3月の日曜学校は3月4日です

3月の日曜学校は3月4日です。朝7時30分から8時頃までです。
ご家庭での平素の朝時のお勤め(歎仏偈・正信偈・5首和讃)を一緒にお勤めいたします。輪(りん)の鳴らし方や、念珠の持ち方もご一緒にしますので自然と覚えます。
また、ご参加いただきますと念珠の一珠をお渡しして、24珠で単念珠が、108珠で二連念珠ができるようにご用意しています。(親珠には「妙華寺」の寺院名が刻印されています)


3月は卒業の月でもあります。これまでの環境から新しい環境へ変化を感じますが、変わらないものをしっかり求めていきましょう。お仏壇でお勤めを日曜学校から始めませんか?

 

いのちの日

いのちの日
京都府では、国、市町村及び府民等が一体となって自殺対策を推進して、悩み苦しんでいる方々が孤立することを防ぎ、全ての府民が地域社会の一員として共に生き、共に支え合う社会を実現することを目的として、都道府県で初めて「京都府自殺対策に関する条例」(平成27年京都府条例第20号)を制定されました。
京都府では、毎年3月1日を「京都いのちの日」と定め、自らの命を見つめ直すとともに、家族や友人など周りの人にも思いをはせ、 共に生きることの意味や絆の大切さについて周知されます。
行政が進んで、「自殺(自死)対策」に取り組まれることが、全国に広がる先駆けになることを願っています。

 

四季の花

四季の花

今年の2月は例年より寒くまだ梅の蕾かたいと思っていましたら26日には咲いていました。私が寒くて外に出る機会が少なかったようです。祖父は、中庭の梅が咲き出すと、観梅と称して親戚をお呼びして親睦を深めていました。3月に入ると茶室の炉にも変化が見えます。

 

第6回『お寺で体験』開催しました

第6回『お寺で体験』を潮音寺住職 村上英俊師をお迎えして、「仏涅槃図」の絵解きをお願いしました。妙華寺会館の天井に届くほど大きな潮音寺の「仏涅槃図」をお持ちいただき、また高田本山の「仏涅槃図」をプロジェクターでお見せいただき、お話を聴聞しているとあっという間の時間でした。真宗では、あまりお釈迦様のお話をお聞きする機会はありませんが、お寺に伝わる「仏涅槃図」や「誕生仏」などがあります。ずいぶん以前は、お寺に伝わる仏教教材として活用していたのではないかと感じています。ご法話と絵解きともに布教伝道のものですので大切にしていきたいと思います。

個人的には、「仏涅槃図」は、当時の日本人の想像力なども伺える、動物が描かれている点に興味がいきます。高田本山の「仏涅槃図」は池があり水中の生物も描かれています。
妙華寺では、3月15日まで向かって左の余間に「仏涅槃図」をお掛けしています。

高田本山では、3月15日から一週間、如来堂に「仏涅槃図」をお掛けされます。15日16日17日の11時から13時からは絵解きもありますのでご興味のある方はご参詣ください。

『お寺で体験』の最後は、3月25日です。気候が暖かいと境内の桜の蕾も膨らみ始める頃です。次回は、「誕生仏」を拝見しながらのお話と真宗のお話です。

第4日曜日 午前10時から11時30分まで二部制(途中休憩あり)
会費1,000円(当日徴収します) 準備の都合上、事前申込をお願いします。
事前申込制(単発も可)どなたでもご参加いただけます

 

2月のおてらおやつクラブ

2月のおてらおやつクラブ 妙華寺のおてらおやつクラブの活動も4年目に入りました。19日に一人親家族様、支援団体様へおすそ分けさせていただきました。

全国で790ヶ寺以上のお寺様が賛同され、1月の発送数は312件で「おすそわけ」を受け取った子どもさんの数は約8,300人にのぼるそうです。

お寺のお供えがお役に立てることは有難いことです。

また、年2度回収の古本勧進での古本も募集しています。
今回は1月末までに集まった古本を寄付させていただきます。
不要になりました古本がありましたらいつでもお寺にお持ち込みください。
対象の本は、裏表紙にバーコードのあります文庫本・新書本・単行本です。
申し訳ございませんが、週刊誌・雑誌・百科事典・全集は対象外です。
本以外、書き損じのハガキ・不要なCDも受け付けています。

 

和讃

和讃をご紹介いたします。和讃について多くの参考書がありますが、『注解 国宝 三帖和讃』常磐井鸞猶著と『浄土高僧和讃講話』川瀬和敬著より紹介します。
高田派門徒にはとても親しくしている和讃の一つです。

浄土高僧和讃 龍樹菩薩第6首

不退の位すみやかに 得むと思はむ人はみな
恭敬の心を執持して 弥陀の名號稱すべし

浄土往生から退くことのない位を、早く得ようと思う人はみな、わが身をつつしみ教法を敬う心を堅く保持して、弥陀の名号を称うべきである。

不退の位は、真の報土への誕生が確定して後退することのない、安定を得た信心の地位。
『讃阿弥陀仏偈和讃』第29首参照
恭敬は、『讃阿弥陀仏偈和讃』第32首の左訓に「心も及ばず敬うこころなり」とある。教法を敬うところにおのずからつつしみの心が生ずる。
執持は、金剛堅固の信心を表す。

以上 【注解 国宝 三帖和讃 常磐井鸞猶著より】

第4首と同じく『十住毘婆沙論』「易行品」の文によるものです。(中略)
願船に乗ずるとき不退の位を得るのは容易であることを、順風満帆の「不退の風航」と掛けてあるのです。祖聖の現生不退、現生正定について、『尊号真像銘文』よりその一つを選びます。「不退といふは、仏にかならずなるべき身と、さだまる位なり。これすなわち正定聚の位にいたるをむねとすと、ときたまえるみのりなり」と。
「恭敬」について、「つつしみ、うやまう」との左訓に加えて、「小乗おば供養という、大乗おば恭敬という」との注目すべき課題を与えられるのです。恭は自分の身を謙遜すること、敬は法を尊敬すること、これによって機を信じ法を信じる信心のすがたとみます。それでは小乗大乗とは何の意味でしょうか。『十住毘婆沙論』「釈願品」第5の初めに、「小乗の法を以て、衆生を教化するを名づけて供養となす。辟支仏(べゃくしぶつ)の法を以て、衆生を教化するを名づけて奉給となす。大乗の法を以て、衆生を教化するを名づけて恭敬となす」(中略)
『讃阿弥陀仏偈和讃』第32首には「恭敬をいたし歌嘆す」とあります。「執持」は「とりたもつ、散らし失わず。一度とりて長くすてぬにかく」と左訓されて、名号とのかかわりがよく分かります。直ちに『念仏正信偈』龍樹章の、「応以恭敬心執持 称名号疾得不退」を読誦することに誘われます。もとは『阿弥陀経』の「執持名号」「心不転倒」に由来するものでありましょうか。
往生浄土に一歩を印して退転のおそれのない地位を、一念一刻の早さで得ようとする人は誰人も、弥陀仏が名号を選んで本願としたもうた、その本願の名号を、こころをむなしくしてへりくだり、こうべにいただき、どこまでも身から離れないように、しっかりと大切にとりたもち、称名念仏にいそしむことこそが、不退転の実証の華となるということができます。
以上【浄土高僧和讃講話 川瀬和敬著より】

※この和讃から五首は、高田派では一番親しんでいる和讃です。ご自宅での年回のお勤めの時には「文類偈」に続いて一同でお勤めしています。

第6回お寺で体験は、2月25日です

今さらではありますがお寺について知りたいけど、お寺の敷居が高くて入りづらいし直接お坊さん(住職)に話しても良いの?
知らないことを聞きたいけど誰に聞けば良いの?と感じている方へ
お寺には日本の伝統文化がたくさん残っています。今、妙華寺に残されたものを通して日本の仏教文化を『お寺で体験』しませんか?

残り2回の開講になりました。 平成30年3月までの予定
第4日曜日 午前10時から11時30分まで二部制(途中休憩あり)
会費1,000円(当日徴収します) 準備の都合上、事前申込をお願いします。
事前申込制(単発も可)どなたでもご参加いただけます

第6回は、2月25日の「お寺で体験」は、妙華寺会館で涅槃図で絵解きをします。
絵解きは、潮音寺住職の村上英俊師です。「親鸞聖人絵伝」の時もあっという間に時間が過ぎていきました。今回も楽しみにしています。

予定【内容は調整中で変更の場合もございます】
02月25日 涅槃図の絵解き 潮音寺住職 村上英俊師
03月25日 花祭りについて・花を愛でる(境内の桜)  真宗②

お問い合わせ・申込先 津市久居二ノ町1743番地
真宗高田派 法苑院(ほうえんいん)妙華寺(みょうけじ) 中川 和則
お寺のHP https://www.myoke-ji.com 電話・ファックス 059-255-2846

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ひとくち法話

―お釈迦様のご生涯―
03四門出遊のお話(しもんしゅつゆうのおはなし)
19歳になったシッダッタ太子(たいし)は、王様のはからいで、ヤショーダラー姫と結婚されました。しばらくの間、夢のような楽しい月日を過ごされましたが、世の無常や弱肉強食(じゃくにくきょうしょく)の世の争いの姿をみることによって、心の中に世のはかなさが、いっそう広がっていきました。父王も太子の心を明るくさせようと、いろいろ苦心されました。
ある日のこと、太子は、お供をつれて東の門から出られました。途中でシワだらけの老人に出会いましたが、その姿を見て、老いることの現実に驚かれました。数日して、太子は、南の門から出ることがありました。そこには髪(かみ)を乱し、顔色は土のようで、手足をふるわす病人をご覧になりました。また西門から出たときは、見慣(みな)れない行列に出会いました。それは葬式(そうしき)の列でした。太子は、私の一番恐ろしいものに出会ったといって、城の中に逃げ帰られました。
「人とは歳をとり、病人となり、そして、死んでいくものなのか、このようなつらい悲しいことのない世界はないのだろうか」と、考え込みました。
最後に北の門から出たときは、質素(しっそ)だが、気高く、堂々とした修行者に出会いました。その姿にうたれた太子は、「そうだ、私の求めている道もあそこにあるのだ。この修行者のように、自分も城を出て修業をつもう。そうすれば、老・病・死の苦しみから逃れる道が見つかるかもしれない」と、心に決められ、ただひとり、悟りの世界に向かって大きな歩みを開始されたのです。
※「ひとくち法話」真宗高田派本山より

妙華寺では、2月15日から3月15日まで西余間に涅槃図をお掛けしています

祖師寿のご案内 3月末までにお申し込みください

祖師寿のご案内

お同行の皆様のお喜びの1つに親鸞聖人90歳のご生涯で、90歳のお年を迎えられるお同行様を「祖師寿(そしじゅ)」祝いとしてお同行の皆様の仏縁を共にお喜び申し上げています。
男性は降誕会(ごうたんえ)の5月21日に、女性は6月の最初の日曜日(今年は3日)に開催されます高田派婦人連合大会の式典で表彰されます。このことを励みにされていらつしゃる方もたくさんいらっしゃるようです。今年は昭和4年(1929)生まれの方が該当されます。
該当されます方は、妙華寺に3月末までにお申し込みください。お寺から高田本山へお伝えいたします。

先日、お寺の親友婦人会の会長様がご往生されました。年々祖師寿を迎えられるお同行様は増えていますが、様々なご事情で祖師寿の式典へ出席していただく方は少ないです。親友婦人会の会長様は、数年前に祖師寿の式典へ出席していただきました。

私(住職)の思い出としまして、今毎月一度ではございますが行っている日曜学校のことです。およそ30年前に会長様がご自身が幼少の頃、お寺での日曜学校がとても楽しかったことで、当時小学生のお孫さんにもお寺の日曜学校を体験させたいとのお声で戦後休校していました日曜学校を再開させていただいたことです。
このことは私をお育ていただいたことの大きな一つです。
お寺の婦人会会長として大きな行事(親鸞聖人750回御遠忌や一光三尊仏御開扉大法会)でのご奉仕、毎年の報恩講でのご奉仕と大変お世話になりました。重ねてお礼申し上げます。

妙華寺の本尊

今年は、毎月10日に法苑院妙華寺を紹介していきたいと思います。
妙華寺の本尊
阿弥陀如来立像 一躯 木像 玉眼・寄木・金泥 像高 51.9cm 江戸時代

妙華寺は、わずかな畑が散在する野辺野高台の野原に、寛文10年(1670)に「永久鎮居」から「久居」と名づけられた城下町に延宝8年(1680)に寺領が与えられ、越前の西光寺から僧自信を招いて、高田本山から、「寂陽山 法苑院 妙華寺」の三号と慈覚大師真作の阿弥陀如来像と三具足を添えて創建されました。

平成26年5月に妙華寺に本寺の一光三尊仏をお迎えして御開扉法会をする時に、ご本尊をご遷座しました。その時に光背を支える部分が緩んでいるのがわかり、修復することになりました。平成27年2月に、当初の状態に修復しました。

お寺のHPの平成27年12月17日にブログで報告させていただいています。

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真宗の本尊
阿弥陀如来立像
「十方微塵世界の 念佛の衆生をみそなはし 摂取してすてざれば 阿弥陀となづけたてまつる」とあります。阿弥陀佛の本願は、衆生のはかりある(有量の)境涯の苦悩を、摂取して捨てずのお心を成就するため、はかりなき(無量)佛になり給う。衆生のために名乗り立ち上がる姿です。佛のお姿を拝見する場合、浄土にあっては佛(覚者)として坐って見えるのを座像と表現し、佛が動き出され佛の座(如)からこちらへ来て下さる(來)と受け取りそれを「来迎」と言う。立って迎えに来て下さるお姿が、み足を踏み出され、蓮華が左右二つ、み手は上求菩提、下求衆生、お指は上品上生等の印。このお姿が来迎佛で、画像では白毫から衆生へのみ光を表現します。
(浄土)真宗の御本尊は、座像でも、立像の来迎佛でもなく、「お真向(まむき)さま」と呼びならわされています。佛の座から衆生の場(五十二段)まで降りきって真向かいに至り着き離れぬ大悲心を表します。衆生の所まで来てくださったので「来迎まつことなし」の不来迎、不廻向で「常来迎」です。如来よりの「御廻向」が、み足を揃え一つの蓮台に乗って見えるお姿になります。古い仏像ではこの蓮華に割り蓮華と言い正面から見ると二つに見えるが一つの蓮台があります。これは来り来る瞬間を表しているのかも。お寺の木造には「お墨付け」が下付され保管されます。「方便法身尊像」と書かれています。基本は本願の「名号」が御本尊ですが、形を以て象徴した時、大悲の願を背負い、生死の苦海を出でまして「衆生を呼ぼうて乗せ給う」お慈悲が、立像として寄り添い、常に喚びかけ給うのが御真向さまです。

高田派の宮殿は、須弥壇と同様の草花文様で色彩された扉がついています。真慧上人が、比叡山で念仏の正意を説き、比叡山の学僧に高田の法流に誤りがないことの証拠として献上されたと伝わり、このようなことから宮殿に扉が付けられたと推察されます。