グリーフケア

「グリーフケア~愛する人をなくすということ~」 高木慶子
三重いのちの電話開局15周年の記念講演が三重県総合文化センターでありました。
京都のグリーフケア公開講座の第1回目に参加できなかった時の講師が高木慶子師でしたので大変幸運でありました。「悲嘆」と言う言葉は日常あまり使いませんので、「グリーフ」と言う英語を使い説明を始めるそうです。悲嘆の領域、悲嘆の感情、身体的羅患、高木先生が考える悲嘆の実態など基礎的なことから学べました。また、悲嘆にある方に寄り添う話は、長年この活動に関わってこられた実践がありますので大変奥深いものでした。その中で日本のこれまでの社会で喪の場面に、悲嘆に寄り添う習慣があったのが通夜・葬儀・法事(故人を偲ぶ行事)・お盆・お彼岸(社会としての行事)が形だけになっているので、葬式仏教と揶揄されていると話されました。もっとご遺族の話しを聞く(傾聴する)ことができれば、ご遺族のグリーフケアになるのではと、宗教者対象でない講演会でのお話しで改めて僧侶としてできることを真剣に考えさせられました。「寄り添う時は、相手を尊敬し信頼をもって行う」と言う言葉は大切にしたいと思います。

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