きっかけは何か
ある反省会で、「きっかけ」について話題になりました。
考えてみると何かを始める時「きっかけ(動機)」は、明確であると思います。
例えば、私(住職)の場合、車の免許を取る「きっかけ」は、家族の両親も祖父母も免許は持っていませんでした。当時は自転車が唯一の乗り物でした。近くのお同行様の自宅に伺うのは今も自転車を使いますが、遠方のお同行様からお勤めの依頼があれば送り迎えをお願いしていました。時にはタクシーを使う時もありました。そのころから、自転車だけでの生活では行動範囲が限られてしまいます。地方都市では、公共交通機関も発達していませんので、車が必要な時代になり始めていました。同級生の中には、18歳になった時点で教習所に通い車の免許を取得する者もいました。「車があればどこにもいける。生活が充実する」ということが、免許をとる「きっかけ」だったと思います。
ある物事を始める時も心の中で「きっかけ」があって始まるのだと思いますが、継続する中で「きっかけ」を思い起こすことができなくなることもあります。それほどの思いがなかったのでしょうか。それでも続けていることは何故なんでしょうか。
継続する意味は何か。改めて言語化しなければならないようです。
言語化できてもすべてを開示することはできないような気もします。
それでも、「けっかけ」を問うことはとても大切なように感じています。