「真宗と聖徳太子」展

龍谷ミュージアム
4月1日から「真宗と聖徳太子」展が開催されています。聖徳太子と言えば、日本史で日本に仏教を取り入れた最初の一族の出身で、「憲法17条」を制定したことや、「三経義疏」を作製したとも伝えられ、仏法を大切にされた方です。ゆかりのお寺は、奈良の法隆寺や大阪の四天王寺が有名です。聖徳太子1400年御忌が2年前で、その時も聖徳太子の展覧会がありましたが、コロナ下で私(住職)は拝観がかないませんでした。
今回は、真宗と聖徳太子の関係を取り上げた展覧会です。親鸞聖人は、「和国の教主」と聖徳太子を仰ぎ、聖徳太子に関する和讃もたくさん読まれています。
高田派では、親鸞聖人は、善光寺聖の1人であったと伝えられていますので、善光寺にまつわることも大切にしています。
同時期に開催されています京都国立博物館の「親鸞」展でも1つテーマとして聖徳太子の紹介もありますが、龍谷ミュージアムでは、初期真宗の寺院の、聖徳太子や善光寺に関する法宝物を紹介していますので、貴重な学びの場になりました。
また、新しいデジタル技術を使ったコンテンツも紹介されています。

真宗の教学面では、近世になると、聖徳太子のことも次第に語られることが少なくなっていったようにも感じますが、親鸞聖人の中での聖徳太子の位置づけを再び考える機会になりました。