防犯意識
もう写真も残っていませんが、私(住職)が中学生の頃までは、お寺の庫裏の玄関は間口が一間(いっけん)もない狭い引戸でした。
玄関に入ると、土間の三和土で、上がり口も高い、昔の様式でした。
昭和40年後半に玄関口を変更して、一間のアルミサッシの引戸になり、上がり口も二段にしてこれまでよりあがり良くなりました。
また、私(住職)は、小さい頃から鍵を身につける習慣がありませんでした。私だけでなく家族全員そうだったと思います。お寺にはいつも誰かがいる場所で庫裡には鍵のない出入り口も複数ありました。お寺にみえる方は、多くが檀家さんで、身内のような感覚で、防犯意識を持つこともありません。
そうであっても何度も盗難被害にはあっています。防犯カメラも設置しますが限られた部分しか見ることができないので確認できる範囲は限られています。
12年前、大きな行事で本堂を改修した時に、お寺の建造物全体のセキュリティについてセキュリティ会社と打ち合わせをするとたくさんの課題をいただきました。鍵の無い扉は至急鍵付きの扉にすること。サッシの扉には両面テープで取り付ける機器も、木製の扉に取付可能だが、難しい場所もあるので空間センサーを使うなど工夫もしています。
以前の庫裡の玄関も50年経過しています。
お寺もこれまでのようにいつも誰かがいる時代ではなく、留守になる場合もあり、鍵の管理の必要性も迫られています。今年、庫裡の玄関の扉を新しくしました。これまでより安全性を優先すると、玄関内の空間は採光が悪く少し暗くなりました。