寺報に見る住職の10年の歩み 平成23年

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寺報に見る住職の10年の歩み 平成23年【寺報30号平成23年12月発行】
『襷(たすき)
毎年お正月の箱根大学駅伝をテレビで声援している。私自身が走った経験もないし、参加校の卒業生でもない。ひいきのチームがあるわけでもないがテレビに釘付けになることも多い。どこにひかれるのか多くの方々も同じと思うが、仲間との絆と思う。その絆の象徴が、襷(たすき)である。今走っている走者が次に走る走者に襷をつなげる時の瞬間に感動を覚える。私は、走った経験もないと書いたが、妙華寺の住職として考えると、親鸞聖人のみ教えをこれまでの住職や先達から託されて今の場に立っている。このことは、お同行の皆様も同じように皆様の先代から託されこの場に立たれている。そう思うと、自分に託された親鸞聖人のみ教えを次の世代に襷をつなげるようにしっかり今を歩んでいきたい。』
この年(平成23年)の3月11日の東日本大震災は、私(住職)の中で忘れることができない1つの出来事です。阪神大震災の時には無かった津波での被害を見て、僧侶としてまた一人の人間として何ができるか思うことがあります。また11月に妙華寺の親鸞聖人750年御遠忌法会を、お同行の皆様方と共にお勤めできましたことも忘れることができない1つであります。その時の思いを「襷」という文章で綴りました。
3月はお彼岸の準備や4月のメリシャカ(花祭り)に思いを馳せたり、気候も暖かくなるなかで境内に出る時間が長くなります。山門の近くにあるしだれ桜の1本が枯れました。庭師さんの話では、境内地は土が粘土状で樹木には適さないようです。それでも多くの樹木が境内にあることは有難いことです。
1月下旬から、本堂の空調並びに境内墓地の通路整備を行っています。お同行の皆様には、大変心苦しいことですが、年末までに御志としてご寄付をお願いすることになりました。よろしくお願い申し上げます。また、工事中お墓参りでご迷惑をおかけする場合がございます。
※寺報に見る住職の10年の歩みは、毎月10日に掲載いたします。
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