4月の法語カレンダー
「真実の信心は かならず名号を具す」
『顕浄土真実教行証文類』より
『顕浄土真実教行証文類』6巻
親鸞聖人が、経(釈尊が説いた教え)、論(経説等をインドの高僧が解説した書)、釈(中国の高僧が経論の意味を解説した書)の重要な文章を集め、自身の文章も加えて真宗の要義を組織的体系的に論じ明らかにした書で立教開宗の根本聖典。教、行、信、証、真仏土、化身土の6巻よりなる。74歳の時完成するがその後幾度となく加筆訂正をする。聖人自筆本が東本願寺に蔵されている。
この法語は、『顕浄土真実教行証文類』の「信文類」から抜粋されています。
「真実の信心は かならず名号を具す 名号は必ずしも願力の信心を具せざるなり」
浄土往生を決定せしめる真実信心は、かならず「南無阿弥陀仏」の名号、念仏が離れずともなう。
ただ念仏を称えているからといって、かならずしも阿弥陀仏の本願にもとづいた信心をそなえているわけではない」
「水が入っていない水鉄砲を押しても水はでてこない」もともとお念仏を称えるはずもなかった、仏様に向かって手を合わすはずもなかった、頭を下げるはずもなかった私が、今「なんまんだぶつ」とお念仏しています。それは阿弥陀さまが私に至り届き、入り満ちて、今ご一緒してくださっていることです。