真宗の本尊 阿弥陀如来立像
高田派の特長として、本寺の如来堂のご本尊は宗祖感得の一光三尊仏像と言われています。
高田本山の如来堂のご本尊は阿弥陀如来立像です。今のご本尊は、第10世真慧上人が比叡山から受領したとの伝承があり、「証拠の如来」と称されています。
最近の調査では、無銘記ですが、快慶法眼時代の特長が認められていると言われています。
本山の如来堂の今の本尊の前の本尊として、考えられているのが、御対面所仏間の本尊です。
両手は来迎印を結び、衲衣(のうえ)を通肩に着て左足をわずかに踏みだす立像で、
「運慶法印弟子担馬法橋慶俊作 延応2年3月12日」の墨書があります。
延応2年は、親鸞聖人68歳に相当するので、伝来はつまびらかではないが、関東高田専修寺に伝わったものとすると、聖人帰洛後の高田教団の活動を知る史料であり、美術史上では慶派の基準作例として貴重な史料です。