葬儀と初七日

葬儀と初七日
お寺のお同行さんが亡くなられると葬儀が営まれます。
もう40年以上前の話ですが、葬儀が終わるとお墓にお骨を埋葬し、その日は終わりました。そして初七日のあたりの日に初七日のお勤めをしていました。それが、葬儀の日と初七日の日が近いので初七日のお勤めを葬儀の日に一緒にする方が、改めて遺族親族が集まらなくてもよいので、葬儀と初七日を同じ日にすることが当たり前のようになってきました。それでも最初は、葬儀や埋葬が終わったら区切りとして、遺族を始め参列者がお寺の山門からいったん外へ出て、再び山門から入って初七日のお勤めをする姿が、数年間続いていました。しかし、20年ほど前からは、区切りの姿もなくなり、当たり前のように、葬儀納骨が終わると続いて初七日のお勤めをしています。
東京で20年頃前に、葬儀をして火葬の間の時間に初七日のお勤めを依頼されて驚いたこともありました。そして、ある市の方が亡くなられ葬儀の依頼が入りました。この市では、葬儀のお勤めをして引き続き、初七日のお勤めをして、出棺で火葬でその日が終わるとのことのようです。お寺の地域では葬儀時間を60分ほど取り、出棺で火葬の段取りがほとんどですが、葬儀時間60分の間に初七日のお勤めをして、出棺火葬と続くとなると葬儀のお勤めと初七日のお勤めがとてもタイトになります。ただ、今は家族葬がほとんどの為、葬儀開始時間を少し(10分ほど)早めてもらうことができれば、しっかりお勤めもできると思います。
葬送の儀は地域によって様々であるようで、また時代と共に変化していくものだと感じました。