お寺の掲示板

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「穏やかな死」だけが、理想的な死に方とは限らない

『人は人を救えないが、「癒やす」ことはできる』 谷川洋三著から
著書は続けて、人の死に「良い」も「悪い」もありません。誰にでも理想の死はあるかもしれませんが、それにとらわれず、後悔のない生き方を考えていきましょう。

人の死に良いも悪いもなく、あるとするなら、「穏やかな死」と「そうでない死」というくらいの、客観的な印象にすぎないでしょう。できるだけ理想の形で死にたいという気持ちはわかりますし、そのためいろいろと準備をしたり、家族に伝えておいたりすることは必要だと思います。
しかし、人はいつ、どんな形で死ぬかわかりません。死の瞬間のシチュエーションばかりにとらわれず、自分の人生に後悔のないように、また、遺された人に対して何ができるかを考えて行動してほしいと思います。