檀那(だんな)
男子に対する尊称の言葉で、一般には、その家のあるじのことで「檀那さん」と使います。
「檀」には、ほどこす、施主という意味があるので、教団では、財物を布施する信者を「檀家」といい、檀家は自分の菩提寺を「檀那寺」と呼んでいます。
億劫(おっこう)
普通は「億劫(おっくう)」と読んで「気乗りのしないこと」をいいます。
この言葉のもとは、仏教からで「おっこう」と読みます。劫(こう)は、極めて長い時間のことで、それを億倍したものが億劫(おっこう)ですから「無限」「永遠」という意味で用いられています。
親鸞聖人が、「真実の浄信、億劫(おっこう)にも獲(え)がたし」とのべられたのは有名です。
尊重(そんじゅう)
一般には「尊重(そんちょう)」と読み「人権尊重」などと使います。「尊重(そんちょう)」は人間同士がお互いに相手を大切にする意味です。「尊重(そんじゅう)すべきは世尊(せそん)なり。」この文は、私たちが親しんでいる和讃の一行です。「尊重(そんじゅう)」は、仏さまを尊み敬うこころをいい、信心と同義に用いられています。
安心(あんじん)
一般には「安心(あんしん)」です。心の迷いや悩みが晴れた状態をいいます。
仏教では、ほとけの教えにハイとうなずく心を「安心(あんじん)」といい、「信心(しんじん)」と同じ意味で使います。だから安心という二字は同じでも意味に違いがあることを知って聴聞(ちょうもん)しましょう。
礼拝(らいはい)
教会の結婚式に出席したら牧師さんが礼拝(れいはい)と言いました。礼状、礼儀など「れい」と使うのでマスコミも礼拝(れいはい)といっています。
しかし、仏教では昔から合掌(がっしょう)・礼拝(らいはい)と「らいはい」と読むのが慣わしです。読み方が違うので気を付けましょう。