真宗入門講座④

真宗入門講座④
今年度最後の入門講座は、「六角夢想」の段でした。現在の私たちは、この「六角夢想」の話は、法然聖人の「吉水入室」の前の出来事であることを史料で知っています。
この「絵伝」が作成された時は、「詞書」に書かれた年号順で「吉水入室」の後の出来事として描かれたようです。「夢想」とあるように、「夢」について、平安・鎌倉時代に生きた人々と現在の私たちとでは捉え方が違うようです。


神仏中心の思考から人間中心の思考の変化の視点から考えると宗教の「み教え」の捉え方も違ってきているのかもわかりません。
また、この講座を受講されている中の一人に、中学・高校の同級生がいます。彼は一般家庭の生活者ですが、定年の頃から、お寺に親しみを持ち、菩提寺の住職から高田本山での公開講座や高田短大の専門講座を勧められ、何度も受講されています。他の知人も仏教に興味を持ち、高田本山の公開講座や京都の本願寺の講座などにも受講される方もいらっしゃいます。今も多くの方に関心をもたれる親鸞聖人は、在世の時もそうですが、現代の私たちにとっても大変魅力がある存在です。