報恩講お勤めさせていただきました

報恩講お勤めさせていただきました
少し前から朝晩寒くなり、お昼も暖房が必要になってきましたが、法中様の控室では日差しが温かく暖房もいらない日でした。
今年も、おてらおやつクラブのご縁でお非時のご奉仕を津市母子父子寡婦福祉会久居支部の皆様でしていただき3年目になります。


ごども食堂も兼ねていましたのでいつもよりお子さんの笑顔も拝見できました。昨年のカレーが好評で今年もお出しできました。子どもさんからお年寄りにも気に入っていただいたようです。次の日、会長様から反省点もお聞きしてました。来年に活かしていければと思います。また、こども食堂の開催にご賛同いただきました方からご寄付もいただき津市母子父子寡婦福祉会久居支部様へお渡しいたしました。次の日にお礼にいきましたおり、お寺の活動としてすばらしいことでこれからも続けてくださいと激励をいただきました。重ねてお礼申し上げます。

妙華寺の報恩講では、ずいぶん以前に組内で初夜のお勤めの稽古していました。それからお勤めは報恩講らしさを考えて、本山の初夜のお勤めをしています。今年は式文の三段を拝読させていただきました。お戸帳を外しての親鸞聖人のお姿は報恩講でしか拝むことができないことです。


布教使様は、衆徒の縁で西本願寺派布教使で龍谷大学大学院教授の葛野洋明(かどのようみよう)師の2年ぶりにのご法話でした。西本願寺のご本からですが「浄土真宗の救いのよろこび」を一緒に声に出して拝読して、阿弥陀様の願いに救われている私が今ここにいることを有難く感じています。聴聞いただきましたお同行のお一人から「二席目に入ってとても引き込まれてお聞かせいただきました」と感想をいただきました。
私(住職)も葛野(かどの)先生のお話がすーと心に入っていくことにうれしさと有りがたさをいつも感じお聞かせいただいています。

葛野(かどの)先生のご法話が二席でしたので途中の休憩時間に、余間に掛かっています親鸞聖人絵伝を間近にみていただき簡単な説明をさせていただきしました。こちらも「中々、近くで絵伝を見ることができなかったですが良かったです」とお聞かせいただき、今後、聖人の絵伝をもっと親しんでいただけることができればと思っています。

行事が終わり次の日にお供えを下げて、小分けしながらお手伝いしていただいた方々へお礼(後礼)とおすそ分けをさせていただいています。それが済みますと今年も報恩講を無事お勤めさせていただくことができたと喜んでいます。

また、お寺の行事の時は、ご聴聞されるお同行の皆様と共に、行事のお手伝いをしていただく方々を頼りにしています。行事の30分前に梵鐘を鳴らして案内をしていただきます。お堂にお入りいただいた所の帳場ではお同行の皆様方が仏様へお供えいただきましたご懇志を各行事ごとに懇志帳に全て記帳していただいております会計担当のお同行様がいらっしゃいます。行事が終わりますと、仏旗や幔幕・案内看板・帳場の片付けなど手際よくしていただきます。
また、お非時のご奉仕をしていただいた津市母子父子寡婦福祉会久居支部の皆様には後片付けまでしていただき重ねてお禮申し上げます。
皆様のご懇志は、妙華寺にお預かりさせていただき、今後の妙華寺の護持、阿弥陀仏の「み教え」を伝える一助にさせていただいています。

お寺の行事は毎年同じ形でありますが変化している部分もあります。果たして行事が同じ形で次の世代に伝わるのか私(住職)には想像がつきません。私が知り得る中でも終了した行事もありますし、復活した行事もあります。その時代の中でお寺とはどのような存在なのか、お同行様が何をお寺に求めているのか。お寺としてできることとできないこといろんなことを考慮しながら次の世代のことも考えたいのですが、今できることをしていくしかないと思っています。