夏の思い出
はかなさ
私の子供の頃は、久居の南側を流れる3キロから4キロ離れていた雲出川で花火が打ち上げられていました。中学生になった頃かいつからかはっきりは覚えていませんが、久居の自衛隊の駐屯地(600mほどの近く)で花火の打ち上げが始まり、お寺の境内からも見ることができるようになりました。花火を打ち上げる場所で見るととても迫力があるもので、友達や家族で、場所を取り何度も見ていました。花火大会のような大事ではないが、自宅でする花火も楽しい。花火の何が私(住職)をひきつけるのか。考えてみると、「はかなさ」を強く感じます。ほんの一瞬で終わってしまう花火に自分の人生を投影することもあります。
夏休みになるとセミの鳴き声が聞こえてくる。セミにも「はかなさ」を感じるは、私だけではないだろう。中国や西洋では、セミは「復活」や「再生」として考えられているようですが、日本では、「無常」や「はかなさ」と捉えられているのにも興味があります。