防災の日

防災の日

防災の日が制定されたのは、1960(昭和35)年に、国民が自然災害に理解を深め、意識を高めるために制定されたそうです。私(住職)が生まれて4年後のことです。前年の1959(昭和34)年9月26日に伊勢湾台風で三重県も大きな被害が出たと聞いています。
9月1日は、1923(大正12)年9月1日に発生した関東大地震に由来されたと聞きました。
多くの方々の命が失われた大地震と知りました。関東大震災から今年は100年にあたります。
関東大震災のことは詳しく知らないのですが、お寺の過去帳にも東京に出られたお同行様で地震で亡くなられた方のお骨を埋葬した記実もあります。三重県も、1944(昭和19)年の東海地震、1946(昭和21)年の南海地震で被害があったことは、両親や祖父母から聞いていますが、お寺としては大きな被害はなかったようです。ただ、阪神淡路大震災や東日本大震災などを目の当たりすると、今後必ずやってくる東南海地震災害への備えは必要だと感じています。

これまでもお寺のHPで何度か紹介しています、 救援マップ(未来共生災害救援マップ)の紹介させていただきます。お寺のある三重県では東海地震や東南海地震が今後発生すると大きな被害を受けることは随分前から指摘されています。その為、行政からも地震が発生した時の備えや行動計画の事例も何度も注意喚起がなされ住民も確認し自治会などを通して防災訓練なども行っています。また災害時の行動について個人・家族で話し合う機会もあったと思います。以前、「災害時のソーシャルキャピタルとしてのお寺」と題したオンライン勉強会がありました。大阪大学の稲場圭信氏の研究分野で災害時の避難場所のあり方などのお話をお聞かせいただきました。行政が指定している地域の避難所が諸事情で使用できない場合に、その地区で広い空間施設を持っている寺社を活用する取り組みをされています。(大型商業施設なども避難場所として指定または活用も進んでいます)行政の避難所指定がなくてもその地域の避難空間としてお寺を活用できることは、お寺の社会貢献としての一面もあると思いました。稲場圭信さんの研究所では、既に「未来共生災害救援マップ」と言う全国地図に行政の避難指定施設と共に寺院・神社にも避難された方がいる場合にその概略を記入できるスペースが作られたマップが無料提供されています。地域に災害が起こる前に1度このマップを確認して、今いる場所の避難場所の再確認や避難場所になり得る広い空間施設を持つ寺院・神社の場所の確認をされるのはいかがでしょうか。