これからのお寺

お寺の変化②
これからのお寺のあり方の模索中
私(住職)は、中学3年の昭和45年(1970)9月15日に得度をしました。その後、大学生になり、お盆のお勤めや井戸山の報恩講のお勤めを当時の住職(前々住職)から実践を通して学んでいきました。社会人になり、職場での仕事と法務を当時の住職(前住職)の手伝いをしながら実践していました。10年間の市役所勤務を退職し、自坊の法務と高田本山での単発的な事務を経て平成18年に妙華寺の住職を拝命しました。この間に、お寺の事や教義のことで学んだこともたくさんあり今に至っていますが、平成25年(2013)未来の住職塾の2期を受講したことは、私(住職)にとっては、僧侶として新たな視点に気づかさせられたように感じています。私の場合、お寺の住職として、自坊のこと檀信徒のこと、宗派の教義のことを大切にしていく中で少し内向きな思考になっていることがあります。宗教法人としてのお寺の意義とは、僧侶としてのあり方とはの視点が私の中で当たり前でありすぎて抜け落ちていたのかもわかりません。そこに立ち戻ることができたことがとても良かったと思っています。閉塞感のある令和2年(2020)に未来の住職塾 NEXT R2をオンライン受講して忘れかけていた視点を集中して考える時間がこれからのお寺のあり方にも大切な視点になると考えています。
時代の変化でこれまでの大切にされていたものが、忘れかけられたり、切り捨てられていくことも多くあります。そのこと自体は、その時代の人々に評価されなくなった現実でもあるのですが、本当にそれだけなのだろうかと考えることはたくさんあります。私が伝えたいことは何故伝えたいのか、そしてそれは伝わっているのかを実践し検証するだけのことしかありませんが、これからも考え続けていきたいと思います。