東日本大震災から7年

東日本大震災から7年
今年は日曜日に当たり朝からお同行の皆様の年忌法会が続きました。
東日本大震災の日のことをお聞きしながら、それぞれの中で忘れられない一日があるようです。13回忌の命日の方のお勤めでは、12年前の3月11日がそのご家族では「忘れられない日」としてあるようです。大切な方とお別れするのはとても悲しく苦しいことです。「忘れられない」現実を直視してどのようにこれからの人生を歩んでいくかすぐには答えはでないと思います。時間の経過の中でこれまで気づけなかった思いに気づいたり、亡くなられた方のお年に近づき気づくことがあったり、大切な方との新しい関係を築いていく時間でもあるように思います。

親鸞聖人坐像

今年は、毎月10日に法苑院妙華寺を紹介していきたいと思います。

親鸞聖人坐像 一躯 木像 玉眼・寄木・彩色 像髙 43.7cm 江戸時代(寺伝に3代住職の代に造立)


妙華寺の本堂の内陣の向かって右脇壇に敬置されています。本堂の構造から分かることは、本堂の後の通路が本来ですと右脇壇の後ろを通り抜ける造りですが、坐像を敬置する宮殿が後ろの通路の部分まで突出していて遮る形になります。このことから、現在の本堂が再建した以降に親鸞聖人坐像の宮殿が作製されたと考えられます。

 

高田本山専修寺の親鸞聖人坐像は、首に帽子(もうす)を巻き、袈裟をつけて坐し、両手で念珠をつまぐるお姿で、聖人の風貌をいきいきと迫真的に表現している。像容を子細に見ると、両肘あたりに、絵画的な屈曲の強い線があり、「安城の御影」(西本願寺所蔵)と言われる聖人83歳の画像に見られ、帽子の皺の具合も、膝下の座具もそっくりなところから、「安城の御影」を原画として彫塑化したものと認められる。一尺ちょうどという像の寸法も、画像の寸法によったものである。

あれから4年(お寺の寺業計画の具体的な取り組み)①

あれから4年(お寺の寺業計画の具体的な取り組み)①
寺業計画書を発表する前(講師にコーチングを受けた)の具体的な取り組みは、1法会の改善 2行事の改善 3境内の整備 4(法人)経営の改善を揚げましたが抽象的でありもっと具体案を示すことを指摘されました。そのような中で、お寺の寺業計画のビジョンを具体化する取り組みとして、①お寺のコミュニティの構築を挙げました。これまでもあるお寺のコミュニティとして、地域の自治会のように担当の地区をお世話方様が中心となりお寺の行事の案内などをしていただくコミュニティと、婦人会としてお同行の女性が寺にご奉仕されるコミュニティがあります。本来この2つのコミュニティが十分機能していればお寺として安心できますが、地域のコミュニティと同様にさまざまな要因からふたつの活動が弱くなっています。次のお世話方様、婦人会会員様がいない地区も増える中で、ふたつのお寺のコミュニティが存続できるのか厳しい現実があります。4年前の寺業計画の発表では、妙華寺会館を無料休憩所として開放してお墓参りやお寺に見える方々に集っていただきそこから1つのコミュニティが構築できないかと思って取り組みましたが、残念ながら見込み違いでした。個々がお寺(お墓)に見える場合は、お寺(お墓)と個々の関係で成り立っていて、個々同士が自然とコミュニティを作ることまでの関係は生まれないようです。
住職または、寺族が中心となってお寺を中心としたコミュニティを作ることもできると思いますが、私(住職)には、そのような力がないようです。
お寺の本来の姿として、お同行の皆様が共に集う場(コミュニティ)は仏様を中心とするお寺の行事が主であることを改めて感じさせていだだいています。
お寺の行事に参加していただく具体的な取り組みについては、次の機会に記載させていただく予定です。

 

「未来の住職塾」の7期が今年の4月から開講されます。

ご興味のある方はお申し込みを(お寺の未来様のHPを参照)

3月の日曜学校

3月の日曜学校では妙華寺の2代の紹介をいたしました。初代に続いて、妙華寺の寺領内の整備に邁進されました。小山青巖寺から持参されました阿弥陀如来坐像はお寺の秘仏として須弥壇の中に安置されていたようです。私(住職)が小さかった頃には、本堂西側に安置されていました。その後、妙華寺会館にご遷座し、平成23年に新しい資料室に安置しています。
また、開基自信上人像の宮殿は本堂の形です。

2代 速成院(そくせいいん)融海(ゆうかい) 寛保元年(1741)4月28日示寂 年齢不明
【行跡】 伝来恵心僧都作阿弥陀如来坐像を小山青巖寺より持参
開基自信上人木像造立 座敷、玄関、勝手向建立 築山蓮池構築

小山青巖寺出生
法苑院妙華寺に入寺
寛保元年(1741) 4月28日示寂  ※促成(速やかになとしげるの意)

3月の日曜学校は3月4日です

3月の日曜学校は3月4日です。朝7時30分から8時頃までです。
ご家庭での平素の朝時のお勤め(歎仏偈・正信偈・5首和讃)を一緒にお勤めいたします。輪(りん)の鳴らし方や、念珠の持ち方もご一緒にしますので自然と覚えます。
また、ご参加いただきますと念珠の一珠をお渡しして、24珠で単念珠が、108珠で二連念珠ができるようにご用意しています。(親珠には「妙華寺」の寺院名が刻印されています)


3月は卒業の月でもあります。これまでの環境から新しい環境へ変化を感じますが、変わらないものをしっかり求めていきましょう。お仏壇でお勤めを日曜学校から始めませんか?

 

いのちの日

いのちの日
京都府では、国、市町村及び府民等が一体となって自殺対策を推進して、悩み苦しんでいる方々が孤立することを防ぎ、全ての府民が地域社会の一員として共に生き、共に支え合う社会を実現することを目的として、都道府県で初めて「京都府自殺対策に関する条例」(平成27年京都府条例第20号)を制定されました。
京都府では、毎年3月1日を「京都いのちの日」と定め、自らの命を見つめ直すとともに、家族や友人など周りの人にも思いをはせ、 共に生きることの意味や絆の大切さについて周知されます。
行政が進んで、「自殺(自死)対策」に取り組まれることが、全国に広がる先駆けになることを願っています。