3月のお茶

3月のお茶
3月は、ひな祭りや卒業をお祝いしてのお茶がふるまわれたりします。裏千家では、炉から五徳を外して、釣り釜の点前の月でもあります。柄杓を釜に据える時にゆれる風情をどのように感じるかも面白いです。3月28日の利休忌に卒業や新しい人生のスタートを利休居士に報告するのも茶人にとってはうれしい時間です。

お寺の茶室は、祖父がお茶を楽しんでいたこともあり、昭和48年に祖父が建て替えた書院の一室(四畳半)に炉が切られました。また、祖父母が晩年居住していた家屋にも四畳半の茶室があり、親戚や家族でお茶をいただきました。平成22年に祖父母の居住していた家屋の場所を茶室として立て替えました。裏千家のメインの「咄々斎」写しの茶室と、祖父の四畳半の茶室の写し(床の間の床柱や明り取りなど同じ形)の間に水屋も作りました。