報恩講こぼれ話

報恩講こぼれ話
4年ぶりの組内法中(ほっちゅう=住職)を招いて報恩講の控室で久しぶりに会話ができました。
コロナ下の3年間は、報恩講を自分のお寺だけでお勤めしてたこともありますが、コロナ以前からお寺の行事に参加されるお同行さんが少なくなっています。特に報恩講は真宗寺院の一番大切な行事で荘厳や行事の内容も気合が入っています。仏前の前卓(まえじゅく)の打敷・隅掛の準備。余間の親鸞聖人の絵伝に掛け替え。仏前にお供えするお餅や落雁、みかんなどの準備、非時(ひじ=食事)の準備も最初は、同行の方々が持ち寄った季節の野菜(大根や里芋やネギなど)を中心にお寺の独自の非時だったと思いますが、今は多くの食材を、スーパーなどで求めての準備です。
布教使様の法礼やお扱のなど考えると収支が赤字になることもあります。
本山の報恩講(お七夜)への懇志も、お寺の報恩講の収支から捻出しています。
宗教法人なので利益を求める考えはないですが、収支とんとんぐらいが続けていける境界線です。
布教使さんへの法礼が捻出できないので、お勤めだけで報恩講を考えている寺院もあります。
なかには、報恩講の費用は同行さんが負担して、お寺への志は宗教法人に入れて、そこから布教使さんへ法礼をお渡しするお寺もあるようで、いろんな工夫を知ることができました。

【報告】副住職拝命

【報告】衆徒(しゅと)鳳瑞(ほうずい)の副住職拝命
衆徒鳳瑞は、平成26年7月に得度をし、僧侶の道を歩みはじめました。その時からお同行の皆様にお育ていただいています。

今年10月にお寺の住職になる為の住職補任研修を高田本山にて受講しました。その後、手続きを踏まえて、11月1日付けで副住職を拝命することになりました。

報恩講の日に、ご本尊(阿弥陀如来)・祖師(親鸞聖人)と皆様にご報告させていただきました。
副住職の拝命を受けましたが、まだまだ、僧侶として修学中の身であります。なによりもお同行の皆様のお育てが支えになります。これからも皆様方にお育ていただきますようお願い申し上げます。

報恩講の片づけ

報恩講の片づけ
報恩講だけでなくお寺の行事も、終われば片づけはついてまわるものです。一日限りの報恩講ではありますが、本堂の荘厳を始めいろいろ準備をして当日を迎えます。
報恩講の案内看板と仏旗はもちろん報恩講時は本堂上り口や大玄関(出勤法中さんや布教使さんが上がられる玄関)に、幔幕が掛かります。参道には旗が並びます。当日の帳場の役をお願いしています方が報恩講が終わるともくもくと片づけていただいています。
お供えの餅・落雁・みかんなどはお下げして、翌日に、報恩講にご奉仕くださいました方々に、お配りさせていただいています。餅は時間が経つと固くなるので、できるだけ早く切り分けるのですが大変です。
組内法中さんに出仕していただきましたのでその経机や椅子(椅子式になり)などを片づけ、平素のお勤めの形に戻します。
妙華寺では、新年が近いので、本前や脇壇の前卓(まえじゅく)の打敷・隅掛けは、正月の三が日までそのままにしています。
余間の親鸞聖人の絵伝も最近は、お正月荘りをする年末までそのままにしています。

多くの方々のご奉仕によりお寺の行事は成り立っています。ただ、新しい方々がお寺の行事に参加されることが少ないことは、住職のお伝えする力がないことの結果なので反省するばかりです。

これからも、魅力ある親鸞聖人の「み教え」が多くの皆様に伝わるように精進していこうと思っています。

【報告】報恩講

【報告】報恩講
妙華寺の報恩講をお勤めすることができました。
当日は風が少しありましたが穏やかに感じられる一日でした。
コロナ下ではお弁当として続けていた非時(ひじ)も4年ぶりに津市母子父子寡婦福祉回久居支部の皆様のご奉仕で、子ども食堂を兼て開催させていただきました。
久しぶりの非時の準備では、ガスが止まったりのハプニングもありましたが開催できて良かったと感じています。課題の一つが非時を召し上がられた方を報恩講のお勤めや法話の聴聞につなげることです。
また、初めてのことでしたが有志の方がバザーをしてくださり、寒い外での場所で大変だったと思いますが感謝しています。お非時の前後にバザーを楽しみまれている方々もいらっしゃりました。
午後1時30分からお勤めは、高田本山の初夜のお勤めで初段を拝読しました。
4年ぶりに組内法中(ほっちゅう)の出仕で賑々しくお勤めできました。
続いて、本願寺派布教使で龍谷大学大学院の葛野(かどの)先生の法話でした。
親鸞聖人のお手紙から「同一念仏 無別道故」をテーマに先生の最近の出来事からのお味わいをお聞かせいただき、限られた「いのち」をいただきながら、その後の「いのち」がある世界にうれしさを感じました。阿弥陀如来の「はたらき」に遇うことを喜ばせていただきました。※中川個人の感想です。
今回、お勤めの最初に、衆徒が副住職拝命を本前・祖師前でする予定でしたが、急な法務が入り、紹介するのも遅れました。まだまだ修学中でありますが、皆様にお育てをいだだくことが何よりの力になると思います。よろしくお願い申し上げます。

報恩講

報恩講の醍醐味 聞法
真宗寺院として最も大切な行事の報恩講をどのように、お同行(生活者)に伝えるかそれぞれのお寺が工夫した行事を考えられています。
お寺の行事の醍醐味は、おみのりを聞くことです。
特に、報恩講では、親鸞聖人のご遺徳を偲びながら、阿弥陀様の願いをお聞かせいただくことが、大きな魅力であると私(住職)は感じています。

【案内】12月の日曜学校は3日午前7時30分からです

【案内】日曜学校

今年最後の日曜学校になります。今年も後一か月、時間が経つのが早く感じられます。
12月の日曜学校は、12月3日の朝7時30分から8時頃までです。
ご家庭での平素の夕時のお勤め(重誓偈・文類偈・5首和讃)を一緒にお勤めいたします。輪(りん)の鳴らし方や、念珠の持ち方もご一緒にしますので自然と覚えます。
また、ご参加いただきますと念珠の一珠をお渡しして、24珠で単念珠が、108珠で二連念珠ができるようにご用意しています。(親珠には「妙華寺」の寺院名が刻印されています)
当日は、午後から妙華寺の報恩講の日でもあります。今年は、2年ぶりに西本願寺派の布教使の葛野(かどの)洋明(ようみょう)師にご法話いただきます。葛野(かどの)洋明(ようみょう)師は、西本願寺派布教使で龍谷大学大学院教授です。また高田派の若い布教使の育成に助言されています。 副住職(娘)のご縁で、妙華寺でご法話をいただきます。一人でも多くの皆様にご聴聞をいただきたいと思います。

※新型コロナウィルスの感染拡大防止の件について、様々な意見があることは重々承知しておりますが、最終的にはお寺の住職の判断で、開催を考えています。

風邪の症状や熱のある方はご遠慮願います。
マスクの着用をお願いします。(お持ちでない場合お寺にお申し出下さい)
本堂入口に手指の消毒を行っていただき、うがいや手洗い場所も用意しています。
手が触れる出入り口のアルコール消毒もこまめにしています。
本堂内の換気・間(ま)の確保などして対策を講じます。
とはいえ、決して不安や不満を抱えながら参加する催しでもありません。
どうかご無理ない範囲で判断をしていただきますよう、よろしくお願いいたします。

 

こども食堂

こども食堂
妙華寺では、おてらおやつクラブとして一人親世帯への支援団体様に、「お供え」を「おさがり」としてお渡ししています。その支援団体様にお非時のご奉仕をしていただき、報恩講のお非時の時に年一度のこども食堂も併設しています。
当初は、お非時がこどもさんの口に合うか心配でしたが、こどもさん向けのメニューも取り入れています。コロナ下の4年は弁当でしたが、今年は、妙華寺会館で召し上がっていただく予定です。また、「おてらおやつクラブ」に賛同していただく方には、カレーもふるまうことも考えています。

お非時(ひじ)

報恩講の準備
真宗寺院として最も大切な行事の報恩講をどのように、お同行(生活者)に伝えるかそれぞれのお寺が工夫した行事を考えられています。
妙華寺の報恩講のお非時(ひじ)は、長年、親友婦人会の皆様が、自宅の野菜などを持ち寄り前日から準備して、当日ご聴聞いただく皆様にご奉仕していただいていました。
時代が変わり、婦人会に次の世代の方の加入が少なくなり、およそ9年ほど前からお非時のご奉仕も難しくなりました。その後、おてらおやつクラブで支援させていただいています団体様のお力を借りて一日限りの子ども食堂も併設して、今に至っています。
今年は、4年ぶりに開催する予定です。お寺で食事を提供するのは、報恩講だけです。

お非時で思い出すことは、ご奉仕いただく皆様が、たくさんの食材を、丁寧に形にして、多くの方々にお非時としてお出しくださることです。その切り盛りをすべてご奉仕いただく皆様の姿です。本当に頭が下がります。

昨年、食品衛生法が改正されたことを知り、イベントなどで飲食を提供する時に保健所に所定の書類を届け出ることが必要になったと聞きました。無料での提供も食中毒の危険性は同じです。冬は、ノロウィルスによる食中毒が多いそうです。
11月に入り、津保健所に届けました。
お非時も以前から気を付けていましたが、これまでも以上に衛生管理には気をつけていきます。

報恩講は、12月3日午後1時30分からです

【報恩講(ほうおんこう)のご案内】
報恩講は、宗祖親鸞聖人のご命日をご縁として厳修されます。
妙華寺では、12月3日の第一日曜日にお勤めします
文字通り報恩講は、聖人のご遺徳に感謝申し上げる法会です。それは煩悩具足(ぼんのうぐそく)の凡夫(ぼんぶ)である私は、地獄・餓鬼・畜生の三悪道(さんなくどう)に墜ちて当然でありますが、他力念仏の大道をお教えいただくことにより、お浄土に往生させていただく身になるからです。
聖人は、「この強縁(ごうえん)は多生(たしょう)にも値(あ)い難(がた)いこと」として、和讃に
如来大悲の恩徳は  身を粉にしても報ずべし
師主・知識の音読は  骨をくだきても謝すべし
と述べられました。
阿弥陀如来が「わが名を称えるものは、必ずお浄土に往生させます」という超世(ちょうせ)の願い(大悲)を成就され、お釈迦さま(師主)がこの世に出られて説法され、その道理を三国(さんごく=インド・中国・日本)の七高僧(知識)が正しく伝承されて、「南無阿弥陀仏」が私に届けられたのであります。聖人は、この経緯を自らの喜びとして、詳しくお示しされたのが真宗の教えであります。聖人は、このご縁はなにものにも代えることができない尊いことで「身を粉にしても、骨をくだいても報謝すべし」と最大級のお言葉で申されました。

報恩講の荘厳の特徴は、西余間に親鸞聖人絵伝(四幅)を掛け親鸞聖人の御生涯をわかりやすく拝見できます。(以前は絵説きもあったようです)
 妙華寺の報恩講のお勤めは、高田本山の「初夜」のお勤めをしています。
住職が登壇して毎年「式文」を順読しています。
また、妙華寺では、津市母子父子寡婦福祉会久居支部の皆様で、こども食堂とお非時(ひじ)をご奉仕していただいています。今年は、4年ぶりのお非時を準備します。11時から妙華寺会館にてお召し上がりいただきますが、数に限りがありますのでなくなり次第終了します。

今年は、2年ぶりに西本願寺派の布教使の葛野(かどの)洋明(ようみょう)師にご法話いただきます。葛野(かどの)洋明(ようみょう)師は、西本願寺派布教使で龍谷大学大学院教授です。また高田派の若い布教使の育成に助言されています。 副住職(娘)のご縁で、妙華寺でご法話をいただきます。一人でも多くの皆様にご聴聞をいただきたいと思います。

ご法話をお聴聞していただきますと「法会参加票」に押印させていただきます。ご聴聞をお喜びするご縁となりますように、10回ご参加いただきますと記念の品をお渡ししています。

報恩講

組内 西向寺の報恩講

新型コロナ感染症が蔓延した年から27組の報恩講は、各寺でお勤めすることとなり、4年間組内の各寺の報恩講に出仕することはありませんでした。今年5月の感染症法の取扱い変更になり、今年は各寺の判断によることになり、西向寺様の報恩講に出仕することができました。青空の中、4年ぶりに伺うと、これまで同様、四季桜が出迎えていただきました。4年ぶりの声明などの役割を決めてお勤めをすること、少し緊張はありましたが、改めて、報恩講を多くの方々とお迎えすることはとても大切なように感じました。次に組内の報恩講で出仕をお願いしているのは、妙華寺です。4年ぶりに賑々しくお勤めをしたいと準備をしています。