NHKラジオ第1「ふんわり」

NHKラジオ第1で「ふんわり」という番組があります。私(住職)はこれまで視聴したことがありませんでしたが、2月16日の番組内で、「自死」について視聴者からの投稿に、京都自死・自殺センター「Sotto」のメンバー(専門家)がお話をすることを知り、視聴しました。
私(住職)は、これまでも「自死」についての講演会や研修会には参加したことがありますが、ラジオ番組で「自死」について、どのように語られるか興味がありました。
一般的に、「自死」について語られる時、「自死」は良くないこと、やめなさい、死なないでという立場からの話になります。私(住職)も「生きていてほしい」思いで、「死にたい気持ち」を抱えた方に、そのような言葉をかけたこともあります。
でも、京都自死・自殺センター「Sotto」の考える「自死・自殺」についてメンバー(専門家)の言葉から、「死にたい気持ち」を抱えた方は、「死ぬしかない」「生きているより死ぬほうが楽になる」ほど「生きること」の辛さや悲しみを抱え込まれていることに目を向けると、その方の思いを私の価値観でジャッジすることはとても高慢な思いであるのかと感じました。また、「自死」に限らず、大切な方を亡くした遺族や関係者の思いで、自責や後悔を抱えることも確かだと思います。私も父母や妹を亡くした遺族として「生きているうちにもっとできたことは無かったのか」と省みるのですが、例えば、明日「いのち」が終わることで今日できることを考えた時、限られたことしかないのかもわかりません。
1人の出演者の「思い出すことが供養になる」という言葉が、印象的でした。亡くなった方と今の自分が向き合うことができているか問われているように感じました。
番組名の「ふんわり」な雰囲気やリスナーからの感想や思いなどの紹介もあり、とてもあたたかな気持ちになりました。日本の一年間の自殺者数は、以前に比べると少なくなり、二万人台ですが、「死にたい気持ち」になることは、誰もが起こりえる気持ちであり、恥ずかしいことでもなく、その気持ちを吐き出すことからはじまる生き方を支える活動に頭が下がります。

私(住職)は、ラジオ番組を聞く時、とっても失礼な態度かもわかりませんが、「ながら聞き」になってしまいます。学生だった時も、勉強をしながら、社会人になっても、車で運転しながら、家でも何かをしながら聞いてしまっています。でも、今は、聞き逃し配信(一週間限定)なるものがあります。もう一度しっかり視聴しようと思っています。
※中川個人の感想です。