先日、お寺で使う香を求めました。
お寺で使う香は沈水香木を刻んだもので、私(住職)は、伽羅(きゃら)や沈香(じんこう)・白檀(びゃくだん)しか知りませんでしたが香のカタログを見ていましたら、アフリカやアジアの国々に18種類もあるようです。丁子・甘松(かんしょう)・桂皮・竜脳・麝香の名前は、聞いたことがありますが、香に入るとは思っていませんでした。初めて聞く名前が10種類もあり驚くばかりです。
これらを刻んで、調合したりすると多くの薫りが生まれるのでしょうね。「聞香」と言葉がありますが、私(住職)には、聞き分けることは難しそうです。

日本には、仏教伝来とともに香がはいってきたようで、仏教儀式に使われていたようです。桃山時代に香道の規矩が整い、江戸初期に完成の域に達したようです。線香の製造技術は、江戸時代に中国から伝わり、広く普及して今に至ります。