6月の日曜学校

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6月の日曜学校では、お寺の鳴り物についてお話ししました。
お寺の境内に梵鐘があります。行事への参集の合図で法会の30分前から打ち始めます。また、お寺によって、毎日、時の鐘として鳴り響くことや、除夜の鐘として大晦日に鳴り響くことも有名です。
本堂内には、高座の横に磐(けい)が掛かり、磐枚(けいまい)の柄の端を垂直に保ちながら軽く打ちます。高座に着座してお経や式文を拝読するときに使います。
内陣の住職の席に砂張(さはり)があり、 打棒で、砂張の外側上部をすりあげるように打つよう聞いています。妙華寺では、衆徒席に大鏧(だいきん)があり、こちらも鏧の外側上部をすりあげるように打つよう聞いています。
本堂の裏に梵鐘の小さな形の喚鐘(かんしょう)が釣られおり、法会開始の時に打つ始めます。
お経を拝読する時に、音木(おんぎ)を使います。音木はかるく持ち平行に打ち合わせると聞いています。打ち方に1つ拍子、三つ拍子(中・小・大)がありお経の文字横に大・中・小の●印で打ち方が示されています。
 また大きな法会では楽人衆が奏でる雅楽も本堂内に満ちあふれます。
他にも葬儀式などで、引鏧(いんきん)、銅鑼(どら)、鐃鈸(にょはち)の鳴り物を使うお寺もあります。
お寺で使う鳴り物は、法会への合図であったり、始まりや終わりを示したり、共に読誦(どくじゅ)する拍子であったり、法会に集う共々が一緒に阿弥陀様を讃嘆する助けとしてあるようです。
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 妙華寺のお同行様の書かれた『惑わしの笛』(安津見磐著・小学館スクウェア)を昨年お贈りいただきました。本編に関係はありませんが、ペンネームに「磐」と名告られていて、音楽評論家でもあり、音を奏でるものに大変な思い入れがある方で、以前親御様の年回の時に、本堂の磐の写真を撮りたいと申された時の写真が、「あとがき」の部分に掲載されています。
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