報恩講こぼれ話

報恩講こぼれ話
4年ぶりの組内法中(ほっちゅう=住職)を招いて報恩講の控室で久しぶりに会話ができました。
コロナ下の3年間は、報恩講を自分のお寺だけでお勤めしてたこともありますが、コロナ以前からお寺の行事に参加されるお同行さんが少なくなっています。特に報恩講は真宗寺院の一番大切な行事で荘厳や行事の内容も気合が入っています。仏前の前卓(まえじゅく)の打敷・隅掛の準備。余間の親鸞聖人の絵伝に掛け替え。仏前にお供えするお餅や落雁、みかんなどの準備、非時(ひじ=食事)の準備も最初は、同行の方々が持ち寄った季節の野菜(大根や里芋やネギなど)を中心にお寺の独自の非時だったと思いますが、今は多くの食材を、スーパーなどで求めての準備です。
布教使様の法礼やお扱のなど考えると収支が赤字になることもあります。
本山の報恩講(お七夜)への懇志も、お寺の報恩講の収支から捻出しています。
宗教法人なので利益を求める考えはないですが、収支とんとんぐらいが続けていける境界線です。
布教使さんへの法礼が捻出できないので、お勤めだけで報恩講を考えている寺院もあります。
なかには、報恩講の費用は同行さんが負担して、お寺への志は宗教法人に入れて、そこから布教使さんへ法礼をお渡しするお寺もあるようで、いろんな工夫を知ることができました。