東日本大震災から12年
日本仏教で言えば13回忌の年になります。また、今年は関東大震災から100年とも知りました。忘れないと思っていても、忘れてしまった事実を振り返りながら、本来なら個々の死を、私(住職)との関係性がない被災者の震災死として捉えていないかを考えさせられます。
いつ来るかわからない災害に、建造物の耐震対策や防災意識の継続は必要ですが、ある時、緊張が薄れてしまうことも現実です。
災害が起きた時に「お寺としてできること、宗教者としてできること」を、いつの時でも「お寺でできること、宗教者としてできること」として考えることも大切だと感じています。
昨年も書きましたが、東日本大震災のこと以外にも、心や身体に影響がおよぶの目の前にある悲しみや苦しみに向き合う事を決して忘れてはならないと思っています。