バトンをつなぐ

バトンをつなぐ(お寺の未来へ)
私(住職)は今67歳で住職を拝命して15年になろうとしています。父(前住職)は77歳まで28年間、祖父(前々住職)も77歳まで40数年間住職の役割を担ってきました。父や祖父のことを考えると私(住職)もおよそ後10年くらい住職の役を担うことができるのかわかりませんが、バトンの引継ぎを含めて考えていきたいと思います。
お寺のこれからの10年を考えるのは、どのように考えたらよいのでしょうか。
寺院とは、宗祖(親鸞聖人)のみ教えを伝え、集う場であることを一番大切にしています。
お寺の行事を通して、「み教え」をお伝えしていますが届いているでしょうか。

時として「届いていないのではないか」と考えさせられています。
また、生活者がお寺に求めるものは何かも考えるのですが、様々なものがあるようで、一つのお寺がすべてに対応できることではありません。そう考えると地域にある寺院同士が連携して取り組むことも必要です。これまでの地域の仏教会が今の生活者の求めるものに対応できているのかも改めて考えていかないと難しそうです。
そして、当たり前のことですが、継続していくことが大切であるということに気づかされます。コロナ下の3年間でお寺の行事のあり方も考えさせられました。「集う」ことへの不安をどのように向き合うかお寺によって様々ですが、お寺のできることをしながら続けることが、「不安」の心を「安心」へ変えていくこともあるそうです。