お茶の効用

お茶の効用
6月は少しお茶を楽しむ時間がありました。

お茶の稽古から遠のいていますが、数年前まで茶事をお教えいただいた先生の飯台の茶事に客として伺うことができました。飯台の茶事は、利休居士も行ったことのある茶事ですが、私は初めての体験でした。禅宗の食事の4椀を工夫されたようです。茶事の懐石は簡素でありますがそれよりもっと簡略した精進懐石で、茶事の本来の姿にも感じられました。 先生とお会いできることも嬉しく、また覚えていただいていたことも有難い一期一会でした。

お茶の稽古を始めて30年以上経ちます。先生が怪我でお茶の稽古を辞められてからここ数年は稽古も遠ざかっています。それでもお寺の住職として茶筅供養を依頼されます。
真宗では、「供養(くよう)」の言葉は使いませんが「恭敬(くぎょう)」としてお勤めをしています。ただ、真宗では「お炊き上げ」をしませんのでその法具がなく代用するしかありません。代用品と「お焚き上げ」の法具とでは尊厳さでかないません。
今は支部で活躍されている若かった頃の青年部の仲間とお会いでき一瞬で同窓会のような場になり昔話を楽しみました。

お茶では、お客様をお招きする場合、お茶一服をその方が美味しく召し上がっていただくことに心をくだきます。迎える側(亭主)はお招きする方(正客)と相対するのですが、その間に、茶室の設えや道具、懐石(食事)を介して会話をします。今の時代にはそぐわない会話形式かも分かりませんが、私には合っていると感じます。
会話の中で相手の今思っている意識の志向がどこに向いているのか楽しみながら自分の意識もその時に相手に合わすことができ一緒に一期一会を創りだしていると感じます。

※昨年末から稽古の時間を月一度取ることができ、学び直しています。

7月7日(日)清和会(津市茶道愛好会の団体)の月釜が妙華寺茶室で開催されます。
時間は9時30分から15時30分です。どなたでもご参加いただけます。(薄茶二服700円)七夕のひととき、ゆったりお茶をたのしみませんか。