真宗入門講座③
1月から続いている真宗入門講座の3回目は、「伝絵」の二段「吉水入室」のお話でした。
高田本山の「伝絵」は、13の場面から成り立っています。今残っている「伝絵」としては一番古い時代に成立しています。最初の段の「出家得度」の場面は親鸞聖人9歳の時の場面です。そして、今回「吉水入室」は、親鸞聖人29歳の時の場面です。場面としては現れない20年間は比叡山で修行をされていました。「吉水」とは今の京都の円山公園あたりに法然聖人(上人)が隠遁されていた住まいがあり、多くの民衆が法然聖人の選択本願の教えを聞きにこられていた場所です。親鸞聖人もそこで初めて法然聖人に出遇われました。
何故、法然聖人に遇うことになったのかも考えさせられます。
そこには、親鸞聖人の内なる悩みが比叡山の修行では解決できなかったからでしょう。
親鸞聖人の悩みを、私自身の悩みと自分事で考えることができるかが問われているようです。
今回の講座に、ありがたいことに、お同行の方が参加していただき感想もいただきました。
次回は。「伝絵」の「六角夢想」の段の話になります。ご興味のある方はご参加ください。※事前申込制ですので、詳細は高田本山のHPをご覧ください。」