちからお題を5つ出して、それを使いながら、仏教用語禁止の10分の法話がスタートです。法話されるお坊さんは、仏教用語を使わないと言う点が、いつもと違い緊張があるようです。休憩を挟んで2回の法話は大変だったと思いますが会場は盛り上がっていました。「いつも読んでるあれ」で「お経」と分かるのはうれしいですね。また、4人お一人づづ法話として成り立っていながら、4人の法話がつながっていくような今まで感じたことがない法話を聴聞する機会を得たことはとても有難かったです。
終了後、「しあわせ」(幸福度)の解説があり会場がこんなに「しあわせ」に包まれている場は珍しいようと聞き、私(住職)もこんなに楽しく法話を聞いたことが無かったと思い会場を後にしました。
法話会の始まる前に、せっかく東京に行くので少し気になっていましたものがありましたのでそちらも確認に行ってきました。それは「桜餅」です。私たちの地域で「桜餅」と言うと、道明寺「餅米で包まれた」餡のものです。でも関東の「桜餅」は、小麦粉の薄皮で餡を巻いたものと聞いて一度食したいと思っていました。「長命寺桜餅店」さんでいただきましたら桜餅が桜の葉で隠れて見えません。一枚外すとクレープの皮のような薄い小麦粉の皮にこしあんが包まれていました。皮が乾かないよう大きな桜の葉で包んであるようです。こちも美味しい「桜餅」でした。

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和讃

 和讃をご紹介いたします。和讃について多くの参考書がありますが、『注解 国宝 三帖和讃』常磐井鸞猶著と『浄土和讃講話』川瀬和敬著より紹介します。
浄土和讃 讃阿弥陀仏偈和讃29首
たとひ大千世界に みてらむ火おも過ぎ行きて
佛のみ名を聞く人は ながく不退にかなふなり
 たとえこの宇宙を猛火が包もうとも、その満ち満ちている火の中をも突き進んで、弥陀の名号を聞き求める人は、永遠に正定聚の位を退かない地位を約束されているのだ
※大千世界は三千大世界の略。この世界の全体を言う。
※みてらむ火は「満つ」という動詞に、完了助動詞「り」と、予想の助動詞「む」が添った形。直訳すれば「満ちていよう火」となる。
※不退は不退転の略。仏道から後退しない意であるが、聖人においては、正定聚の地位をしりぞかないこと。
※かなうは 適合する意。あてはまる。
以上 【注解 国宝 三帖和讃 常磐井鸞猶著より】
 「東方偈」には「たとい大火が世界を一なめにすることがおこってきても、そこで必ずなすべきことは、その火を過ぎ超えて、法を聞くべく急がなければならない。そこにおいて必ず仏道をなしとげて、広く生死流転の激流をわたりきることができるのである」と説かれ、これに動かされた『讃偈』には「たとい大千世界に満ちみつる火であろうとも、それを直ちにのりこえて仏名を聞くべきである。阿弥陀の名を聞くならばもはや退転するということはない。このゆえに至心に稽首し礼したてまつれ」と唱和され、更に『往生礼賛』には感銘を斉うし「たとい大千に満つる火なりとも、直ちにそれを過ぎて仏名を聞け、名を聞いて歓喜し讃仰する者は、皆もろともにかの仏国に往生することができるのである」と伝承されています。
小千世界・中千世界・大千世界を総称して三千大世界といいます。われをおく世界を悉く尽くしているのです。たとい火が満ちようとも、と言ってありますが、さまざまの業火が燃えあがるのが世界の様相です。願わないけれどもわきおこる障害を火で代表します。火が迫ることがなければ、仏名を聞かんとおもいたつ時節が到来しません。火をのりこえて向こうから聞こえてくるものが仏名です。火を過ぎて仏名を聞けよ、聞くことのできたひとは、不退位にかなってながく退転しないというのです。『讃偈』の「また退かず」を自身の最も愛好される不退として受けとめられたのです。「不退にかなう」とは、不退転に住する道の閉じられたものに、聞名一つによって今や不退の位に住するに等しいとて、称賛されるめでたさです。
水火二河の譬喩というのがあります。善導の信心体験の実録です。行者が白道を一歩一歩踏みしめてゆくのに、決して無事平穏ではありません。青黒い荒波に足もとをすくわれ、一方からは猛火がふきつけます。この水火は貪瞋煩悩のことなのです。これを徹底して言い尽くされた一節が『一念多念文意』にあらわれます。「凡夫というは、無明煩悩われらがみにみちみちて、欲もおおく、いかり、はらだち、そねみ、ねたむこころおおく、ひまなくして臨終の一念にいたるまでとどまらず、きえず、たえずと、水火二河のたとえにあらわれたり」と。この大いなる見通しに遇えば、煩悩とのたたかいのはての克服というような妄想は、ふっとびます。地獄の猛火、化して清涼の風となる力によらなければ、火は燃え続けます。
以上【浄土和讃講話 川瀬和敬著より】
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「お寺の講演会」まで1ヶ月

来月の親友婦人会総会の5月18日に、婦人会総会の後、井上広法師をお迎えして「お寺の講演会」を開催させていただくことになりました。ご講師の井上広法師は、TVの「ぶっちゃけ寺」に出演されていました浄土宗 光琳寺の副住職様です。他にも東日本大震災を契機に「お坊さんが答えるQ&Aサービスhasunoha」を立ち上げられたり、心理学、特にポジティブ心理学の知見を参考に「お坊さんのハピネストレーニング」を毎月開催して、様々なテレビやラジオなどのメディアにも多数出演中されています。そのような著名な井上広法師が、未来の住職塾の卒業生とのご縁で妙華寺でご講演をいただくことになりました。
どなたでもご聴講できますので5月18日15時に妙華寺本堂にお集まりください。
妙華寺の駐車場は限られていますので、公共交通機関のご利用をお願いします。
また、【オプション行事】として、
①18日の10時からご講師の井上広法師と津市一身田にあります高田本山専修寺に参詣し、未来の住職塾3期卒業生の村上英俊師に専修寺のディープな案内をしていただく予定です。こちらは高田本山の進納所前に10時に集合でお一人500円をご負担していただくことになります。オプション行事は事前にお申し込みをお願いします。
上記のオプションのご参加をご希望の方は、妙華寺HPからお申し込みください。
15時からの講演には申込は不要です。
「お寺の講演会」の開催時間15時までは、妙華寺の親友婦人会総会・追弔会を開催しています。
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『お寺で体験』4月23日午前10時から

 今さらではありますがお寺について知りたいけど、お寺の敷居が高くて入りづらいし直接お坊さん(住職)に話しても良いの?
知らないことを聞きたいけど誰に聞けば良いの?と感じている方へ
お寺には日本の伝統文化がたくさん残っています。今、妙華寺に残されたものを通して日本の仏教文化を『お寺で体験』しませんか?
月1回(6月・7月・8月9月・11月は休み平成30年3月まで7回予定)
第4日曜日 午前10時から11時30分まで二部制(途中休憩あり)
会費1,000円(当日徴収します) 準備の都合上、事前申込をお願いします。
事前申込制(単発も可)どなたでもご参加いただけます
           予定【内容は調整中で変更の場合もございます】
04月23日 一光三尊佛について                        仏教①
05月28日 お茶(抹茶)の飲み方・点て方            仏教②
10月22日  久居の歴史・妙華寺の歴史           みんなの不安①
12月24日 親鸞聖人絵伝の絵解き 潮音寺住職  村上英俊師
01月28日  お茶(茶室の楽しみ)                        真宗①
02月25日 涅槃図の絵解き 潮音寺住職  村上英俊師
03月25日 花祭りについて・花を愛でる(境内の桜)      真宗②
                お問い合わせ・申込先 津市久居二ノ町1743番地
真宗高田派 法苑院(ほうえんいん)妙華寺(みょうけじ) 中川 和則
お寺のHP https://www.myoke-ji.com 電話・ファックス 059-255-2846
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四季の花

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四季の花 桜が満開になって雨模様の日が続きました。やっと晴れたのですが少しずつ桜吹雪で地上に花びらが舞い降りだしました。芝桜・ドウダンツツジも少しずつ咲き出しました。またボタンも昨日(14日)は蕾でしたが今朝には咲いていました。本堂の後ろの山吹も咲き誇っています。華やかな気持ちになります。

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生活の中の仏教のことば

非時(ひじ)
仏教の戒律に「昼過ぎから翌朝までは食事をしない」とあり、この時間を「非時」と言っています。
会葬者に出す食事のことを「お非時」と使いますが、これは「非時食(ひじじき)」の意味で、食事時間以外の食事だからです。

 

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快慶展

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 先日、奈良国立博物館で開催されています「快慶」展に行きました。あいにくの雨でしたが、桜も満開に近く、鹿もたくさんの観光客に人気でした。「快慶」展も多くの人でした。私(住職)は快慶については、学校の日本史で習った程度の鎌倉時代の有数な仏師の一人としか知りませんでしたが快慶の作った代表的な多くの仏像を拝見できた喜びを感じました。また阿弥陀信仰者としての生き方も快慶の仏像を多くの方々が求めた一因になるようです。
 近年高田本山専修寺の如来堂のご本尊である阿弥陀如来立像も、調査により快慶が作った特徴が顕著に認められ、また光背や台座もきわめて入念な作技で素晴らしいものとあり、私(住職)には、より快慶に親しみがもてました。
 また、「快慶」展が終わると源信の1,000年忌特別展として「源信 地獄・極楽への扉」展が予定されているようです。源信(げんしん)は大和(奈良)出身で、天台教学を修め、比叡山横川(よかわ)の恵心院に住したので恵心僧都とも言われています。『往生要集』を著し、あらゆる衆生のため穢土を厭離して阿弥陀仏の浄土を欣求すべきことを勧めました。親鸞聖人は七高僧の一人として尊ばれた方です。展覧会では、源信の影響下で生まれた名品を紹介されるようです。こちらも拝見したいと思っています。
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ひとくち法話

 親鸞聖人のご生涯をとおして
【第4回】聖徳太子廟に詣でて
比叡山での血のにじむ修行と研鑚を続けられた親鸞聖人は、はや19歳になられました。その間、この身このままで仏になるには、濁りのない清らかな心、鏡のように澄み切った動かない心にならねば、悟りの境地には入れないと、法華経の教えを信じて行を重ね、学問にも心血を注がれましたが、どうしても清らかな心になれず、また、心を静めることもできませんでした。
聖人は、この上は「日本に仏教を広められた、観音の化身と仰がれている聖徳太子に、この悩みを聞いていただこう」と考えられ、魂の解決を求めて、河内国、磯長の叡福寺にある聖徳太子のお墓に詣でられました。そして御廟(ごびょう)の前に座り、一心不乱に今までの苦悩や、迷いの解決の道を聖徳太子に念じられたのです。
二日目の深夜でした。つい、うとうとと、まどろんだ聖人は恐ろしい夢をご覧になりました。
「わが弥陀と観音、勢至は、この塵にまみれた濁りの世を救うために懸命になっていられる。この日本は真実の宗教が栄える土地である。よく聞け、私の教えを。お前の命はあと十年余りである。そのいのち終われば、お前は速やかに浄らかな土へ入るであろう。だからお前は、今こそ菩薩を深く心から信じなければならぬ」と。
感受性高く、自己に厳しい聖人は、この聖徳太子のお告げをどんな思いで受けられたでしょうか。突然、自己の死との対決を迫られた、この夢告は以後の聖人の求道に決定的な影響を与えたと言えます。
※「ひとくち法話」真宗高田派本山より
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寺報に見る住職の10年の歩み 平成24年

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寺報に見る住職の10年の歩み 平成24年
【寺報31号平成24年12月発行】
『御遠忌法会を終えて
 妙華寺では平成23年11月に、高田本山では今年の4月に賑々しくお勤めをいたしました。檀信徒の皆様にはご参詣を賜り大変ありがとうございました。改めて親鸞聖人のご遺徳を振り返る勝縁でしたが、御遠忌法会を終えても聖人の「み教え」を深めていきたいと思います。それには自分自身のあり方をもう一度省みることにつきます。私自身がどれ程自己中心の生活をしているのか。このような私にかけられている仏の願いに気づいているのか。そしてこの仏の願いを生涯をかけて尋ねていくことであり、仏縁に遇うことのできた喜びをかみしめ人生を歩んでいきたいと思います。』
 50年に一度の大きな法会を終えた高揚感とこれからの自分の歩みを確かなものとして歩みたい希望を綴りました。
 この年(平成24年)の12月17日に、私(住職)に高田本山の事務方としてのあるべき姿をお教えいただいた岩田光正師がご往生されました。岩田師は前住職が親しくしていただいていた関係もあり、また高田本山専修寺御影堂平成大修理事務局での局長で、私(住職)の上司として多くの事をお教えいただいたことに感謝しています。その岩田様のお寺を嗣がれる(住職拝命されました)お孫さんに今年の本山のお七夜でお会いすることができました。(お孫様の得度の時の岩田師の笑顔がとても素敵だったこと覚えています)
毎年4月に入りますと境内の桜もきれいに咲きますが、今年は開花が遅かったにもかかわらず、暖かく2、3日で満開になりました。メリシャカ(花祭り)はあいにくの雨模様でした。土曜日には、お同行様もお花をお持ちいただきお供えさせていただきました。
1月下旬から、本堂の空調並びに境内墓地の通路整備を行っています。お同行の皆様には、大変心苦しいことですが、年末までに御志としてご寄付をお願いすることになりました。よろしくお願い申し上げます。また、工事中お墓参りでご迷惑をおかけする場合がございます。
※寺報に見る住職の10年の歩みは、毎月10日に掲載いたします。
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