6月の法語カレンダー

6月の法語カレンダー
「無碍の光明 信心の人を つねにてらしたもう」 『尊号真像銘文』から

『尊号真像銘文』は、聖人が本尊として安置された名号(尊号)や浄土教伝統の祖師の肖像(真像)の上下にその威徳を讃えるために記した経典や著述の文(讃銘文)を集め、注釈を施してその意味を理解させると共に真宗の教えを述べた書。広、略二本の自筆本が現存するが、専修寺には内容も整備されている広本を蔵している。

広本末巻の最初の源信僧都の『往生要集』からの一節です。銘文は、「我亦在彼 摂取之中 煩悩障眼 雖不能見 大悲無倦 常照我身」(我またかの摂取のなかにあれども 煩悩、眼を障えて見たてまつるにあたわずといえども 大悲、倦(ものう)きことなくして、常に我が身を照らしたまう)

阿弥陀さまは常に私を照らし、必ず救うとご一緒してくださっています。いまもこれからも、これからどうなっていっても。この私が自分自身を忘れ、阿弥陀さまを忘れ、「南無阿弥陀仏」を忘れても、私を忘れてくださらないのが阿弥陀さまでした。いま、その阿弥陀さまがご一緒です。
どんな思いに振り回されても、どんな不安に苛まれても、何ものにもさえぎられることのない阿弥陀さまのお救いは、常に私を照らしてくださっています。常にご一緒してくださる阿弥陀さまに照らされている私たちは、安心して生きて、安心していのち終えることができるのです。
これが浄土真宗・阿弥陀さまのお救いです。